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スケール付ハサミ
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- 【要約】
【課題】被切断物を一定の長さに継続的に、安定的に切断することができ、作業性の高い切断長さ計測用スケールを備えたスケール付ハサミを提供する。
【解決手段】二枚の刃部1,2を、支軸3を中心として相互に摺り合わせて被切断物を切断する構成のスケール付ハサミAの一方側の刃部1表面から側方に向けて切断長さ計測用スケール4を備えている。切断長さ計測用スケール4は、ガイド部材4aと、このガイド部材4aの長さ方向にスライド自在で、かつ、定着自在に取り付けられる測定部4bとを備えて構成され、ガイド部材4aは、一端側が刃部1に取り付けられて側方に向けて備えられ、測定部4bは、ガイド部材4aにスライド自在に取り付けらレール部材と、このレール部材から直立状に立ち上げられて被切断物の切り口が突き当てられる材料当て部とを備えて構成する。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
二枚の刃部(1,2)を、支軸(3)を中心として相互に摺り合わせて被切断物(B)を切断する構成のスケール付ハサミであって、
前記二枚の刃部(1,2)のうち、少なくとも一方側の刃部(1)表面から側方に向けて切断長さ計測用スケール(4)を備えていることを特徴とするスケール付ハサミ。
【請求項2】
前記切断長さ計測用スケール(4)は、所望の長さを有し、かつ、輪切り断面視で略コの字形状のガイド部材(4a)と、
このガイド部材(4a)に、長さ方向にスライド自在で、かつ、定着自在に取り付けられる測定部(4b)と、を備え、
前記ガイド部材(4a)は、一端側が前記刃部(1)に取り付けられて側方に向けて備えられ、
前記測定部(4b)は、前記ガイド部材(4a)にスライド自在に取り付けられるレール部材(4b−1)と、このレール部材(4b−1)から直立状に立ち上げられて、前記被切断物(B)の端面が突き当てられる材料当て部(4b−2)と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のスケール付ハサミ。
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- 【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、昆布、ワカメなどの長尺な被切断物を、所望の切断長さ(短尺)に切断するために使用されるスケール付ハサミに係り、特に、切断長さを測るための切断長さ計測用スケールを備えているスケール付ハサミに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、昆布は、ハサミを用いた手作業で、所望の切断長さに切断している。ハサミは、昆布専用のものではなく、布地や紙など、その他の被切断物を切断するときに使われている一般的なものである(例えば、特許文献1および特許文献2など参照)。
【0003】
ちなみに、昆布には天然ものと、養殖ものとがある。そして、昆布は、その長さ方向のうち、根側(根との境部分)から数センチから数十センチ範囲においては、他の部分に比べて薬用成分が豊富に含まれているために、この数センチから数十センチの部分は、薬用として業者に引き取られ、残る部分は製品用として、例えば、90cmの長さにて押切カットされて出荷されるものである。
そして、天然昆布と養殖昆布では、薬用として使用される前記の部分の長さが異なり、天然昆布は、例えば、5cmで、養殖昆布は、例えば、10cmとされており、この部分の切断は、生のうちにハサミを用いた手作業で行われるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−311039
【特許文献2】特開2004−243067
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のハサミでは、被切断物の切断長さを、切断するたびに物差しなどを用いて測りながら行わなければならないというように、手間が掛かっていた。そのために、作業性が悪い。また、物差しなどを使って切断長さを測りながら行っていても、作業者によって長さがまちまちになるなどのおそれがあった。すなわち、手作業による切断作業には、熟年が要求されるなど、その改善が望まれていた。
【0006】
そこで、本考案は、前記課題を解消するために創案されたものであり、昆布などの被切断物の切断長さにセットすることで、昆布などの被切断物を一定の長さに継続的に、安定的に切断することができること、作業性を大幅に向上させることができるように改良された切断長さ計測用スケールを備えたスケール付ハサミを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本考案では、二枚の刃部を、支軸を中心として相互に摺り合わせて被切断物を切断する構成のスケール付ハサミであって、
前記二枚の刃部のうち、少なくとも一方側の刃部表面から側方に向けて切断長さ計測用スケールを備えていることを特徴とする。
ここで、前記切断長さ計測用スケールは、所望の長さを有し、かつ、輪切り断面視で略コの字形状のガイド部材と、このガイド部材に、長さ方向にスライド自在で、かつ、定着自在に取り付けられる測定部とを備えて構成されていること、そして、前記ガイド部材は、一端側が前記刃部に取り付けられて側方に向けて備えられ、前記測定部は、前記ガイド部材にスライド自在に取り付けられるレール部材と、このレール部材から直立状に立ち上げられて、前記被切断物の端面が突き当てられる材料当て部とを備えている構成とすることが好適なものとなる。
また、前記ガイド部材に対する前記測定部の定着手段として、蝶ネジなどのように素手で摘むことができる摘み頭部を有するネジを用いて行う構成を採用することが好適なものとなる。
【0008】
このような構成によれば、昆布などの長尺な被切断物を切断するとき、被切断物の切断長さを切断長さ計測用スケールによって測りながら行うことができる。
このとき、切断長さ計測用スケールを構成するガイド部材の長さ方向において定着、例えば、一対の刃部からの切断長さ寸法に合わせたガイド部材の長さ方向部位において定着されている測定部に、被切断物の端面(切断口)を突き合わせることで、一定の長さで継続的に切断作業を行うことができる。
また、ガイド部材の長さ方向に対する測定部の定着位置を変更することで、切断長さを自在に変えることができる。
【考案の効果】
【0009】
本考案のスケール付ハサミは、以上のように構成されていることで、昆布などの被切断物の切断長さにセットすることで、昆布などを一定の長さで安定的に切断することができる。また、従来のように、切断するたびに物差しを用いて切断長さを測らなければならないという手間が掛かる計測作業が不要となる。
これにより、作業性が大幅に改善されるという作業性の向上を期待することができる。
【0010】
また、切断長さ計測用スケールを構成するガイド部材に定着されている測定部に、被切断物の端面(切り口)を突き当てるという簡単な操作で切断長さを測ることができ、しかも、ガイド部材の長手方向に対する計側部の定着位置を変更するという簡単な構造・操作で切断長さを自在に変えることができる。
これにより、汎用の広いスケール付ハサミとして、昆布やワカメのほかに、調理におけるごぼうやねぎなどの野菜類の切断として活用されることが期待される。つまり、調理用スケール付ハサミとしても活用される。
- 【登録番号】実用新案登録第3151160号(U3151160)
【登録日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【発行日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【考案の名称】スケール付ハサミ
- 【出願番号】実願2009−1993(U2009−1993)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】
【識別番号】509092133
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
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