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梳き鋏
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- 【要約】
【課題】頭髪の切断をスムーズに行い、頭髪に損傷を与えない梳き鋏を提供する。
【解決手段】中心軸3によって回動可能に軸支され、中心軸3を中心として回動して開閉する第1の切り刃体1および第2の切り刃体2を含む。第1の切り刃体1には、複数の櫛刃体11が平行に形成される。各櫛刃体11の両側辺は、中心軸3から側辺までの長さを半径として形成された円弧状である。各櫛刃体11の端部には、切り刃111が形成される。切り刃111の中心軸3に近い端部には、突出したガイド部が設けられる。第2の切り刃体2の第1の切り刃体1に対向する側辺には、鋭刃21および鈍刃22が間隔をあけて形成される。鋭刃21は、第1の切り刃体1の切り刃111に対応し、頭髪を切断する。鈍刃22は、第1の切り刃体1の櫛刃間隙12に対応し、頭髪を切断しない。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
中心軸によって回動可能に軸支された第1の切り刃体および第2の切り刃体を含み、前記第1の切り刃体と前記第2の切り刃体とは、中心軸を中心として回動して開閉し、閉じられたとき、頭髪を切断し、
前記第1の切り刃体の前記第2の切り刃体に対向する側辺には、櫛刃体が平行に形成され、前記各櫛刃体の両側辺は、前記中心軸から前記側辺までの距離を半径として形成された円弧状であり、前記各櫛刃体の端部には、切り刃が形成され、前記切り刃の中心軸に近い端部には、突出したガイド部が設けられ、
前記第2の切り刃体の第1の切り刃体に対向する側辺には、鋭刃および鈍刃が間隔をあけて形成され、前記鋭刃は、前記第1の切り刃体の切り刃に対応し、頭髪を切断し、前記鈍刃は、前記第1の切り刃体の櫛刃間隙に対応し、頭髪を切断しないことを特徴とする梳き鋏。
【請求項2】
前記ガイド部には、自由端から前記切り刃まで延伸されたガイド斜面が設けられることを特徴とする請求項1記載の梳き鋏。
【請求項3】
前記鈍刃は、円弧形であることを特徴とする請求項1または2記載の梳き鋏。
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- 【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、理髪用の鋏に関する。
【背景技術】
【0002】
理髪用の鋏には、複数の種類がある。図4を参照する。図4に示す鋏は、理容師が頭髪を梳くときに使用する器具である。図4に示す鋏は、お互いに回動可能に軸支された第1の切り刃体Aおよび第2の切り刃体Bを含む。第1の切り刃体Aには、複数の直線状の櫛刃体A1が形成され、各櫛刃体A1の端部には、切り刃A11が設けられる。第2の切り刃体Bの一方の側辺は、すべて鋭刃B1である。第1の切り刃体Aと第2の切り刃体Aとを回動して閉じたとき、第2の切り刃体Bの鋭刃B1と、櫛刃体A1の切り刃A11と、によって頭髪が切断される。鋭刃B1は、櫛刃体A1間の櫛刃間隙の底部まで到達しないため、一部の頭髪は、櫛刃間隙中に残り、頭髪が梳かれる。
【0003】
従来の全ての鋏は、2つの切り刃体が中心軸を中心として回動されたときの円弧運動により、頭髪を切断する。しかし、従来の梳き鋏は、櫛刃体が直線状であるために、櫛刃体の切り刃が頭髪を切断するとき、スムーズに切断できない。また、従来の櫛刃体の端部の切り刃は、平坦であるために、頭髪を切断するとき、頭髪が切り刃から容易に滑り落ち、確実な切断ができない。
【0004】
また、梳き鋏の特徴は、一部の頭髪が櫛刃間隙中に入ることにより、切断されないというものであるが、従来の梳き鋏の第2の切り刃体の鋭刃B1は、全体に連続して配置されているため、頭髪が櫛刃間隙中に入った後、梳き鋏が頭髪から離されるとき、鋭刃B1によって損傷を受けやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−20976号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0006】
本考案の第1の目的は、従来の梳き鋏における、櫛刃体が直線状であるために、頭髪を切断をスムーズに行うことができないという問題を解決できる梳き鋏を提供することにある。
本考案の第2の目的は、従来の梳き鋏における、櫛刃体の切り刃が平坦であるために、頭髪を切断するとき、頭髪が切り刃から容易に滑り落ち、確実な切断ができないという問題を解決できる梳き鋏を提供することにある。
本考案の第3の目的は、従来の梳き鋏における、第2の切り刃体の鋭刃が全体に連続して配置されているために、頭髪が櫛刃間隙中に入った後、梳き鋏が頭髪から離されるるとき、鋭刃によって損傷を受けやすいという問題を解決できる梳き鋏を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本考案は、梳き鋏を提供するものであり、中心軸によって回動可能に軸支され、中心軸を中心として回動して開閉する第1の切り刃体および第2の切り刃体を含む。第1の切り刃体には、複数の櫛刃体が平行に形成される。各櫛刃体の両側辺は、中心軸から側辺までの長さを半径として形成された円弧状である。各櫛刃体の端部には、切り刃が形成される。切り刃の中心軸に近い端部には、突出したガイド部が設けられる。第2の切り刃体の第1の切り刃体に対向する側辺には、鋭刃および鈍刃が間隔をあけて形成される。鋭刃は、第1の切り刃体の切り刃に対応し、頭髪を切断する。鈍刃は、第1の切り刃体の櫛刃間隙に対応し、頭髪を切断しない。
【0008】
第1の切り刃体の各櫛刃体のガイド部に、自由端から切り刃まで延伸されたガイド斜面が設けられることにより、頭髪は、切り刃部分にスムーズにガイドされる。
【0009】
第2の切り刃体上の鈍刃は、円弧形であり、頭髪に損傷を与えることを防止する。
【考案の効果】
【0010】
梳き鋏の第1の切り刃体に、両側辺が中心軸から側辺までの長さを半径として形成された円弧状である櫛刃体が複数設けられることにより、第1の切り刃体と第2の切り刃体とを回動させたとき、頭髪をスムーズに切断することができる。
第1の切り刃体の各櫛刃体の切り刃の一方の側部に、突出したガイド部が形成されることにより、第1の切り刃体と第2の切り刃体とによって頭髪を切断するとき、頭髪が切り刃の部分にガイドされ、滑り落ちることがないため、頭髪を確実に切断することができる。
梳き鋏の第2の切り刃体に、第1の切り刃体の切り刃に対応した鋭刃および第1の切り刃体の櫛刃間隙に対応した鈍刃が間隔をあけて複数設けられることにより、頭髪を切断したとき、一部の頭髪は、櫛刃間隙に入り、梳き鋏が頭髪から離されるとき、鋭刃によって損傷を受けないため、頭髪を保護することができる。
- 【登録番号】実用新案登録第3151839号(U3151839)
【登録日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【発行日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【考案の名称】梳き鋏
- 【出願番号】実願2009−2670(U2009−2670)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】
【識別番号】509118949
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】特許業務法人太田特許事務所
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