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ハサミ
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- 【要約】
【課題】 右利き、左利きのいずれの使用者であっても、スムーズな使用が可能となると共に、不使用時には、ハンドル部を外方へ突出させることがなく、保持又は収納しやすく、かつ外観品質を向上させることができるハサミを提供する。
【解決手段】 幅方向両側に刃が形成された刃部と、上記刃部に連設された把持部とを有し、上記刃部の基端部において軸部により回動可能に接合された一対のハサミ構成体を備え、上記一対のハサミ構成体が軸部を介して双方向に交差して回動するように構成されたハサミであって、上記把持部には、一方の幅方向のみへ突出するハンドル部が外方から視認不可能に内装され、把持部に設けられたスライダを作動させることによりハンドル部を形成する。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
幅方向両側に刃が形成された刃部と、上記刃部に連設された把持部とを有し、上記刃部の基端部において軸部により回動可能に接合された一対のハサミ構成体を備え、上記一対のハサミ構成体が軸部を介して双方向に交差して回動するように構成されたハサミであって、
上記把持部には、一方の幅方向のみへ突出するハンドルフレーム部が、外方から視認不可能に内装され、把持部に設けられたスライダを作動させることによりハンドル部を形成することを特徴とするハサミ。
【請求項2】
上記把持部は内部に空隙部を有する細長棒状に形成されると共に、上記空隙部には可撓性を有するハンドルフレーム部が内装され、
上記把持部の幅方向両側面部には長さ方向に沿って上記ハンドルフレーム部が幅方向に突出しうる開口部が、夫々、開設されると共に、上記把持部の平面部には長さ方向に沿ってスライダ開口部が開設され、
上記ハンドルフレーム部の一端部は把持部に固定されると共に先端部は上記スライダ開孔部内に配置される上記スライダに固定され、上記スライダを後端部方向へスライドさせることによりハンドルフレームを撓め、上記開口部から把持部外方へ突出させることを特徴とする請求項1記載のハサミ。
【請求項3】
上記把持部は細長直方体形状に形成されると共に、上記ハンドルフレーム部の後端部は把持部後端部に固定されていることを特徴とする請求項2記載のハサミ。
【請求項4】
上記開口部には、突出阻止部材が挿入可能に形成され、上記突出阻止部材を上記一方の開口部に挿入し、上記ハンドルフレーム部の突出を規制することにより上記把持部の他方の開口部から幅方向へ突出させることを特徴とする請求項2または3のいずれか1項に記載のハサミ。
【請求項5】
上記把持部及びハンドルフレーム部は合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求項4記載のハサミ。
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- 【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案はハサミに係り、特に、右利き及び左利きの双方の人が違和感無く使用できるハサミに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ハサミは右利き用の製品が一般的であるが、左利き用のハサミも存在した。しかしながら、いずれも、利き腕に専用のハサミの場合には、把持部の指リング部の幅方向の傾斜角度が異なるため、利き腕に専用のハサミではない場合には非常に使用しにくかった。
【0003】
そこで、従来より、図4に示すような、右利きの使用者も左利きの使用者も違和感無く使用することができる「左右両利きハサミ」40が提案されていた。
このような従来の「左右両利きハサミ」40は、平面長方形状であって幅方向の両側に刃41,41を有する刃部42と、上記刃部42の長さ方向の端部に連設された把持部43とを備え、軸部46を介して双方向に回動可能な一対のハサミ構成体44,44を有し、上記把持部43の幅方向両側には、夫々、ハンドル形成部45,45が内装され、上記夫々のハサミ構成体44のハンドル形成部44,44を、反対の幅方向へ引き出すことにより、ハサミ40を構成し、右利き、左利き双方の使用者に違和感無く使用できるように構成されている。
【0004】
しかしながら、このような従来のハサミ40にあっては、使用時に、上記ハンドル形成部45,45を幅方向に指で引き出すことが煩雑であり、スムーズな使用ができない場合がある、という不具合が存していた。
また、この従来のハサミ40にあっては、収納時にあっても上記ハンドル形成部45,45が外方から視認できるように配置されていたことから外観品質が良好ではない、という不具合も存していた。
【特許文献1】特開昭63−63485号
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本考案は、右利き、左利きのいずれの使用者であっても、スムーズな使用が可能となると共に、不使用時には、ハンドル部を外方へ突出させることがなく、保持又は収納しやすく、かつ外観品質を向上させることができるハサミを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1の考案にあっては、幅方向両側に刃が形成された刃部と、上記刃部に連設された把持部とを有し、上記刃部の基端部において軸部により回動可能に接合された一対のハサミ構成体を備え、上記一対のハサミ構成体が軸部を介して双方向に交差して回動するように構成されたハサミであって、上記把持部には、一方の幅方向のみへ突出するハンドル部が外方から視認不可能に内装され、把持部に設けられたスライダを作動させることによりハンドル部を形成することを特徴とする。
【0007】
従って、請求項1記載の考案にあっては、使用者は使用時に、自分の利き腕に合わせて、一対のハサミ構成体を使用しやすい形に配置すると共に、上記ハンドル部を一方の幅方向のみへ突出させてハサミを構成して使用することができる。
【0008】
請求項2記載の考案にあっては、上記把持部は内部に空隙部を有する細長棒状に形成されると共に、上記空隙部には可撓性を有するハンドルフレーム部が内装され、上記把持部の幅方向両側面部には長さ方向に沿って上記ハンドルフレーム部が幅方向に突出しうる開口部が、夫々、開設されると共に、上記把持部の上面部には長さ方向に沿ってスライダ開口部が開設され、上記ハンドルフレーム部の一端部は把持部に固定されると共に先端部は上記スライダ開孔部内に配置される上記スライダに固定され、上記スライダを後端部方向へスライドさせることによりハンドルフレームを撓め、上記開口部から把持部外方へ突出させることを特徴とする。
請求項3記載の考案にあっては、上記把持部は細長直方体形状に形成されると共に、上記ハンドルフレーム部の後端部は把持部後端部に固定されていることを特徴とする。
【0009】
従って、請求項3記載の考案にあっては、使用者は上記スライダを後端部方向へスライドさせることにより、上記ハンドルフレーム部を把持部の一方の幅方向へ突出させてハンドル部を形成することができる。
また、不使用時には、上記スライダを把持部先端部方向へ戻すことにより、上記ハンドルフレーム部を把持部内に収納させる。
【0010】
請求項4記載の考案にあっては、上記開口部には、突出阻止部材が挿入可能に形成され、上記突出阻止部材を上記一方の開口部に挿入し、上記ハンドルフレーム部の突出を規制することにより上記把持部の他方の開口部から幅方向へ突出させることを特徴とする。
【0011】
従って、請求項4記載の考案にあっては、上記スライダを作動させた場合には、上記ハンドルフレーム部は上記突出阻止部材に当接して幅方向における反対側の開口部から突出する。
請求項5記載の考案にあっては、上記把持部及びハンドルフレーム部は合成樹脂により形成されていることを特徴とする。
【考案の効果】
【0012】
請求項1乃至2記載の考案にあっては、従来のように、使用者が指によりハンドル形成部を把持部の幅方向に引き出してハンドル部を形成する必要がなく、スライダーを作動させることによりハンドルフレームが幅方向に突出してハンドル部が形成されることから、容易にハンドル部を形成することができ、その結果、スムーズな使用が可能となる。
【0013】
また、不使用時には、上記スライダを把持部先端部方向へ戻すことにより、上記ハンドルフレーム部を把持部内に収納させることができるため、不使用時にハンドル部を外方へ突出させないことから、把持部から刃部にかけて一本の棒状に形成され、ハサミ全体として保持又は収納しやすく、かつ外観品質を向上させることができるハサミが提供される。
【0014】
請求項4記載の考案にあっては、使用者は上記スライダを後端部方向へスライドさせることにより、上記ハンドルフレーム部を把持部の一方の幅方向へ突出させてハンドル部を形成することができることから、使用者の判断でハンドルフレーム部を容易にいずれかの幅方向のみへ突出させることができる。
【0015】
請求項5記載の考案にあっては、把持部及びハンドルフレーム部は合成樹脂により形成されていることから、軽量であって製造コストを低減できるハサミを提供することが可能となる。
- 【登録番号】実用新案登録第3152672号(U3152672)
【登録日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【発行日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【考案の名称】ハサミ
- 【出願番号】実願2009−3579(U2009−3579)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】
【識別番号】591287864
【氏名又は名称】株式会社レイメイ藤井
- 【代理人】
【識別番号】100089026
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高明
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