頭髪用レザー
- 【要約】
【課題】レザーによる頭髪のカットの自由度を向上できるようにし、さらにそのようなカットを比較的簡単に行える頭髪用レザーを提供する。
【解決手段】基端1A,1Bを回動自在に接続して左右一対の握り柄2A,2Bを左右方向に回動自在に設ける。左右一対の握り柄2A,2Bの先端側にかみそり本体3A,3Bをそれぞれ内向きに取り付けるヘッド部4A,4Bを先方に向けて設ける。左右一対の握り柄2A,2B間左右一対のかみそり本体3A,3B間に最小隙間Xを形成する第1のストッパー手段17を設ける。左右一対のかみそり本体3A,3Bにより自由なレザーカットができる。さらに頭髪をレザーカットするときに、かみそり本体3A,3Bの刃縁相互が接触するようなことはなくレザーカットができる構成とする。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
基端を回動自在に接続して左右一対の握り柄を左右方向に回動自在に設け、前記左右一対の握り柄側にかみそり本体をそれぞれ内向きに設け、前記左右一対の握り柄側間に前記左右一対の前記かみそり本体間に最小隙間を形成する第1のストッパー手段を設けることを特徴とする頭髪用レザー。
【請求項2】
基端を回動自在に接続して左右一対の握り柄を左右方向に回動自在に設け、前記左右一対の握り柄の先端側にかみそり本体をそれぞれ内向きに取り付けるヘッド部を先方に向けて設け、前記左右一対の握り柄間又は前記ヘッド部間に前記左右一対の前記かみそり本体間に最小隙間を形成する第1のストッパー手段を設けることを特徴とする頭髪用レザー。
【請求項3】
前記第1のストッパー手段は、前記左右一対の握り柄の少なくとも一方に、他方の握り柄に向けて突設した凸部であって、該凸部は前記他方の握り柄に係止可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の頭髪用レザー。
【請求項4】
前記第1のストッパー手段は、前記左右一対の握り柄の一方に、前記左右一対の握り柄の他方に向けて突設した第1の凸部と、前記左右一対の握り柄の他方に、前記左右一対の握り柄の一方に向けて突設し前記第1の凸部と係止可能な第2の凸部とからなることを特徴とする請求項3記載の頭髪用レザー。
【請求項5】
前記左右一対の握り柄の基端を軸着し、この軸に捻りコイルバネのコイル部を巻装し、このコイル部の一方の端部より突設する一方の直線部を前記左右一対の握り柄の一方に接続すると共に、前記コイル部の他方の端部より突設する他方の直線部を前記左右一対の握り柄の他方に接続することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の頭髪用レザー。
【請求項6】
一方の前記握り柄と一方の前記ヘッド部との一方の中間部と、他方の前記握り柄と他方の前記ヘッド部との他方の中間部とに、前記左右一対の前記かみそり本体相互間の内角が90度以下の最大隙間を形成する第2のストッパー手段を設けることを特徴とする請求項2記載の頭髪用レザー。
【請求項7】
前記握り柄は、合成樹脂製の握り柄本体に金属製の錘を着脱可能に設けたことを特徴とする請求項2に記載の頭髪用レザー。
【請求項8】
前記握り柄は、合成樹脂製の握り柄本体に、金属製の心棒が長手方向に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の頭髪用レザー。
【請求項9】
前記心棒は前記ヘッド部に接続していることを特徴とする請求項8記載の頭髪用レザー。
【請求項10】
前記最小隙間は、0.05mm以上に形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の頭髪用レザー。
【請求項11】
前記かみそり本体が着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の頭髪用レザー。
【請求項12】
前記かみそり本体がホルダーを介して着脱自在に設けられることを特徴とする請求項11に記載の頭髪用レザー。
- 【考案の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本考案は、かみそり(レザー)を使って頭髪をそぐようにカットするための頭髪用レザーに関するものである。
【0002】
従来、この種のものとして基端を回動自在に接続して左右一対の握り柄を左右方向に回動自在に設け、前記左右一対の握り柄の先端側にレザー本体を内向きに取り付けるヘッド部を先方に向けて設け、前記左右一対の握り柄の他方に前記レザーの受け台を設け、頭髪をカットするときは頭髪を挟み、そして毛先の方へ滑らせることでカットを行うものである(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−313751号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術においては、左右一対の一方のみにレザーを設けるものであったので、頭髪に対して一方からのカットしかできず、より自由なカットに対応することができなかった。また、従来技術においてはレザーが受け台に接触できるものであったので、カットの際には頭髪の直径、具体的には頭髪の直径はおよそ0.05mmから0.15mmの範囲であるので、そのような寸法の間隔をレザーと受け台間に保持しなければならず、使用にあっては熟練を要するものであった。
【0005】
解決しようとする問題点は、基端を回動自在に接続して左右一対の握り柄を左右方向に回動自在に設け、前記握り柄の先端側にレザー本体を設けた頭髪用レザーにおいて、レザーによる頭髪のカットの自由度を向上できるようにし、さらにそのようなカットを比較的簡単に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の考案は、基端を回動自在に接続して左右一対の握り柄を左右方向に回動自在に設け、前記左右一対の握り柄側にかみそり本体をそれぞれ内向きに設け、前記左右一対の握り柄側間に前記左右一対の前記かみそり本体間に最小隙間を形成する第1のストッパー手段を設けることを特徴とする頭髪用レザーである。
【0007】
請求項2の考案は、基端を回動自在に接続して左右一対の握り柄を左右方向に回動自在に設け、前記左右一対の握り柄の先端側にかみそり本体をそれぞれ内向きに取り付けるヘッド部を先方に向けて設け、前記左右一対の握り柄間又は前記ヘッド部間に前記左右一対の前記かみそり本体間に最小隙間を形成する第1のストッパー手段を設けることを特徴とする頭髪用レザーである。
【0008】
請求項3の考案は、前記第1のストッパー手段は、前記左右一対の握り柄の少なくとも一方に、他方の握り柄に向けて突設した凸部であって、該凸部は前記他方の握り柄に係止可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の頭髪用レザーである。
【0009】
請求項4の考案は、前記第1のストッパー手段は、前記左右一対の握り柄の一方に、前記左右一対の握り柄の他方に向けて突設した第1の凸部と、前記左右一対の握り柄の他方に、前記左右一対の握り柄の一方に向けて突設し前記第1の凸部と係止可能な第2の凸部とからなることを特徴とする請求項3記載の頭髪用レザーである。
【0010】
請求項5の考案は、前記左右一対の握り柄の基端を軸着し、この軸に捻りコイルバネのコイル部を巻装し、このコイル部の一方の端部より突設する一方の直線部を前記左右一対の握り柄の一方に接続すると共に、前記コイル部の他方の端部より突設する他方の直線部を前記左右一対の握り柄の他方に接続することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の頭髪用レザーである。
【0011】
請求項6の考案は、一方の前記握り柄と一方の前記ヘッド部との一方の中間部と、他方の前記握り柄と他方の前記ヘッド部との他方の中間部とに、前記左右一対の前記かみそり本体相互間の挟角が90度以下の最大隙間を形成する第2のストッパー手段を設けることを特徴とする請求項2記載の頭髪用レザーである。
【0012】
請求項7の考案は、前記握り柄は、合成樹脂製の握り柄本体に金属製の錘を着脱可能に設けたことを特徴とする請求項2に記載の頭髪用レザーである。
【0013】
請求項8の考案は、前記握り柄は、合成樹脂製の握り柄本体に、金属製の心棒が長手方向に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の頭髪用レザーである。
【0014】
請求項9の考案は、前記心棒は前記ヘッド部に接続していることを特徴とする請求項8記載の頭髪用レザーである。
【0015】
請求項10の考案は、前記最小隙間は、0.05mm以上に形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の頭髪用レザー
請求項11の考案は、前記かみそり本体が着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の頭髪用レザーである。
【0016】
請求項12の考案は、前記かみそり本体がホルダーを介して着脱自在に設けられることを特徴とする請求項11に記載の頭髪用レザーである。
【考案の効果】
【0017】
請求項1の考案によれば、左右一対のかみそり本体により自由なレザーカットができ、さらに頭髪をレザーカットするときに、頭髪をハサミのようにせん断によりカットするおそれをなくしてレザーカットすることができる。
【0018】
請求項2の考案によれば、握り柄の先端側に左右一対のかみそり本体を設けて、握り部を握って左右一対のかみそり本体により自由なレザーカットができ、さらに頭髪をレザーカットするときに、頭髪をハサミのようにせん断によりカットするおそれをなくしてレザーカットすることができる。
【0019】
請求項3の考案によれば、第1のストッパー手段では局部的な係止となってがたつきなどなく最小隙間を確保できる。
【0020】
請求項4の考案によれば、左右一対の握り柄のそれぞれにおいて局部的な係止が形成される。
【0021】
請求項5の考案によれば、握り部を開くように付勢する手段として専用の捻りコイルバネを設けるので、付勢する手段の耐久性などを向上することができる。
【0022】
請求項6の考案によれば、頭髪を剥くとき、握り柄のほうに頭髪が入り込もうとする頭髪を防ぐことなどができる。
【0023】
請求項7の考案によれば、握り柄における錘の有無でかみそり本体側の軽さを調整することができる。
【0024】
請求項8の考案によれば、握り柄の強度を高めて、耐強度を高めることができる。
【0025】
請求項9の考案によれば、ヘッド部と握り柄との間の強度も向上することができる。
【0026】
請求項10の考案によれば、頭髪を挟んでせん断によって切断するようなことを確実に阻止できる。
【0027】
請求項11の考案によれば、切れ味が低下したとき、かみそり本体を交換できる。
【0028】
請求項12の考案によれば、切れ味が低下したとき、かみそり本体をホルダーを介して交換できる。
- 【登録番号】実用新案登録第3153103号(U3153103)
【登録日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【発行日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【考案の名称】頭髪用レザー
- 【出願番号】実願2009−1410(U2009−1410)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】
【識別番号】597041415
【氏名又は名称】有限会社和田
【識別番号】501315647
【氏名又は名称】キャナックス株式会社
【識別番号】502293843
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
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