包丁
- 【要約】
【課題】狭い範囲の削除に、刃を握ることなく、安定した保持が出来、差し込みの深さの調節が容易な包丁を提供する。
【解決手段】先端方向に狭まる刀身を曲面形状に形成し、親指がゆったり収まる位の窪みを有する刀身凹面1と刀身凸面2を設ける。この刀身凹面1の先端側に刃3を設ける。更に刃3の反対方向の刀身延長上に柄4を設ける。使用に当っては、例えばジャガイモの皮をピーラーで剥いた後の窪み等に残った皮や芽或いは変色部等狭い範囲を削除する場合に、包丁の持ち手と反対の手にジャガイモを持ち、包丁の持ち手の親指を刀身凹面1又はジャガイモの表面に、人差し指で刀身凸面2を他の2〜3本で柄4を握り、刃3に触れることなく安定した保持が出来る事で、親指を刀身凹面1に当てる持ち方でジャガイモの表面の残った皮を削りとることが出来る。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
先端方向に狭まる刀身を曲面形状に形成し、親指がゆったり収まる位の窪みを有する刀身凹面の先端側に刃を設けた事を特徴とする包丁。
【請求項2】
刀身凸面の一部を平面にした事を特徴とする請求項1記載の包丁。
【請求項3】
刀身凸面の先端側に刃を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の包丁。
【請求項4】
刀身が両刃である事を特徴とする請求項1又は2記載の包丁。
【請求項4】
刀身を薄片によって形成し、刀身そのものに刃の機能を持たせた事を特徴とする請求項1又は2記載の包丁。
【請求項5】
刀身と柄を一体成型したことを特徴とする請求項1〜4記載の包丁。【請求項1】
先端方向に挟まる刀身を曲面形状に形成し、親指がゆったり収まる位の窪みを有する刀身凹面の先端側に刃を設けた事を特徴とする包丁。
【請求項2】
刀身凸面の一部を平面にした事を特徴とする請求項1記載の包丁。
【請求項3】
刀身凸面の先端側に刃を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の包丁。
【請求項4】
刀身が両刃である事を特徴とする請求項1又は2記載の包丁。
【請求項5】
刀身を薄片によって形成し、刀身そのものに刃の機能を持たせた事を特徴とする請求項1又は2記載の包丁。
【請求項6】
刀身と柄を一体成型したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の包丁。
- 【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は先端方向に狭まる刀身を曲面形状に形成し、その先端側に刃をもうけた包丁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
(イ)従来、包丁は刀身が平面又は平面に凹凸があるもの或いは穴あきの物で、刀身の峰 の反対側に刃を設けたものがあった。
(ロ)従来、窪みがあるものにくりぬき器があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−33361号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
(イ)ジャガイモの凹部の皮や芽、玉ねぎの根元、トマトのへたとり等狭い範囲を削除す る場合に刃先を使用するが、刃先を使用する際には、人差し指を刃先の峰にあて、 親指を刀身に他の2〜3本を刃にあてて握るため、差し込みの深さの調節が困難で あった。又、刃で怪我をしたり、痛みを感じていた。
(ロ)従来の包丁では、刃先で狭い範囲を削除する場合に被切削物に差し込み被切削物を 大きく回転させる必要があった。
(ハ)くりぬき器においては、メロン等やわらかいものを丸くくり抜く為に窪みが必要で あり、窪みの凸面に人差し指を当て、差し込みの力を調整しながら、硬さのある被 切削物の切削には不向きである。
(ニ)特開平10−33361号公報のごぼうの皮むき器においては、ナイフ体(2)と 表記されている刀身の半椀状にえぐられた窪み凹面に刃が設けられている当接刃( 2B22)の凸面に人差し指をあて先端を差し込んで使用するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
先端方向に狭まる刀身を曲面形状に形成し、親指がゆったり収まる位の窪みを有する刀身の先端側に刃を設け、反対側の刀身延長上に柄を設ける。以上を特徴とする包丁である。
【考案の効果】
【0006】
(イ)刀身に親指が収まる位の窪みを設け、その先端側に刃を設けた事で、包丁の持ち手 と反対の手で被切削物を手に持ち、包丁の持ち手の親指で刀身凹面(1)又は被切 削物を、人差し指で刀身凸面(2)を、他の2〜3本で柄を握り使用することで刃 (3)に触れることなく、安定した保持が出来る事で、差し込みの深さの調節が容 易であり、怪我、痛みを軽減できる。
(ロ)(イ)の要件により、切削面である刃と指を接近させることで、力加減の調節が容 易になり、親指で刀身凹面(1)を当てる使用法で被切削物の表面を、親指を被切 削物にあてる方法で差し込みの深さの調節を楽にでき、更に差し込んだ時に半円状 に差し込まれる事により、被切削物と本考案の包丁双方を軽く回転させるか、持ち 手の手首を捻るだけで、切削対象物のみを指先の少ない力で効率よく削除できる。
- 【登録番号】実用新案登録第3154063号(U3154063)
【登録日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【発行日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【考案の名称】包丁
- 【出願番号】実願2009−3658(U2009−3658)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】
【識別番号】595132289
【氏名又は名称】
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