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バッチャープラントの二軸強制練りミキサー
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- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ミキサーケースの内部に配設した回転軸に複数のミキサーアームを設け、このミキサーアームの先端に設けた刃先で生コンクリートを混練するバッチャープラントの二軸強制練りミキサーにおいて、前記複数のミキサーアーム間に、前記回転軸に固定するボス部の外径と同径のスペーサを介在させて配置したことを特徴とするバッチャープラントの二軸強制練りミキサー。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バッチャープラントの二軸強制練りミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バッチャープラントの二軸強制練りミキサーは、図3に示すように、ミキサーケース1内に設けた回転軸3,4にミキサーアーム13,14を交互に取り付け、このミキサーアーム13,14の先端に取り付けた刃先15,16でミキサーケース1内の生コンクリートを混練するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、回転軸3,4に取り付けるミキサーアーム13,14のボス部17と回転軸3,4の外径間に段差があるため、各ミキサーアーム13,13および14,14間において、くぼみ部20が生じ、このくぼみ部20に生コンクリートが付着し、その付着した生コンクリートが次第に大きくなり、混練性能が低下するという欠点があった。
【0004】また、混練作業終了後の掃除の際に、付着した生コンクリートの除去に手間がかかるという欠点があり、さらに、摩耗したミキサーアームを新しいアームに交換するときに、付着した生コンクリートのハツリ作業が困難であった。
【0005】本考案は、このような従来の欠点を解消するためになされたもので、ミキサーアームの取付部に生コンクリートが付着するのを防止して、混練能率を低下させないとともに、混練作業終了後の掃除やミキサーアームの取り換え作業を手際良く行えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ミキサーケースの内部に配設した回転軸に複数のミキサーアームを設け、このミキサーアームの先端に設けた刃先で生コンクリートを混練するバッチャープラントの二軸強制練りミキサーにおいて、前記複数のミキサーアーム間に、前記回転軸に固定するボス部の外径と同径のスペーサを介在させて配置したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案のバッチャープラントの二軸強制練りミキサーによると、ミキサーアームを回転軸に固定するボス部の外径と同径のスペーサを設けることによって、ボス部と回転軸の段差によって出来るくぼみ部がなくなり、生コンクリートが回転軸に付着しなくなる。
【0008】
【実施例】以下、図面に示した実施例を参照しながら、本考案の特徴を具体的に説明する。
【0009】図1は本考案の一実施例を示すミキサーの平面図である。
【0010】図において、生コンクリートを収納したミキサーケース1の内部には、2本の回転軸3,4が平行に設けられ、その両端部は軸受5,6で支持されている。回転軸3には、ミキサーケース1外においてフリクションギア7とスプロケット8が設けられ、回転軸4にはフリクションギア9が設けられている。そして、フリクションギア7と9とは互いに噛み合い、スプロケット8はギヤドモータ10に取り付けたスプロケット11にチェン12を介して連結されている。
【0011】また、ミキサーケース1内において、回転軸3,4には複数のミキサーアーム13,14が所定間隔をおいて所定向きに取り付けられている。そして、このミキサーアーム13,14には、その先端にそれぞれ生コンクリートを混練するための刃先15,16が設けられている。ミキサーアーム13,14の配置は、刃先15,16どうしがぶつかり合わない程度に、かつ混練効率がよくなるように適当に近接する位置に設けられている。
【0012】ミキサーアーム13,14を回転軸3,4に取り付ける部分にはボス部17が形成されており、このボス部17と回転軸3,4との段差をなくすために、ボス部17の外径と同一外径のスペーサ18を設けている。このスペーサ18を各ボス部17間に設けることによって、回転軸3,4への生コンクリートの付着が防止されるようになっている。
【0013】上記のような構成を有する本実施例のミキサーにおいて、ギヤドモータ10を駆動させるとスプロケット11,チェン12、スプロケット8を介して回転軸3が回転する。そして、フリクションギヤ7,9を介して回転軸4が不等速回転し、ミキサーアーム13,14の先端の刃先15,16がすり合わせるように回転して混練効率を向上させるようになっている。また、回転軸3,4部においては、スペーサ18を設けたことによって、従来のように、ボス部17と回転軸3,4の間のくぼみ部に生コンクリートが付着するようなことはない。
【0014】図2はスペーサ18の形状を示す。同図において(a)は側面図、(b)は正面図である。同図に示すようにスペーサ18は二分割式として回転軸3,4の両側から組み付け、ボルト21で固定するようにする。
【0015】
【考案の効果】以上に述べたように、本考案によればミキサーアーム間において回転軸にボス部の外径と同一径のスペーサを設けたので、従来のように回転軸のくぼみ部に生コンクリートが付着するような不具合がなくなり、次のような効果を奏する。
【0016】■ ミキサーの回転軸への生コンクリートの付着量が少なくなるために、混練能力が低下せず、混練時間が一定となる。
【0017】■ 生コンクリートの付着量が少なくなるために、混練作業終了後に毎日行う掃除時間が短くてすむ。
【0018】■ 摩耗したミキサーアームを取り替えるときのハツリ作業が不要となる。
- 【登録番号】第2557244号
【登録日】平成9年(1997)8月22日
【発行日】平成9年(1997)12月10日
【考案の名称】バッチャープラントの二軸強制練りミキサー
- 【出願番号】実願平3−6273
【出願日】平成3年(1991)2月15日
【出願人】
【識別番号】000217309
【氏名又は名称】田中鉄工株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】小堀 益
【審査官】 鈴木 紀子
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