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アンダーカーペット
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- 【要約】
【目的】 接着後の剥離作業を容易に行なうことを可能としたアンダーカーペットを提供すること。
【構成】 アンダーカーペット本体2と、このアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2aとは反対側の側面2bに接合したフィルム部材3とからなる。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 アンダーカーペット本体と、このアンダーカーペット本体のカーペット当接側面とは反対側の側面に接合したフィルム部材とからなることを特徴とするアンダーカーペット。
【請求項2】 請求項1記載のアンダーカーペットであって、前記フィルム部材がポリプロピレンフィルムであることを特徴するアンダーカーペット。
【請求項3】 請求項1又は2記載のアンダーカーペットであって、前記フィルム部材が前記アンダーカーペット本体との接合面とは反対側のフィルム側面に接着剤層を設け、かつ前記接着剤層を離型紙で覆って形成されていることを特徴とするアンダーカーペット。
【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載のアンダーカーペットであって、前記フィルム部材が、前記アンダーカーペット本体の外方へ一部突出するように前記アンダーカーペット本体に接合しいることを特徴とするアンダーカーペット。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築あるいは車体等の内装品としてのカーペットの下に敷設されるアンダーカーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアンダーカーペット100は、例えば図8に示すように、住宅のカーペット101と床面102との間に防音,吸音,断熱等の効果を得る目的で敷設されている。このアンダーカーペット100は通常フェルトや発泡体を素材として形成されており、接着剤103を床面102に塗布して行なう一般にボンド貼り作業と云われる方法で床面102に接着されている。そしてアンダーカーペット100は前記した防音,吸音,断熱等の効果を奏するように接着剤103により強力に床面102に接着されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、アンダーカーペット100は施工後何年も経過した後に、新しいものと交換する必要がでてくる場合があるが、接着剤103により床面102に強力に接着されているため、剥がす際にアンダーカーペット100自体が層間剥離を起し、剥離作業に多大の手間が掛かるという課題を有している。
【0004】
本考案は前記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は接着後の剥離作業を容易に行なうことを可能としたアンダーカーペットを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、請求項1記載の考案は、アンダーカーペット本体と、このアンダーカーペット本体のカーペット当接側面とは反対側の側面に接合したフィルム部材とからなることを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の考案は、請求項1記載のアンダーカーペットであって、 前記フィルム部材がポリプロピレンフィルムであることを特徴としている。
【0007】
また、請求項3記載の考案は請求項1又は2記載のアンダーカーペットであって、 前記フィルム部材が前記アンダーカーペット本体との接合面とは反対側のフィルム側面に接着剤層を設け、かつ前記接着剤層を離型紙で覆って形成されていることを特徴としている。
【0008】
さらに、請求項4記載の考案は、請求項1乃至3のいずれか1項記載のアンダーカーペットであって、 前記フィルム部材が、前記アンダーカーペット本体の外方へ一部突出するように前記アンダーカーペット本体に接合していることを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1乃至4記載の考案は前記した構成になっているので、次の作用を奏する。
【0010】
請求項1記載の考案は、アンダーカーペット本体がフィルム部材を介して被接着部材に接着され、かつ接着後フィルム部材ごと剥離することができる。
【0011】
請求項2記載の考案は、アンダーカーペット本体がポリプロピレンフィルムを介して被接着部材に接着され、かつ接着後ポリプロピレンフィルムごと剥離することができる。
【0012】
また、請求項2記載の考案は、アンダーカーペット本体が離型紙を剥離して露出した接着剤層により被接着部材に接着され、かつ接着後フィルム部材ごと剥離することができる。
【0013】
さらに、請求項4記載の考案は、アンダーカーペット本体の外方へ突出したフィルム部材の一部が被接着部材へ接着したアンダーカーペット本体の被接着部材からの剥離の切掛とすることができ、前記したフィルム部材の一部を剥離の切掛として接着後のアンダーカーペットをフィルム部材ごと剥離し易くすることができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案を図示した実施例に基づいて具体的に説明する。
【0015】
図1は第1実施例としてのアンダーカーペット1を示す。このアンダーカーペット1はアンダーカーペット本体2とアンダーカーペット本体2の一側面に接合したフィルム部材としてのポリプロピレンフィルム3とから構成されている。
【0016】
アンダーカーペット本体2は従来のアンダーカーペット100と同様にフエルトあるいは発泡体を素材として形成されており、ポリプロピレンフィルム3はアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2aとは反対側の側面2bに、熱ラミネートにより接合されている。
【0017】
このアンダーカーペット1は、図2に示すようにポリプロピレンフィルム3と床面102との間に介在する接着剤103により強力に接着されて敷設される。
このアンダーカーペット1の敷設は、接着剤103としてボンド(商品名)を用いたボンド貼り作業で行なうことができる。このように敷設されたアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2a上にはカーペット101が敷設されて住宅内の内装施工が完了する。このように施工された床構造はアンダーカーペット1により防音、吸音、断熱等の効果を奏する。
【0018】
そしてこのアンダーカーペット1に交換の必要が生じたときは、上方に敷設されたカーペット101を取除き、図3で示すようにアンダーカーペット本体2の一部を削り取ってポリプロピレンフィルム3の一部を露出させ、この露出部分3aを剥離の切掛としてアンダーカーペット本体2を、図3の二点鎖線で示すようにポリプロピレンフィルム3ごと剥離することができる。このように剥離することによりアンダーカーペット本体2は層間剥離を起こすことなくスムースに剥離することができ、アンダーカーペットの剥離を容易に行なうことができる。
【0019】
図4は第2実施例としてのアンターカーペット10を示す。このアンダーカーペット10はフィルム部材としてのポリプロピレンフィルム3を接着剤6を介してアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2aとは反対側の側面2bに接合して構成されている。このときの接着剤層6は単なる一般的な接着剤でも良いが両面接着テープで構成しても良い。
【0020】
このアンダーカーペット10は、前述したアンダーカーペット1と同様に床面に塗布した接着剤を介して床面上に強固に接着固定しながら敷設することができる。また、このアンダーカーペット10に交換の必要が生じたときは、アンダーカーペット1と同様にポリプロピレンフィルム3ごとアンダーカーペット本体2を剥離することができる。
【0021】
図5は第3実施例としてアンダーカーペット20を示す。このアンダーカーペ20はフィルム部材として離型紙5で覆われた接着剤層4を片面に設けたポリプロピレンフィルム3が用いられている。
【0022】
すなわち、アンダーカーペット10は、ポリプロピレンフィルム3がアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2aとは反対側の側面2bに熱ラミネートにより接合されると共に、接着剤層4がポリプロピレンフィルム3のアンダーカーペ本体2との接合面とは反対側のフィルム側面に設けられており、かつ離型紙5が接着剤層4を外方から覆うように貼着されることによって形成されている。このアンダーカーペット10によれば離型紙5を取除いて露出した接着剤層4によりアンダーカーペット本体2を床面に接着することができ、かつアンダーカーペット10に交換の必要が生じたときは、前述したアンダーカーペット1と同様にしてポリプロピレンフィルム3ごとアンダーカーペット本体2を剥離することができる。
【0023】
また、図6は、第4実施例としてのアンダーカーペット30を示す。このアンダーカーペット30はフィルム部材として前述したアンダーカーペット10のポリプロピレンフィルム3の替りに、前述したアンダーカーペット20と同様の離型紙5で覆われた接着剤層4を片面で設けたポリプロピレンフィルム3が用いられている。
【0024】
このアンダーカーペット30は前述したアンダーカーペット20と同様に離型紙5を取除いて露出した接着剤層3によりアンダーカーペット本体2を床面に接着することができ、かつアンダーカーペット30に交換の必要が生じたときは前述したアンダーカーペット1と同様にしてポリプロピレンフィルム3ごとアンダーカーペット本体2を剥離することができる。
【0025】
さらに、図7は第5実施例としてのアンダーカーペット40を示す。このアンダーカーペット40は、前述したアンダーカーペットと同様にアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2aとは反対側の側面2bにフィルム部材としてのポリプロピレンフィルム3を熱ラミルネートにより接合して構成されている。
このポリプロピレンフィルム3はアンダーカーペット本体2よりも巾広のものが用いられており、熱ラミネートによりアンダーカーペット本体2に接合した後は巾広部分がアンダーカーペット本体2の外方へ突出する突出部3bを形成している。
【0026】
このアンダーカーペット40は、例えば図7に示すように被接着部材104の接着面積一杯にアンダーカーペット本体2を敷設するときに、突出部3bをその端部がアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2a上に重なるようにして折込み、ポリプロピレンフィルム3のアンダーカーペット本体2ヘの接合部分と被接着部材104との間に介在する接着剤103により強固に接着されて敷設される。このように敷設されたアンダーカーペット40はそのアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2a上にカーペット101が敷設される。
【0027】
また、このアンダーカーペット40はポリプロピレンフィルム3の突出部3bを剥離の切掛とすることができ、その交換の必要が生じたときに、カーペット101を取除いた後に突出部3bを把持して剥がすことによりアンダーカーペット本体2を層間剥離の生じない状態で、ポリプロピレンフィルム3ごと容易に剥離することができる。このためアンダーカーペット40によればそのアンダーカーペット本体2の剥離作業が一層容易となる。
【0028】
また、前記した実施例は建築内装品としてのアンダーカーペットについて述べたが本考案はこれに限定されるものではなく、車体内装品としてのアンダーカーペットとしても適用可能であることは勿論である。
【0029】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように本考案は次の効果を奏する。
【0030】
すなわち、請求項1記載の考案は、アンダーカーペット本体がフィルム部材を介して被接着部材に接着されるので、接着後のアンダーカーペット本体をフィルム部材ごと剥離することによって、アンダーカーペット本体を層間剥離のない状態で剥離することができ、この結果アンダーカーペット本体の剥離作業が容易となる。
【0031】
請求項2記載の考案は、アンダーカーペット本体がポリプロピレンフィルムを介して被接着部材に接着されるので、接着後のアンダーカーペット本体をポリプロピレンフィルムごと剥離することによって、前記した請求項1記載の考案と同等の効果を奏する。
【0032】
また、請求項3記載の考案は、アンダーカーペット本体が離型紙を剥離して露出した接着剤層により被接着部材に接着されるので、前記した請求項2記載の考案の効果に加えて、アンダーカーペット本体の接着作業が容易となる。
【0033】
さらに、請求項4記載の考案は、アンダーカーペット本体の外方へ突出したフィルム部材の一部が被接着部材へ接着したアンダーカーペット本体の被接着部材からの剥離の切掛とすることができるので、接着後のアンダーカーペット本体の剥離作業が一層容易となる。
【提出日】平成6年4月11日【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】0021【補正方法】変更【補正内容】
【0021】
図5は第3実施例としてアンダーカーペット20を示す。このアンダーカーペット20はフィルム部材として離型紙5で覆われた接着剤層4を片面に設けたポリプロピレンフィルム3が用いられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】0022【補正方法】変更【補正内容】
【0022】
すなわち、アンダーカーペット10は、ポリプロピレンフィルム3がアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2aとは反対側の側面2bに熱ラミネートにより接合されると共に、接着剤層4がポリプロピレンフィルム3のアンダーカーペット本体2との接合面とは反対側のフィルム側面に設けられており、かつ離型紙5が接着剤層4を外方から覆うように貼着されることによって形成されている。このアンダーカーペット10によれば離型紙5を取除いて露出した接着剤層4によりアンダーカーペット本体2を床面に接着することができ、かつアンダーカーペット10に交換の必要が生じたときは、前述したアンダーカーペット1と同様にしてポリプロピレンフィルム3ごとアンダーカーペット本体2を剥離することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】0023【補正方法】変更【補正内容】
【0023】
また、図6は、第4実施例としてのアンダーカーペット30を示す。このアンダーカーペット30はフィルム部材として前述したアンダーカーペット20と同様の離型紙5で覆われた接着剤層4を片面に設けたポリプロピレンフィルム3が用いられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】0024【補正方法】変更【補正内容】
【0024】
このアンダーカーペット30は前述したアンダーカーペット20と同様に離型紙5を取除いて露出した接着剤層4によりアンダーカーペット本体2を床面に接着することができ、かつアンダーカーペット30に交換の必要が生じたときは前述したアンダーカーペット1と同様にしてポリプロピレンフィルム3ごとアンダーカーペット本体2を剥離することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】0025【補正方法】変更【補正内容】
【0025】
さらに、図7は第5実施例としてのアンダーカーペット40を示す。このアンダーカーペット40は、前述したアンダーカーペットと同様にアンダーカーペット本体2のカーペット当接側面2aとは反対側の側面2bにフィルム部材としてのポリプロピレンフィルム3を熱ラミネート(あるいは接着剤)により接合して構成されている。このポリプロピレンフィルム3はアンダーカーペット本体2よりも巾広のものが用いられており、熱ラミネートによりアンダーカーペット本体2に接合した後は巾広部分がアンダーカーペット本体2の外方へ突出する突出部3bを形成している。
- 【登録番号】第3002322号
【登録日】平成6年(1994)7月13日
【発行日】平成6年(1994)9月20日
【考案の名称】アンダーカーペット
- 【出願番号】実願平6−2652
【出願日】平成6年(1994)3月24日
【出願人】
【識別番号】591124374
【氏名又は名称】千代田インテグレ株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外1名)
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