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筆記具部位にスケールを備えた携帯用自動作画機
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- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】先端部に筆記具を支持するとともに作画面上で縦横に移動可能な可動アームを備えた携帯用自動作画機において、該可動アームの先端部に作画面と平行に取付けられ、筆記具の作画端部を作画面上に臨ませる開口を有するとともに該開口位置で交差する縦横の目盛線を表示したスケールを設けたことを特徴とする筆記具部位にスケールを備えた携帯用自動作画機。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、先端部に筆記具を取付けた可動アームを作画面上で縦横に移動させて作画を行なう携帯用自動作画機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の携帯用自動作画機は、作画したい文字等を入力するキー操作部及びディスプレイを備えた作画機本体を作画位置近傍に置くとともに可動アーム先端部に取付けた筆記具によって作画を実行し、該可動アームの移動範囲を超えた位置における作画に当っては、該作画機本体を該位置近傍に移動させて行なうという持ち運び自在な小型のペンプロッタである。
【0003】このように小範囲の作画領域について手軽に作画を行なうもので、大型のペンプロッタのごとく作画面全体を一度に作画する構造のものと異なるが、筆記具による作画の仕方は大型ペンプロッタと同様、筆記具を常時は作画面に接しない位置に引上げておき、作画時に下降させて筆記具の作画端部を作画面に接触させる構成になっている。このために、可動アーム先端部に筆記具を上下動させるペンホルダが設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のように、作画に当っては、作動機本体を作画位置近傍に位置付ける必要がある。この場合、該作画機本体を作画面に対して正確に位置付けないと、所望位置における正確な作画ができず、特に作画面に予め表や罫線を入れたものに作画で文字等を記入する場合には、位置ずれ等が問題になるところであった。
【0005】作画機本体側には通常位置設定用の固定のスケールが設けられているが、筆記具は作画機本体より突出した可動アームの先端部にあるために該スケールでは筆記具の作画面に対する接地位置や平行状態の確定が困難であった。そのため、作画位置のずれが避けられず、上記問題を解決し得なかった。
【0006】従って、本考案は上記問題に鑑みなされたもので、その目的は筆記具の接地位置や平行状態の確定がし易く、より正確な作画を行なうことができる筆記具部位にスケールを備えた携帯用自動作画機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本考案は、先端部に筆記具を支持するとともに作画面上で縦横に移動可能な可動アームを備えた携帯用自動作画機を前提として、該可動アームの先端部に作画面と平行に取付けられ、筆記具の作画端部を作画面上に臨ませる開口を有するとともに該開口位置で交差する縦横の目盛線を表示したスケールを設けた構成を特徴とする筆記具部位にスケールを備えた携帯用自動作画機を提案するものである。
【0008】
【作用】上記構成の本考案の携帯用自動作画機によれば、該スケールが筆記具部位に設けられており、しかも、筆記具とともに移動するため、筆記具の移動位置を把握し易く、該スケール上に筆記具の作画端部が位置する開口と、該開口位置で交差する縦横の目盛線を設けたことにより、該スケールをターゲットとして筆記具の作画面に対する接地位置ならびに作画面上の例えば罫線との平行状態を容易に確定し得、迅速かつ正確な作画作業を行ない得る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の携帯用自動作画機の実施例を説明する。図1において、1は携帯用自動作画機の作画機本体、2は該本体1に設けられた作画すべきデータ入力及び作画指令入力用キーボード、3はLCDディスプレイである。4は該本体1の一側縁に沿って固定されたスケールである。
【0010】5は該本体1より突出するとともに、その先端部5aにペンホルダ6を有する可動アームで、基端部は本体1内で設けられたキャリッジ7に支持され、図示を省略した駆動モータを含む駆動機構により、図示の矢印で示すようにX−X方向及びY−Y方向に移動可能となっている。8は該可動アーム5をY−Y方向につき案内するガイドレールである。専用のインクペン若しくは鉛筆芯ホルダ等の筆記具10はペンホルダ6の側部に突設した筆記具取付部11に装着され、可動アーム5とともに該本体1が置かれる作画面12上で縦横に移動して作画を行なうものである。
【0011】13は本考案に係るスケールで、筆記具10が取付けられた可動アーム5の先端部5aに特に図2及び図3で示すように取付け固定されている。すなわち、該スケール13は、その上面に一体に設けられたベース14にネジ15により取付プレート16の一端が固着され該プレート16の他端は可動アーム5の先端部5aにおいて、その前端縁にネジ17により固着されている。取付け状態において、スケール13は図2で示すように作画面12に対して若干の間隙をもって該作画面12と平行になっている。該スケール13の素材は透明なアクリル樹脂などが望ましい。
【0012】図3で示すように、スケール13は可動レールの先端部5aにおいて該先端部5aより左右に対称状態で延出した形状となっており、その一方(左方)には円形状の開口18が形成されている。この開口18には筆記具10の作画端部10aが作画面12に臨むように位置し、作画面12に接する接点位置Pが、丁度この開口18の中心に対応している。そして、この開口18の位置、詳しくは開口18内の接点位置Pで交差する縦横の目盛線19a,19bが該スケール13上に表示されている。
【0013】従って、図1で示すように該自動作画機によって作画を行なう際、例えば罫線12aが表示された作画面12上で該罫線12aに合せて文字等を記入したい場合、スケール13上の目盛線19a,19bによって罫線12aとの平行状態ならびに筆記具10の接地位置Pを正確に把握することができる。このようにスケール13は筆記具10による作画作業において作画位置を正確に決めるためのターゲットの役目を果し、これによって該作業を迅速かつ正確に行なうことができる。従って、特に、作画面上に罫線や表が設けられていて、これに合せて文字等を記入する作画作業において、該スケール13は極めて便利である。
【0014】なお、本実施例では、スケール13を可動アーム5の先端部5aに固着した構成のものを示した。この場合、該スケール13は作画面12に対して若干の間隙をもって平行になっており、作画中に該スケール13が作画面12に接して傷を付ける等の恐れはない。しかし、この構成以外に、例えば、該スケール13を可動アームの先端部5aに対して上下動可能に取付け、作画開始前において筆記具10の位置設定の際に該スケール13を作画面12に接する位置まで下降させ、作画開始と同時に該スケール13を作画面12に触れない位置まで上昇させる構成も可能である。このためには該スケール13を上下動させる機構が必要となるが、ペンホルダ6自体は図2に示すように筆記具10の上下動のために矢印で示すように上下動する構成となっているので、この上下動機構を利用することも可能であり、容易に具体化可能である。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、可動レールの先端部に該可動レールと一体に移動可能なスケールを筆記具部位に設けたので、該スケールをターゲットとして筆記具の作画面に対する接地位置ならびに平行状態を容易に確定することができるので、作画面上に罫線や表が設けられたものでも、該スケール上の目盛線を合わせることによって迅速かつ正確な作画作業を行なうことができ、該スケール自体も小サイズのものでよく、可動アームの動作に支障を及ぼすことがないとともに構造が簡単であり、該スケールを付加することによる負担も少ないものである等、高い実用的効果を奏するものである。
- 【登録番号】第2570699号
【登録日】平成10年(1998)2月13日
【発行日】平成10年(1998)5月6日
【考案の名称】筆記具部位にスケールを備えた携帯用自動作画機
- 【出願番号】実願平5−44688
【出願日】平成5年(1993)7月23日
【出願人】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 勝三
【審査官】 原 光明
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