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チョーク粉吸入黒板消し
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- 【要約】
【目的】 擦拭効果及びチョーク粉吸取り効果が高く、チョーク粉を収集し、その処理が容易なチョーク粉吸入黒板消しの提供。
【構成】 一つの黒板表面の字を拭き落とすことのできる擦拭部材を有する一つの実質上中空のハウジングと、チョーク粉を上記摩擦部材の入口から吸入する一つの抽気装置と、及び、上記ハウジング内に挿入され、もって濾過並びにチョーク粉をためるのに使用する濾過片を包括し、該黒板消しにより黒板の文字を消すとき、擦り落とされたチョーク粉は即刻吸入されかつ収容され、簡単にチョーク粉を収集できるばかりでなく、チョーク粉が飛び、舞い上がるのを防ぎ人体の健康を保護するのに実質的に役立つ。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 一つの実質上中空のハウジングで、内部が隔てられ互いに上下の位置関係を成して並びに一つの進気穴で保持部分が互いに通じる上空間と下空間が形成され、そのうち上空間には該ハウジングを貫通する少なくとも一つの出口が設けられたものと、一つの擦拭部材で、該摩擦部材は上記ハウジングの底部に取り付けられ、黒板の擦拭に用いられ、気密な関係で上記ハウジング底部に結合する一つの底板と、該底板の底面に貼られてこれを覆い、黒板表面の擦拭に用いる柔軟性を有する織物とを有し、上記底板は並びに上記下空間と連通する複数の入口を有し、該入口と黒板の表面の間には少なくとも接触しない距離が保持されるものと、一つの抽気装置で、上記ハウジング上面に設けられ、該抽気装置は、気密の関係で上記ハウジング上部に結合する一つの背蓋と、及び上記上空間内に取り付けられて上記出口から空気を排出するハウジングの抽風器で、該抽風器は離心式羽根を有し、該離心式羽根は、上記ハウジングの外に露出して設けられた押しボタンによりその回転が始動されるもの、一つのろ過片で、上記ハウジングの側端から上記下空間へと挿入される、或いは引き出されることができ、かつ完全に空気の上記入口から上記進気穴へと至る通路を遮るもの、以上のものを含み、上記上空間内には、上記抽風器の回転の電気エネルギーを供給する電池室と、及び、一つの外部直流電源と連接できる直流電源連接器が設けられ、上記直流電源連接器は、外部直流電源と連接するときには、同時に電池室が抽風器に供給する電気エネルギーを切断する、チョーク粉吸入黒板消し。
【請求項2】 上空間と下空間との間は、一つの隔板により隔てられ、該隔板の上面には電池室と直流電源連接器、及び、一つの、該電池室及び直流電源連接器とに、互いに通じない関係にある吸気室とが設けられ、進気穴は該吸気室の隔板上にあり、出口は該吸気室と連通する、請求項1に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項3】 吸気室中には、抽風器が取り付けられる、請求項2に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項4】 抽風器は、一種の電動機で駆動される離心式羽根であり、進気穴から空気を吸入して出口より排出するのに供する、請求項3に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項5】 抽風器は、一種の電動機で駆動される軸流式羽根であり、進気穴から空気を吸入して出口より排出するのに供する、請求項3に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項6】 入口は、底板の辺縁に間隔をあけて設けられる、請求項1に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項7】 柔軟性を有する織物の辺縁は入口の辺縁近くに設けられ、且つ、一つの開口部を底板方向に向けた外円弧形を呈する、請求項1に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項8】 柔軟性を有する織物は、一種のフエルト或いはこれと類似の織物とする、請求項1に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項9】 ろ過片には、チョーク粉吸入黒板消しの直立放置時に上から下に落ちるチョーク粉を収容するポケットを設ける、請求項1に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
【請求項10】 ろ材は、一種の海綿体とする、請求項1に記載のチョーク粉吸入黒板消し。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一種のチョーク粉吸入黒板消しに関し、特に、一種の黒板を擦って拭くのに用いられ、且つ、チョーク粉を吸入して収集できるチョーク粉吸入黒板消しに関する。
【0002】
【従来の技術】
既知の吸塵黒板消しの一つに、図1に示されるようなものがある。これは、一つのファン装置と、一つの該ファン装置の前端のカバーと、及び、一つの該カバー前端の擦拭器を有し、該擦拭器で黒板を擦って拭くと同時に、二つのローラにより擦り取ったチョーク粉を、一つの擦拭器中間の吸入穴からファン装置中に吸入するものであり、2つのフエルトを表面に張ったローラを黒板表面で回転させるだけで、該ローラでチョーク粉を擦り取ることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の技術には、以下のような欠点があった: (イ)回転するローラでチョーク粉の擦拭をする効果は、接触摩擦方式とは異なり、何度も重復して擦らなければならず、使用上不便であった;
(ロ)上記擦拭器表面及び吸入口は、黒板の表面と接触せず、黒板表面と一定の間隔を保持する。このため、チョーク粉吸入時の吸入力は余り大きくならず、吸い取る力には限度があった;
(ハ)前述の2つだけのローラの外側に付着したチョーク粉は、ローラに阻まれて上記吸入口から吸入されず、このため、吸い取り効果が良くなかった;
(ニ)吸入されたチョーク粉がファン装置の収集箱に進入する前に、ファンの羽根に接触することがあり、容易にファンあるいは電動機の故障を引き起こした;
(ホ)黒板の擦りに用いる2つのローラは、使用時には遮られて目で見ることができず、小部分擦り作業のときには、正確な擦拭が行えなかった。
【0004】
以上の従来の技術の欠点を解決するために、本考案は、擦拭時に完全に黒板表面と接触する一つの実質上は平面状の擦拭部材を設け、擦拭効果が高く、小部分の擦拭も容易な黒板消しを提供することを目的とする。
【0005】
本考案はまた、該擦拭部材の表面に多数の吸入穴を設け、該吸入穴には一つの擦拭部材の辺縁に直通する案内道を設け、チョーク粉吸取り効果が極めて良好で、かつ吸入力が強いチョーク粉吸入黒板消しを提供することを目的とする。
【0006】
本考案はさらに、該擦拭部材の一辺縁に挿入、引き出しが可能な構造、及び黒板消しを立てた時にチョーク粉を収集できるポケットを設け、容易にチョーク粉を処理でき、常に正常なチョーク粉の吸入機能を維持できる、チョーク粉吸入黒板消しを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、主に、一つのハウジング、一つの摩擦部材、一つの抽気装置、一つのろ過片を包括する。
【0008】
上記ハウジングは、実質上中空で、内部が隔てられ互いに上下の位置関係を成して並びに一つの進気穴で保持部分が互いに通じる上空間と下空間が形成され、そのうち上空間には該ハウジングを貫通する少なくとも一つの出口が設けられる。
【0009】
上記擦拭部材は、上記ハウジングの底部に取り付けられ、黒板の擦拭に用いられ、気密な関係で上記ハウジング底部に結合する一つの底板と、該底板の底面に貼られてこれを覆い、黒板表面の擦拭に用いる柔軟性を有する織物とを有し、上記底板は並びに上記下空間と連通する複数の入口を有し、該入口と黒板の表面の間には少なくとも接触しない距離が保持される。
【0010】
上記抽気装置は、上記ハウジング上面に設けられ、該抽気装置は、気密の関係で上記ハウジング上部に結合する一つの背蓋と、及び上記上空間内に取り付けられて上記出口から空気を排出するハウジングの抽風器で、該抽風器は離心式羽根を有し、該離心式羽根は、上記ハウジングの外に露出して設けられた押しボタンによりその回転が始動される。
【0011】
上記ろ過片は、上記ハウジングの側端から上記下空間へと挿入される、或いは引き出されることができ、かつ完全に空気の上記入口から上記進気穴へと至る通路を遮る。
【0012】
本考案は、以上のものを含み、上記上空間内には、上記抽風器の回転の電気エネルギーを供給する電池室と、及び、一つの外部直流電源と連接できる直流電源連接器が設けられ、上記直流電源連接器は、外部直流電源と連接するときには、同時に電池室が抽風器に供給する電気エネルギーを切断する。
【0013】
上記上空間と下空間との間は、一つの隔板により隔てられ、該隔板の上面には電池室と直流電源連接器、及び、一つの、該電池室及び直流電源連接器とに、互いに通じない関係にある吸気室とが設けられ、進気穴は該吸気室の隔板上にあり、出口は該吸気室と連通する。
【0014】
上記吸気室中には、抽風器が取り付けられ、該抽風器は、一種の電動機で駆動される離心式羽根、或いは電動機で駆動される軸流式羽根であり、進気穴から空気を吸新して出口より排出するのに供される。
【0015】
上記入口は、底板の辺縁に間隔をあけて設けられる。
【0016】
上記柔軟性を有する織物の辺縁は入口の辺縁近くに設けられ、且つ、一つの開口部を底板方向に向けた外円弧形を呈し、その材料は、一種のフエルト或いはこれと類似の織物とされる。
【0017】
上記ろ過片には、チョーク粉吸入黒板消しの直立放置時に上から下に落ちるチョーク粉を収容するポケットを設ける。
【0018】
上記ろ材は、一種の海綿体とする。
【0019】
【作用】
使用者は、擦拭部材の一辺縁を調整し、擦拭を行うことができ、これにより小部分の擦拭も簡単に行え、擦拭部材上のいずれの辺縁においても、擦り落とされたチョーク粉が最も近い吸入穴から、その案内道に進入し、吸入口へと案内され、並びに吸い落としをすることがない。また収集されたチョーク粉は、ろ過片を引き出し簡単に処理が行え、チョーク粉吸入黒板消しの正常な使用機能維持に役立つ。
【0020】
【実施例】
図2の本考案の分解斜視図に示されるように、本考案は、一つのハウジング(1)を設け、該ハウジング(1)の上部に抽気装置(2)を、底部に擦拭部材(3)をそれぞれ設け、一つの実質上中空のハウジング(1)となし、該ハウジング(1)の内部に、隔板(10)により分けられ、上下の位置関係を成す上空間(4)及び下空間(5)を形成し、その内、隔板(10)上には一つの電池を収容できる電池室(11)と、該電池室(10)とは隔絶され、連通しない関係にある吸気室(12)を設ける。該吸気室(12)には上記抽気装置(2)の離心式羽根(20)を組合せて一つの抽風器となす。上記吸気室(12)中にはさらに一つの、上記隔板(10)を貫通し、かつ下空間(5)と連通する進気穴(120)を設け、該吸気室(12)中の径方向の位置に、吸気室(12)内の気体排出に供する出口(121)を設ける。技術上は、上記進気穴(120)は、かならず上記離心式羽根(20)の回転の中心と対向するように設ける。これにより、空気は上記進気穴(120)から吸気室(12)へと進入し、その後、径方向の位置の出口(121)から排出される。
【0021】
上記抽気装置(2)には、ハウジング(1)の上部に緊密に接合して密閉する背蓋(21)と、一つの上記吸気室(12)内を回転する離心式羽根(20)を設け、該離心式羽根(20)は実質上、同一の中心から放射状に配列された羽根片(200)から構成され(図9参照)、並びに上記背蓋(21)下面に内蔵された直流電動機(25)により駆動され、回転する。このほか、上記羽根片(200)は、蓋に対して同一の円周方向に僅かに弯曲する。以上により、ハウジング(1)の外に露出する一つの押しボタン(22)が押し下げられる時、上記直流電動機(25)が電池室(11)と一つの連通する電気回路を構成することができ、離心式羽根(20)を連動させ、その回転を行わせ、空気は進気穴(120)から吸入され、出口(121)から排出される。
【0022】
当然、前述の出口(121)の設計を取消し、一種の軸流式抽風器を上記離心式羽根(20)に代えてもよい。この種の軸流式抽風器は図10に示される。この場合は、一種の軸流式羽根(23)が空気を前述の吸気室(12)から排出し、背蓋(21)上に、軸流式羽根(23)の回転軸方向に対向する新しい出口(230)を設ける。該軸流式抽風器は、先の実施例と同様に抽風機能を有するが、先の離心式抽風器よりも騒音が高く、抽風能力は比較的弱い。
【0023】
上記背蓋(21)には、さらに一つの、取り外しでき、並びに上記電池室(11)と通じるゲート(210)を設ける。使用者は、該ゲート(210)を開き、簡単に内部電池を交換できる。また、電気回路の設計上、本考案者は、通常見られる一つの直流電源連接器(13)を使用して上記の離心式羽根(20)の駆動に使用される直流電動機(25)と連接し、同時に電池室(11)と直流電動機(25)の間の一つの電気回路スイッチと成す。常態においては、電池室(11)はこの直流電源連接器(13)と直流電動機(25)で構成する一つの電気回路を経由し、上記押しボタン(22)が押されると、即時直流電動機(25)
の回転を始動することができる。反対に、直流電源連接器(13)を一つの外部の直流電源(通常一つの交流/直流整流器により提供される)と連結するときには、上記直流電動機(25)と電池室(11)の間の電値回路は切断され、外部電源により直流電動機(25)の電気エネルギーの供給に切り換える。
【0024】
前述の背蓋(21)にはさらに2つのボルト(15)を設けて抽気装置(2)
の背蓋(21)をハウジング(1)に密閉状態を形成するよう締結する。これにより、背蓋(21)は取り外しでき、以後の修理作業を容易とする。
【0025】
上記擦拭部材(3)には、一片の板状の底板(30)と一片の黒板表面の擦拭に用いられる柔軟性を有する織物(31)を設け、これを重なり合うように結合する(図3及び図4参照)。これにより黒板の表面を傷つけることを防ぐ。該柔軟性を有する織物(31)はフエルトあるいはこれに似た編物、織物とするのがよい。上記底板(30)は数個の上記下空間(5)に伸入する爪(300)と結合し、ハウジング(1)のフック穴(50)(図5参照)と結合して一種の気密関係を形成する。また、該底板(30)の辺縁に沿って複数の、互いに間隔を置いて配置される入口(32)を設ける。該入口(32)は並びに上記下空間(5)と連通し、空気は該入口(32)からハウジング(1)に進入し、並びに上記抽気装置(2)の出口(121)から排出される。
【0026】
上記柔軟性を有する織物(31)は、入口(32)を塞がないよう上記底板(30)の底面に貼られてこれを覆い、該織物(31)の辺縁(310)は入口(32)の辺縁近くに設けられ、かつ一つの開口部を底板(30)に向けた外円弧形と成す。これにより、上記入口(32)は使用時において、黒板(6)の表面に接触せず(図8に示すとおり)、黒板表面のチョーク粉は上記織物(31)の辺縁(310)に擦り落とされると同時に、上記入口(32)と黒板(6)との間の一つの間隙から容易にハウジング(1)内へと吸入され、わずかでも空中に舞い上がることがない。
【0027】
図2に示されるように、本考案はさらに、一つのろ過片(7)を設ける。該ろ過片(7)は、上記ハウジング(1)前端の一つの長方形の穴(16)から前述の下空間(5)へと挿入され、並びに完全に、空気が上記入口(32)から上記進気穴(120)を通過する通路を遮る。このろ過片(7)は、一つの硬質の長方形の枠(70)と該枠(70)中央のろ材で構成し、そのうち枠(70)は二つの互いに平行な長手方向の辺(700)を有し、ろ過片(7)は、この長手方向の辺(700)を利用し、上記下空間(5)内の軌道(17)(図5及び図6参照)に滑入する。このほか、上記枠(70)が下空間(5)に完全に挿入された後にハウジング(1)の外に露出する把手(701)を必ず設け、使用者が該ろ過片(7)を引き出して掃除するのに供する。上記枠(70)の挿入される先端部にはさらに開口部を上記把手(701)に向けて設けたポケット(702)
を設ける。該ポケット(702)は直接枠(70)上に、並びに枠(70)上の底板(30)に近い一側に成形される。これにより、空気に伴って下空間(5)
に吸入されたチョーク粉(8)は、図8に示されるように、上記ろ材(71)に阻まれる。この種のろ材(71)は海綿のような細密な貫通穴を持つものがよい。また、毎回掃除のためにろ過片(7)を引き出す前に、使用者はハウジング(1)の出口(121)を上に向け、かすかに振動させる必要がある。これにより大部分のチョーク粉は前述のポケット(702)に落ち、チョーク粉の集中処理に便利である。当然、本考案は毎回使用の後にポケット(702)が下方に有るようにして垂直に、開口部を上に設けた箱(9)内に置くのがよく、こうすると、チョーク粉が重力によりポケット(702)に落ちてたまるため便利である。
該箱(9)は一つのネジ、釘、両面テープなどの連結部材を利用して黒板に固定する付属部品であり、黒板消しの操作或いは置放に便利とする。
【0028】
【考案の効果】
本考案の効果は以下のとおりである: (イ)本考案のチョーク粉吸入黒板消しは、擦拭効果が高く、小部分の擦拭も容易である;
(ロ)本考案はまた、一種のチョーク粉吸取り効果が極めて良好で、かつ吸入力が強い;
(ハ)本考案はさらに、ろ過片を引き出して容易にチョーク粉を処理でき、常に正常なチョーク粉の吸入機能を維持することができる。
- 【登録番号】第3005473号
【登録日】平成6年(1994)10月12日
【発行日】平成6年(1994)12月20日
【考案の名称】チョーク粉吸入黒板消し
- 【出願番号】実願平6−8933
【出願日】平成6年(1994)6月21日
【出願人】
【識別番号】594124487
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【氏名又は名称】竹本 松司 (外2名)
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