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塗膜転写具
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- 【要約】
【課題】 ベーステープの表面の被転写塗膜を、紙面等の所望の個所へ、正確かつ容易に、しかも強力に付着させ、かつ転写された塗膜の余剰部分を、正確にかつ体裁よく切断しうるようにする。
【解決手段】 ケース1内に設けた塗膜付きテープすなわち修正テープ12を案内して、紙面13に押し付けるための押圧杆9の下端面9bを、前後方向に幅のある平面とするとともに、その前縁9cを鋭い直線状の角縁とする。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ベーステープの表面に被転写塗膜を付着してなる塗膜付きテープの供給リールと巻上げリールをケース内に設け、塗膜付きテープの一部を、ケースに設けた切欠孔より突出する押圧杆の下端に沿って、前方から後方へ反転屈曲させてから、巻上げリールで巻き取らせるようにし、前記押圧杆の下端を、紙面の所望の個所へ押し当てることにより、塗膜付きテープの表面の被転写塗膜を、紙面の所望の個所へ貼付させた後、被転写塗膜の余剰部分を切離するようにした塗膜転写具において、前記押圧杆の下端面を、前後方向に幅のある平面とするとともに、その前縁を鋭い直線状の角縁としたことを特徴とする塗膜転写具。
【請求項2】 押圧杆を、下方へ向かって先細状としてなる請求項1記載の塗膜転写具。
【請求項3】 押圧杆の前面および後面を、互いに平行としてなる請求項1記載の塗膜転写具。
【請求項4】 押圧杆の下端面の後縁をも、鋭い直線状の角縁としてなる請求項1〜3のいずれかに記載の塗膜転写具。
【請求項5】 押圧杆の下部の剛性を高めるため、その後面に、上下方向を向く膨出部を設け、かつ押圧杆の下端面を、前後方向に幅のある平面とするとともに、その前縁を鋭い直線状の角縁としたことを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。
【請求項6】 膨出部の横断面が、後方を向く半円弧状のものである請求項5記載の塗膜転写具。
【請求項7】 膨出部の横断面が、後方へ三角形状に突出する山形である請求項5記載の塗膜転写具。
【請求項8】 膨出部の横断面が、後方へ突出する突条である請求項5記載の塗膜転写具。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ベーステープの表面に、剥離剤層を介して、修正用塗材、蛍光塗材、もしくは接着剤等の被転写塗膜を付着してなる塗膜付きテープを、その裏面から紙面に押圧して、表面の被転写塗膜を、紙面の所望の個所へ貼付させた後、被転写塗膜の余剰部分を切離しうるようにした塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
被転写塗膜を修正用塗膜からなるものとし、これを、ベーステープの表面に剥離剤層を介して付着してなる塗膜付きの修正テープを巻回したリールをケース内に設け、この修正テープの一部を、修正用塗膜の面を外側として、ケースに設けた切欠孔より突出する押圧杆の先端に沿って反転屈曲させてから、ケース内の他のリールに巻き取らせるようにし、前記押圧杆の先端を、紙面の文字等を隠したい個所へ押し当てることにより、修正テープの表面の修正用塗膜を、紙面の所望の個所へ貼付させた後、修正用塗膜の余剰部分を切離するようにした塗膜転写具は公知である。
【0003】
その代表的なものが、例えば次の文献に記載されている。
(1) 特公平3−11639号公報 (2) 特公平3−66159号公報 (3) 特公平6−33125号公報 【0004】
また、粘着性、接着性テープを消去個所に摺接させて、消去個所を摩耗させ、削剥された塵を、粘着性、接着性テープに付着させるようにしたものが、次の文献に記載されている。
【0005】
(4) 特開昭50−152834号公報 【0006】
一方、本考案に多少とも関連があると思われる粘着テープ等の手持式送り出し具が、次の文献に記載されている。
(5) 米国特許第3,274,038号明細書 (6) 米国特許第3,505,153号明細書 (7) ヨーロッパ特許第0551522A1号公報 【0007】
【考案が解決しようとする課題】
前記した各公知文献に記載されている発明には、それぞれ次のような問題点がある。
【0008】
(1) 特公平3−11639号公報 ヘッド(6)は尖頭形であり、その先端部(6a)は三角山形に尖っていて、厚味がない。そのため、次のような問題点がある。
【0009】
(a) 消去時に、ヘッド(6)の先端部(6a)は、紙面に対して直角ではなく、ヘッド(6)の進行方向に対して傾斜した状態で押し付けられるから、押し付け力が大きいと、ヘッド(6)の先端は、反対側に撓んで反りかえり、進行方向に対して若干の幅を有する湾曲面状で接触することとなる。
そのため、修正用塗材は同時に広い範囲で紙面に押し付けられることとなり、修正用塗材を、目標個所へ誤差なく正確に貼付することは困難となる。また、貼付された修正用塗材の表面が必要以上に擦られて、その表面状態が悪くなることがある。
【0010】
(b) ヘッド(6)の先端部(6a)は尖っていて薄肉となっているため、修正テープがヘッド(6)の先端に沿って折り返されて巻き取られる際に、この折り返し部はきつい鋭角となり、この部分で、修正テープそのものが切断されるおそれがある。
また、ヘッド(6)の先端部(6a)が欠けたり折れたりし易い。
【0011】
(c) ヘッド(6)を押し付けた際、その先端部(6a)が前記のように湾曲すると、そのままでは、紙面上の修正用塗材の終端の見極めは困難であり、また、この終端において、正確に修正用塗材を切り離すことも困難である。そのため、紙面に貼着された修正用塗材を、体裁よくかつ効果的に切断するためには、転写後プリンターヘッドを、転写面に対していったんほぼ垂直に起こしてから、引き上げることが必要となるが、いちいちそのようにすることは面倒であり、かつ非能率である。
【0012】
(2) 特公平3−66159号公報 転写ヘッド(20)の先端部(22)は、ほぼ逆三角形の断面を有しているが、その先端面(22a)は尖っておらず、進行方向を向く逆V字状の溝(25)が刻設されている。
【0013】
そのため、修正テープ(11)は、転写ヘッド(20)における逆V字状の溝(25)の前後2か所の突縁において、紙面に押しつけられることとなり、溝(25)の中間部では、修正剤の紙面に対する押し付け力は弱いものとなる。
【0014】
また、転写ヘッド(20)の細くされた先端部に、いちいちV字状の溝(25)を形成するには手間がかかる。
【0015】
(3) 特公平3−33125号公報 テープは、擦り付け条片(14)の先端である圧着縁(14')に沿って反転屈曲させられるが、この圧着縁(14')は丸味を有するため、次のような問題点がある。
【0016】
(a) 見透しが良くないため、転写開始位置を定めにくい。
【0017】
(b) 支持シート(5)上のフィルム(5a)すなわち塗膜を、所望の個所において、圧着縁(14')により正確に切離すことは、不可能もしくは困難である。
【0018】
(4) 特開昭50−152834号公報 一面に接着性、粘着性物質の層(b)を形成したテープ(a)を、ローラ(8)により消去箇所に当接させて擦剥させるものであるが、テープ(a)は丸いローラ(8)により紙面に押し付けられるため、紙面上の限定された個所へ正確にテープ(8)を当接させることは、ほとんど不可能である。
【0019】
また、ローラ(8)は、テープ(a)を押し付けるという機能を有するのみで、テープ(a)の表面の接着性、粘着性物質の層(b)を切断することはできない。
【0020】
(5) 米国特許第3,274,038号明細書 ライナー(14)の表面に、接着剤(15)を設けた繰出しリールのみからなっていて、巻取りテープ(10)を、コア(11)から繰出させるものであるが、テープ(10)を紙面(30)に押し付けるためのテープ当接部(20)は、横向きの円筒形である。
【0021】
従って、文献(3)に記載されているものと同様に、所望の個所へ接着剤(15)を、選択的かつ正確に付着させることは、困難もしくは不可能である。
【0022】
また、接着剤(15)の余剰部分を、ライナー(14)の所要の個所において、正確かつ鮮鋭に切離することは不可能である。
【0023】
(6) 米国特許第3,505,153号明細書 アダプタープレート(20)によりノーズの先端部(52)は隠され、しかもアダプタープレート(20)の先端部はかなりの幅を有するため、広い範囲の部分が隠されてしまい、所望の個所のみへ正確にテープ(T)を貼着することは、困難もしくは不可能であり、消したくない文字を消してしまったり、逆に、消したい文字が残ってしまうことがある。
【0024】
また、先端部(52)の頂部は平面状であり、かつ側板(14)からは突出しておらず、修正箇所にテープ全体を単に押し当てるだけのものであり、テープを切断する能力は小さい。
【0025】
(7) ヨーロッパ特許第0551522A1号公報 テープ(19)が案内され、かつ折り返される尖頭部(18)の先端は、鋭く三角形状に尖っている。
従って、前記文献(1)に記載されている発明と同様の問題がある。
【0026】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の技術が有する上記諸問題を解決して、修正テープその他の塗膜付きテープを、紙面等における所望の個所へ、正確かつ強固に押付けて、被転写塗膜をこの個所へ貼付させ、しかもその後、被転写塗膜の不必要な部分を、ベーステープから正確かつ容易に切断しうるようにした塗膜転写具を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するようにした本考案の塗膜転写具は、次のように構成されている。
【0028】
(1) ベーステープの表面に被転写塗膜を付着してなる塗膜付きテープの供給リールと巻上げリールをケース内に設け、塗膜付きテープの一部を、ケースに設けた切欠孔より突出する押圧杆の下端に沿って、前方から後方へ反転屈曲させてから、巻上げリールで巻き取らせるようにし、前記押圧杆の下端を、紙面の所望の個所へ押し当てることにより、塗膜付きテープの表面の被転写塗膜を、紙面の所望の個所へ貼付させた後、被転写塗膜の余剰部分を切離するようにした塗膜転写具において、前記押圧杆の下端面を、前後方向に幅のある平面とするとともに、その前縁を鋭い直線状の角縁とする。
【0029】
(2) 上記(1)項において、押圧杆を、下方へ向かって先細状とする。
【0030】
(3) 上記(1)項において、押圧杆の前面および後面を、互いに平行とする。
【0031】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、押圧杆の下端面の後縁をも、鋭い直線状の角縁とする。
【0032】
(5) 上記(1)項において、押圧杆の下部の剛性を高めるため、その後面に、上下方向を向く膨出部を設け、かつ押圧杆の下端面を、前後方向に幅のある平面とするとともに、その前縁を鋭い直線状の角縁とする。
【0033】
(6) 上記(5)項において、膨出部の横断面を、後方を向く半円弧状のものとする。
【0034】
(7) 上記(5)項において、膨出部の横断面を、後方へ三角形状に突出する山形とする。
【0035】
(8) 上記(5)項において、膨出部の横断面を、後方へ突出する突条とする。
【0036】
【考案の実施の形態】
次に、図1〜図6を参照して、請求項1および2記載の本考案を、ベーステープの表面に、剥離剤層を介して修正用塗膜を付着した修正テープをもって、紙面上の誤記を隠蔽するようにした塗膜転写具に適用した実施の形態について説明する。
図1において、右方を前、左方を後とする。
図1に示すように、下部がやや先細をなし、かつ下端に切欠孔(1a)を有するとともに、側面が開口する扁平箱状のケース(1)内の上部には供給リール(2)が、その下方には巻上げリール(3)が、それそれ支軸(4)(5)をもって枢支されている。
【0037】
供給リール(2)と一体をなす大径の平歯車(6)と、巻上げリール(3)と一体をなす小径の平歯車(7)とは互いに噛合している。
【0038】
切欠孔(1a)の上方においてケース(1)の底壁(1b)上には、前後に対をなす支持突起(8)(8)が、相互間に若干の間隔をあけて形成されている。
【0039】
支持突起(8)(8)には、図2に明示するような、下端部がケース(1)の開口部(1a)から下方へ突出する縦長の押圧杆(9)の上端前後における内向凹部(9a)(9a)が適正に嵌合されている。
【0040】
かくして押圧杆(9)は、前後および上下に移動することのないようにして、ケース(1)内に保持されている。
【0041】
図3に示すように、押圧杆(9)の下端部は、下方へ行くに従って、前後方向の幅が漸次小となるやや先細状をなし、その下端面(9b)は、前後に幅を有する平面とされ、かつ下端面(9b)の前縁(9c)および後縁(9d)は、通常、90°よりも若干大きな角度の鋭い直線状角縁とされている。
しかし場合により、90°もしくはそれよりやや小とされることもある。
【0042】
なお押圧杆(9)の下端部の前面(9d)および後面(9e)を、互いに平行とし、押圧杆(9)を前後方向の幅が一定の平板状のものとしてもよい。
【0043】
押圧杆(9)の下端部左右側面には、押圧杆(9)をケース(1)の下端の切欠孔(1a)へ前後に動くことのないように保持するための当接片(10)(10)が一体的に形成されている。
【0044】
供給リール(2)の前部下側においてケース(1)の底壁上には、小径の円柱体(11)が設けられている。
【0045】
供給リール(2)には、ベーステープ(12a)の表面に、適度の付着力をもって、被転写塗膜としての修正用塗膜(12b)を付着してなる修正テープ(12)が巻回されている。この修正テープ(12)は、円柱体(11)の前面および押圧杆(9)の下端前縁(9c)を経由した後、押圧杆(9)の後面(9f)に沿って上昇し、巻上げリール(3)に巻回されている。
【0046】
ケース(1)の側面開口部は、図4に示すように、蓋板(14)を適宜被着することにより閉じられている。
【0047】
上記構成の塗膜転写具において、図4に示すように、修正テープ(12)が巻回されている押圧杆(9)の下端面(9b)を、紙面(13)における誤記等を隠蔽しようとする個所へ当接させ、把持したケース(1)の上部を、通常は、やや前方へ傾けて、前方へ移動させることにより、塗膜による所望の修正作業が行われる。
【0048】
すなわち、上記のようにケース(1)を、その上部を前傾させて前方へ移動させると、図5に示すように、修正テープ(12)は、押圧杆(9)の下端面(9b)の前縁(9c)により紙面に押圧され、修正テープ(12)の表面の修正用塗膜(12b)は、紙面(13)の消去したい個所へ転移されて、この部分を隠蔽する。
【0049】
隠蔽作業を終ったら、押圧杆(9)の下端面(9b)の前縁(9c)を軽く紙面(13)に押し付けてから、ケース(1)とともに押圧杆(9)を上昇させる。
【0050】
これにより、紙面(13)上における修正用塗膜(12b)の終端である前縁は、美麗かつ正確に切断される。
【0051】
なお隠蔽個所に応じ、また作業者の利き手に応じて、図6に示すように、ケース(1)も従って押圧杆(9)を後傾させて作業することもできる。この場合、押圧杆(9)の下端面(9b)の後縁(9d)が修正テープ(12)を押圧することとなるが、修正用塗膜(12b)の紙面(13)に対する付着要領は、前述したところと異なるところはない。
【0052】
また、このようにして使用した際、紙面(13)に貼着された修正用塗膜(12b)の終端である前端を、押圧杆(9)の下端面(9b)の後縁(9d)で切断して押圧杆(9)を持ち上げた際にも、押圧杆(9)における前後に幅のある下端面(9b)には、修正用塗膜(12b)を外面とする修正テープ(12)が当接したまま残っている。
【0053】
従って、この状態で、いったんこの塗膜転写具を持ち上げてから、紙面上の別の個所における隠蔽等を要する極く小面積の個所へ、押圧杆(9)の下端面(9b)を押接させるという簡単な操作で、小面積の部分のみに対して、塗膜を的確に転写させることができる。
【0054】
上記実施態様によると、その操作時、図5に示すように、押圧杆(9)の下端面(9b)の前縁(9c)における左右方向を向く鋭い線状の角縁が、修正テープ(12)を紙面(13)に強く押し付け、修正用塗膜(12b)を紙面(13)に転写した後のベーステープ(12a)は、前後方向に幅のある押圧杆(9)の下端面(9b)に沿った後、押圧杆(9)の後面(9f)に沿って引き上げられる。
【0055】
そのため、この実施の形態によると、次に列記するような、従来のものでは期し得なかった作用効果が発揮される。
【0056】
■ 押圧杆(9)の下端面(9b)の前縁(9c)である鋭い角縁が、左右方向を向く線状となって修正テープ(12)を紙面(13)に押し付け、かつこの際、押圧杆(9)の下端面(9b)は前後方向の幅を有するから、文献(1)および(7)に記載のもののように、押付時、押圧杆(9)の先端が変形することはなく、押圧荷重は、この押し付け部に効果的に集中し、修正テープ(12)の表面の修正用塗膜(12b)は、紙面(13)に強力かつ確実に密着させられ、修正用塗膜(12b)が紙面(13)から妄りに剥れることはない。
【0057】
■ 押圧杆(9)の下端面(9b)の前縁(9c)または後縁(9d)は紙面(13)から浮上しているため、紙面(13)上の隠蔽しようとする個所を見通すのが容易であり、紙面(13)の要所に転写される修正用塗膜(12b)の始点と終末を正確にカットして、綺麗に仕上げることができる。文献(3)〜(6)に記載のものでは、このような見通しは良くない。
【0058】
■ 紙面(13)に修正用塗膜(12b)を付着させた後、押圧杆(9)を紙面(13)に対して垂直に起こし、その下端面(9b)全体を、修正テープ(12)を介して紙面(13)に圧接させると、紙面(13)にすでに付着されている修正用塗膜(12b)は、押圧杆(9)の下端面(9b)の全範囲において、再度紙面(13)に対して押し付けられ、その付着はより均一かつ強固となる。文献(2)に記載のものでは、このような作用効果は得られない。
【0059】
■ この塗膜転写具を前傾させて紙面(13)上を移動させる際、修正テープ(12)は、押圧杆(9)の下端面(9b)の前縁(9c)および後縁(9d)における鋭い角縁によるごく小さい接触面積をもって線状に当接するから、紙面(13)における隠蔽しようとする個所へ、修正テープ(12)を、容易かつ正確に当接させることができる。
【0060】
■ 必要に応じ、押圧杆(9)を逆方向へ向けて、すなわち、その上部を後傾させた状態で、前方へ移動させて使用することができる。なおこの際、塗膜転写具をいったん持ち上げてから、押圧杆(9)の下端面(9b)に沿接している修正テープ(12)の外面の修正用塗膜(12b)により、小範囲の部分のみを隠蔽することができる。
【0061】
本考案において、押圧杆(9)の下端面(9b)の前縁(9c)をより強く押し付けるためには、押圧杆(9)の下部の前後方向の剛性を大にしておくのがよい。
【0062】
押圧杆(9)の前後方向の剛性を大とするには、押圧杆(9)の下部の後面に、上下方向を向く膨出部を設けておけばよい。
【0063】
図7〜図9は、このようにした例を示し、図7では、押圧杆(20)の後面に、後方を向く半円弧状突条(21)を設け、図8では、押圧杆(30)の後面に、三角形状に後方へ突出する山形突条(31)を設け、図9では、押圧杆(40)の後面に、後方へ突出する角形突条(41)を設けてある。
【0064】
【考案の効果】
(全請求項に記載の考案) 被転写塗膜を、紙面等の所望の個所へ、正確かつ容易に、かつ強力に付着させることができ、しかも修正用塗膜の余剰部分を、所望の個所において、体裁よく切離すことができる。
【0065】
(請求項2に記載の考案) 紙面上における塗膜を転写させようとする個所が見易い。
【0066】
(請求項3に記載の考案) 前後いずれの方向へ向けても使用することができる。
【0067】
(請求項4〜8に記載の考案) 押圧杆をもって、塗膜付きテープをきわめて強く押し付け、修正用塗膜を、紙面に強力に付着させることができる。
- 【登録番号】第3057851号
【登録日】平成11年(1999)3月10日
【発行日】平成11年(1999)6月8日
【考案の名称】塗膜転写具
- 【出願番号】実願平10−7276
【出願日】平成10年(1998)9月21日
【出願人】
【識別番号】000134589
【氏名又は名称】株式会社トンボ鉛筆
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外1名)
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