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デスクマット
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- 【要約】
【課題】 従来のデスクマットは楯としては使用することができなかった。
【解決手段】 弾性体シートと金属製プレートとからなるマット本体に、把手部を固定してなることを特徴とする。前記マット本体の平面形状は特に限定されるものではないが、平面方形状とし、把手部は前記マット本体の一辺とほぼ同じ長さに形成することができる。また、前記マット本体を平面方形状とし、把手部を前記マット本体の二辺に亘る長さに形成してもよい。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 弾性体シートと金属製プレートとからなるマット本体に、把手部を固定してなることを特徴とするデスクマット。
【請求項2】 前記マット本体は平面方形状であり、把手部は前記マット本体の一辺とほぼ同じ長さに形成されていることを特徴とする請求項1記載のデスクマット。
【請求項3】 前記マット本体は平面方形状であり、把手部は前記マット本体の二辺に亘る長さに形成されていることを特徴とする請求項1記載のデスクマット。
【請求項4】 前記把手部はマット本体の弾性体シートの上面に固定されていることを特徴とする請求項1〜3記載のデスクマット。
【請求項5】 前記把手部はマット本体の金属製プレートの上面に固定されていることを特徴とする請求項1〜3記載のデスクマット。
【請求項6】 前記把手部はマット本体の弾性体シートと金属製プレートの間に固定されていることを特徴とする請求項1〜3記載のデスクマット。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、机やテーブル等の表面に敷くデスクマットに係り、さらに詳しくは、コンビニエンスストア等のレジカウンタ等において緊急時に身体生命を守る楯としても使用することができるデスクマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デスクマットは、ゴム、樹脂等の弾性体により形成され、木材またはスチール製の事務机、学習机、テーブルあるいはカウンター等の使用感を向上させたり、表面の傷付を防止する目的でデスクマットが使用される。これらのデスクマットは、弾性体として柔軟性を付与するためにゴムや軟質ポリ塩化ビニル等の樹脂で成形されており、広く使用されている。
【0003】
一方、近年、郵便局、銀行等の金融機関、あるいは、コンビニエンスストア、ビデオショップ等の深夜営業の店では、一般に防犯カメラが設置され、また自動通報装置がレジカウンタに設置されている。そして、非常時には自動通報装置から警察や警備会社に通報されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来使用されているデスクマットはマットとしては便利であるものの、デスクマット以外に使用することはできなかった。また、防犯カメラや自動通報装置は、それ自体防犯上重要な装置であるが、強盗にカウンタをはさんで不意に刃物などを向けられたときには対応することができない。特に、コンビニエンスストア等で強盗に襲われるのは、お客の少ない深夜に店員が一人の時であるから、不意をつかれたときでもレジの前に立っている店員の身体生命を保護できることが重要である。
【0005】
この考案はこのような現況に鑑みてなされたもので、通常はデスクマットとして使用し、緊急時には楯として使用することができるデスクマットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この考案は次のような構成とした。即ち、この考案に係るデスクマットは、弾性体シートと金属製プレートとからなるマット本体に、把手部を固定してなることを特徴とする。前記マット本体の平面形状は特に限定されるものではないが、平面方形状とし、把手部は前記マット本体の一辺とほぼ同じ長さに形成することができる。また、前記マット本体を平面方形状とし、把手部を前記マット本体の二辺に亘る長さに形成してもよい。また、前記把手部はマット本体の弾性体シートの上面に固定してもよいし、マット本体の金属製プレートの上面に固定してもよいし、マット本体の弾性体シートと金属製プレートの間に固定してもよい。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下に、この考案を図示する実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、この考案に係るデスクマットの斜視図、図2は要部断面図である。デスクマット1は、マット本体2と把手部3とからなる。マット本体2は上層をゴム、合成樹脂等の弾性体シート20によって構成され、下層をアルミ、鉄等の金属製プレート21によって構成されている。
【0008】
前記弾性体シート20は、長期間使用しても実質的に劣化しない良好な耐久性を有するとともに、人体に帯電した静電気を放電することのない材質によって形成する。例えば、ゴムまたは軟質塩化ビニル系樹脂シート単体により構成することができるが、ゴム等のベースシート材に、表面に帯電防止剤をコーティングした塩化ビニル樹脂等のカバーシート材を張り合わせた複合材により構成してもよい。
【0009】
また、金属製プレート21は、刃物、アイスピック等のような先端が尖ったものでも貫通しない厚さと強度を有するものであることが好ましい。その材質は特に限定するものではないが、金属製プレートの中でもアルミプレートが十分な強度を持ち、取り扱い易く軽量である点で好ましい。前記弾性体シート20と金属製プレート21とは接着等の公知の方法により一体的に固着されている。
【0010】
前記把手部3は、把持部31と両端の固定部32とにより略コの字状に形成されており、その両端固定部32を前記マット本体2の弾性体シート20の上面にリベット4によって固定されている。固定部32は、マット本体2からの突出を少なくするために、扁平に形成し、把持部31はある程度丸みを持たせるのが好ましい。前記把手部3は、木材、樹脂、金属等任意の材質によって形成することができるが、軽量で取り扱い易いことから、アルミによって形成することが好ましい。
【0011】
把手部3のマット本体2への取付は、上記のように、固定部32を弾性体シート20の上面に固定することなく、金属製プレート21の上面に固定してもよいが、図3に示すように、弾性体シート20と金属製プレート21の間に挟み込んで固定してもよい。また、把持部3の固定方法は、リベットに限定されるものではなく、公知のいかなる方法でもよい。
【0012】
また、把手部3の把持部31の長さは特に限定されないが、マット本体2の1辺の長さとほとんど同じ長さとすることが好ましい。把持部31の長さが長い方が、咄嗟の時にどこの部分でも持つことができる。また、上記実施形態では、マット本体2の平面形状を方形状とした場合について説明したが、この形状も特に限定されない。使用する机、カウンタ等の大きさ、形状によって適宜決定すればよく、円形、楕円形、六角形等であってもよい。
【0013】
また、把手分の形状は、図1に示すような把持部31が直線状のものに限定するものではない。例えば、マット本体2を平面方形状とした場合には、把持部31を二辺に沿うようにL字状に屈曲させた形状としてもよい。その他、把手部3は、任意の形状とすることができる。
【0014】
上記構成のデスクマットの使用について説明すれば、通常は、金属製板21を下側に、弾性体シート21を上側にしてデスクマットとして使用すればよい。また、強盗に刃物を突きつけられたときなど非常時には、把手部3をもって楯として使用することができる。コンビニエンスストア等で強盗に襲われるのは、レジカウンタ越にいきなり刃物を突きつけられることが多いから、咄嗟に把手部3をもって持ち上げれば、身体生命を守る楯とすることができる。
【0015】
【考案の効果】
この考案によるデスクマットは、上記説明から明らかなように、デスクマットとして机、テーブル等の使用感を向上させたり、表面の傷付を防止するのは勿論、護身用の楯としても使用することができる。また、弾性体シートの下面に金属製プレートが重合されていることにより、机、テーブル等との間に書類、用紙等が下敷きされ凹凸がある場合でも、上面を平滑なデスクマットとして使用することができる。
- 【登録番号】第3062401号
【登録日】平成11年(1999)7月7日
【発行日】平成11年(1999)10月8日
【考案の名称】デスクマット
- 【出願番号】実願平11−1784
【出願日】平成11年(1999)3月24日
【出願人】
【識別番号】391005248
【氏名又は名称】三力工業株式会社
【識別番号】594148357
【氏名又は名称】株式会社武田商店
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 光生
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