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修正ペン
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- 【要約】
【課題】 修正ペンのペン先は、細かい文字を消すには細い方が好ましいが、大きな文字を消すには太い方が好ましい。しかしながら、従来のペン先は一つしかないので、このような使い分けができないという不満があった。また、紙にも白色のものと色付きのものとがあって、白色の修正液を色付きの紙に使用すると、その修正液が目立ってしまう不具合があって、白色の修正液は白い紙にしか使用できないという不満もある。そこで本考案は、このような複数の異なる状況にそれぞれ対応できる利便性を具えた修正ペンの提供を課題とする。
【解決手段】 修正液を内部に貯留する容器の2個所以上複数個所にそれぞれ修正液を吐出させて紙に塗布可能とするペン先を設けたことを特徴とする。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 修正液を内部に貯留する容器の2個所以上複数個所にそれぞれ修正液を吐出させて紙に塗布可能とするペン先を設けたことを特徴とする修正ペン。
【請求項2】 複数個所に設けたペン先の太さを互いに異ならせた請求項1記載の修正ペン。
【請求項3】 容器内にそれぞれ色などの異なる複数種類の修正液を貯留できるように互いに隔離された複数の修正液貯留室を設けた請求項1又は2記載の修正ペン。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は修正ペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の修正ペンは、修正液貯留容器の1ヵ所にのみペン先を設けて、そこから修正液を吐出させて紙に塗布するようになっている。
【0003】
ところで、細かい文字を修正液で消すには修正ペンのペン先が細い方が好ましいが、大きな文字を消すには修正ペンのペン先は太い方が好ましい。しかしながら、従来の修正ペンのペン先は上記のように一つしかないので、このような使い分けができないという不満があった。
【0004】
また、紙にも白色のものと色付きのものとがあって、白色の修正液を色付きの紙に使用すると、その修正液が目立ってしまう不具合があって、白色の修正液は白い紙にしか使用できないという不満もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、細かい字を消す場合と太い字を消す場合や、白い紙に塗布する場合と色付きの紙に塗布する場合のように、複数の異なる状況にそれぞれ対応できる利便性を具えた修正ペンの提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の修正ペンは、修正液を内部に貯留する容器の2個所以上複数個所にそれぞれ修正液を吐出させて紙に塗布可能とするペン先を設けたことを特徴とする、という構成にしたものである。
【0007】
そして、複数個所に設けたペン先の太さを互いに異ならせることにより、細かい字を消す場合と大きな字を消す場合のような異なる状況に対応させることができる。
【0008】
また、容器内にそれぞれ色などの異なる複数種類の修正液を貯留できるように互いに隔離された複数の修正液貯留室を設けることにより、白い紙に塗布する場合と色付きの紙に塗布する場合などのような異なる状況に対応させることができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図を用いて本考案の実施の形態について説明する。まず、本考案の修正ペンは、修正液を内部に貯留する容器1を具えている。この容器1の形状は自由であり、例えば、図示した実施例のように細長いペン軸のような形状にすることができる。この容器1はプラスチックで成形することができ、その表面を軽く押したときに弾性変形して内部に貯留した修正液を押し出しやすくすることができる。
【0010】
容器1には、その複数個所にペン先を取付けている。例えば、図示した実施例のように、細長い容器1の長手方向の両端2個所にそれぞれペン先を設けることができる。このペン先は、上記のように、容器1の表面を軽く押す等の操作でその容器内に貯留した修正液を外部へ吐出させることができ、かつ、その吐出した修正液を紙の表面に延ばすように塗布できる構造となっている。なお、図は省略したが、容器1にはペン先を覆うキャップを脱着自在としている。
【0011】
複数のペン先は、図1及び図3に示すように、その太さを互いに異ならせることができる。すなわち、容器1の一端に細いペン先2を設け、容器1の他端には太いペン先3を設けることができる。なお、細いペン先2は、修正液の吐出量が少なく、かつ、修正液を一度に塗布できる面積が小さいペン先を意味し、逆に、太いペン先3は、修正液の吐出量が多く、かつ、修正液を一度に塗布できる面積が大きいペン先を意味するものとする。
【0012】
また、容器1の内部には、修正液貯留室4を設けるが、1種類の修正液のみ使用する場合は、図1に示すように、修正液貯留室4は一つだけでよい。また、複数種類の修正液、例えば色の異なる複数の修正液を使用する場合や、紙の種類や紙質に合わせて特性の異なる複数種類の修正液を使用する場合などは、互いに隔離された複数の修正液貯留室を設けることができる。例えば、図2及び図3に示すように、容器1の内部に2つの修正液貯留室4,5を設けることができる。なお、修正液貯留室を複数設ける場合は、もちろん、ペン先の数も同数とする。また、図は省略するが、修正液貯留室内には遊動することにより修正液の固化を防止する修正液の撹拌子を備えることができる。
【0013】
すなわち、本考案の修正ペンは、図1に示すように、修正液貯留室を1つだけ設けて、つまり、1種類の修正液だけを使用して、ペン先は異なる太さのものを複数設ける実施態様と、また、図2に示すように、修正液貯留室を複数にして、つまり、色などの異なる複数種類の修正液を使用して、ペン先は同じ太さのものを修正液貯留室と同数だけ設ける実施態様と、さらに、図3に示すように、修正液貯留室を複数にして、かつ、ペン先も異なる太さのものを修正液貯留室と同数だけ設ける実施態様とがそれぞれ可能である。
【0014】
【考案の効果】
本考案の修正ペンは上記の通りであり、細かい字や狭い範囲を修正する場合と太い字や広い範囲を修正する場合、又は、色の異なる複数の紙に合わせて修正液の色もそれぞれ変える場合のように複数種類の修正液を使用する必要がある場合など、複数の異なる状況にそれぞれ対応できるという利便性がある。
- 【登録番号】実用新案登録第3088812号(U3088812)
【登録日】平成14年7月10日(2002.7.10)
【発行日】平成14年10月4日(2002.10.4)
【考案の名称】修正ペン
- 【出願番号】実願2002−1594(U2002−1594)
【出願日】平成14年3月25日(2002.3.25)
【出願人】
【識別番号】593093423
【氏名又は名称】クツワ株式会社
- 【代理人】
【識別番号】100060896
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 泰三
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