デジタル板用補助製図儀器セット
- 【要約】
【課題】 製図の効率を向上できるデジタル板用補助製図儀器セットを提供する。
【解決手段】 ベース台1、コンパスエレメント2及びサブスケールを含む。ベース台1には枢孔11が凹設されている。コンパスエレメント2は枢接ベース21を含み、棒体22と棒体23とが枢接されている。棒体22の底端はベース台1の枢孔11の中に枢設され、棒体23は電子ペン24と連接される。枢接ベース21の頂端には握り211が上に向けに連設されている。サブスケールは一側終端がベース台1に回転可能に接続される。ベース台1とコンパスエレメント2とがデジタル板P上に組合わされているため、容易にデジタル板P上で円描きの入力ができる。又、ベース台1とサブスケールとの組合せにより斜率がある直線の入力を行なうことができる。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一つの枢孔が凹設されているベース台と、枢接ベースを含み、2本の棒体が枢接され、一方の棒体の底端はちょうど前記ベース台の枢孔の中に枢設され、他方の棒体は電子ペンを連接可能であり、前記枢接ベースの頂端には握りが上に向けて連設されているコンパスエレメントと、一側終端が前記ベース台に枢接されるサブスケールとを備え、前記ベース台と前記コンパスエレメントとの組合わせにより容易にデジタル板で円描きの入力が行われ、あるいは前記ベース台と前記サブスケールとの組合わせにより容易にデジタル板で斜線の入力が行なわれることを特徴とするデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項2】 前記ベース台は、縦長の板体であり、前記板体の少なくとも一側板縁には並列に目盛りが標示されていることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項3】 前記ベース台には枢台が突設されて前記サブスケールが通しはめ込まれ、前記サブスケールは前記ベース台に対し旋回可能であることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項4】 前記ベース台には枢台が突設され、前記枢台の中心に基づいて半円盤体が形成され、前記枢台の中心に基づいて前記半円盤体の盤縁に目盛りが標示されていることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項5】 前記コンパスエレメントは、電子ペンの棒体の連接に使用され、底縁にはめ接孔が凹設され、前記はめ接孔の中にはめねじ孔が形成され、ちょうど電子ペンの頂端のねじ棒部に螺接されることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項6】 前記コンパスエレメントは、電子ペンの棒体の連接に使用され、底縁にはめ接孔が凹設され、前記はめ接孔の中には少なくとも一つの突き縁部が突設され、ちょうど電子ペンの頂端の掛け槽の中に掛け込まれることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項7】 前記ベース台の底端板面には滑り止め座金が連設されていることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項8】 前記ベース台は縦長の棒体あるいは板体であり、前記サブスケールの一側端にははめ孔が通し設けられ、ベース台上に枢装され、前記はめ孔を中心に前記サブスケールの一側縁には半円盤部が形成され、前記半円盤部の盤縁には等径に目盛りが標示されていることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
【請求項9】 前記コンパスエレメントは、枢接ベースを含み、その枢接ベースには棒体及び電子ペンが枢接されることを特徴とする請求項1記載のデジタル板用補助製図儀器セット。
- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、デジタル板用補助製図儀器セットに関し、特に、一種のデジタル板上で直接円を描く、あるいは斜線を書くことを提供できる儀器セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在のコンピュータでの製図ソフトの使用では、デジタル板を使用して入力を行なう工具が使用され、これはデジタル板の中に付設した機能キーによって製図する時の利便性を増大している。しかし、一般の製図員は直接デジタル板の板面上で電子ペンにより必要な線状軌跡を描くことができることを希望しており、例えば、円、円弧、斜線等を描くことを希望している。そして、点によって機能キーを選択して入力の操作を行なう必要がないことを望んでいるのである。しかし、目前のデジタル板では専門の補助製図の儀器がない。このため、円を描く時、製図員は必ず点を経てデジタル板上の円描き機能キーを選択した後、円心座標及び半径座標を入力して、円の入力を完了するため、作業のステップは増加し、同時に製図の時間を浪費する。したがって、デジタル板の応用では、専門の補助製図儀器が必要であり、製図の効率を向上することが必要になる。
本考案は、これを目的に研究を行い、一種のデジタル板用補助製図儀器セットを提供する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
すなわち、前記で述べたような点に対して提供する本考案はは、下記を目的とする。
1.構造が簡単であり、組立が容易で快速であるデジタル板用補助製図儀器セットを提供する。
【0004】
2.デジタル板(P)上で円あるいは斜線等の入力を直接かつ快速に行なうことを使用者に提供し、デジタル板(P)の製図入力の効果を向上することができるデジタル板用補助製図儀器セットを提供する。
3.操作使用が容易であるデジタル板用補助製図儀器セットを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の点を解決するためになされたものであり、一種のデジタル板用補助製図儀器セットであり、ベース台、コンパスエレメント及びサブスケールを含む。ベース台には最少一つの枢孔が凹設されている。コンパスエレメントは枢接ベースを含み、2本の棒体が枢接されている。一方の棒体の底端はちょうどベース台の枢孔の中に枢設され、他方の棒体は電子ペンと連接することができ、枢接ベースの頂端には握りが上に向けて連設されている。サブスケールは、一側終端がベース台に枢接される。したがって、ベース台とコンパスエレメントとがデジタル板上に組合わされて、容易に円描きの入力ができ、あるいはベース台とサブスケールとの組合わせにより斜率がある直線の入力を容易に行なうことができ、使用者のデジタル板上での製図の作業を補助する。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1から図7に示すように、本考案の一実施例によるデジタル板用補助製図儀器セットは、下記のものを含む。
ベース台1は、安定してデジタル板P上に跨って置かれている。ベース台1上には最少一つの枢孔11が凹設されている。コンパスエレメント2には、枢設ベース21が含まれ、2本の棒体22及び棒体23が枢接されている。一方の棒体22の底端はちょうどベース台1の枢孔11の中に枢設され、他方の棒体23は電子ペン24に連接されることができる。サブスケール3は、一側の末端がベース台1の上に枢連されることができる。ベース台1とコンパスエレメント2との組合わせによって、デジタル板P上で円描きの入力ができ、あるいは、ベース台1とサブスケール3との組合わせによって、容易にデジタル板P上で斜線を入力でき、使用者のデジタル板P上での製図作業を補助する。
【0007】
図2のベース台1の底端の板面には一層の滑り止め座金14が連設され、ベース台1は安定してデジタル板Pの上に跨って取り付けられ、任意に滑ることが避けられる。
図2の本実施例のコンパスエレメント2は、枢接ベース21の頂端に上に向かって握り211が連設され、使用者がコンパスエレメント2を持って、旋回することに使用される。別に、枢接ベース21が枢接する棒体22の底端には枢接ボール部221が形成され、ちょうどベース台1の枢孔1の中にはめられ、跨って取り付けられている。
【0008】
図3に示すように、コンパスエレメント2の棒体23の電子ペン24との連接においては、底端にはめ接孔231が凹設され、はめ接孔231の中にはめねじ孔231aが形成され、ちょうど電子ペン24の頂端のねじ棒部241に螺接され、電子ペン24は安定して棒体23の上に連接されている。
【0009】
コンパスエレメント2の電子ペン24の棒体23の連接は、図4に示すように、底縁にはめ接孔231が凹設され、はめ接孔231の中は最少一つの突縁部231bが突設され、ちょうど電子ペン24の頂端の掛け槽242の中に掛け入れられ、電子ペン24は安定して棒体23の上に連接されている。
【0010】
図5に示すように、本考案の一実施例によるデジタル板用補助製図儀器セットは、ベース台1aに縦長の板体10が形成され、板体10の少なくとも一側板縁には並列する目盛り110が標示されている。別に、板体10の上には枢台12が突設され、サブスケール3が通しはめられている。サブスケール3がベース台1aの枢台12を中心として旋回し、使用者にデジタル板P上で仮想基準線L1と挟み角θを成す斜線L2の入力を提供する。図6に示すように、別に、上記の枢台12の中には枢孔11が凹設され、コンパスエレメント2の棒体22の底端が枢接され、コンパスエレメント2は枢孔11に基づいて旋回する。
【0011】
図5に示すベース台1aは、枢台12の中心に基づいて縦長の板体10の一側板縁に半円盤体13が形成され、枢台12の中心に基づいて半円盤体13の盤縁の上に等径の目盛り130が標示されている。これによって、使用者は目盛り130に基づいてサブスケール3の片寄り回しを調整する。
【0012】
図7に示すように、本考案の一実施例によるデジタル板用補助製図儀器セットは、サブスケール3aの一側端にはめ孔31が通し設けられ、ベース台1bの枢台12の上に枢装され、はめ孔31を中心にサブスケール3aの一側縁に半円盤部32が形成され、半円盤部32の盤縁には等径の目盛り321が標示され、使用者にデジタル板P上で仮想基準線L1と挟み角θを成す斜線L2の入力を提供する。そして、本実施例の中で、ベース台1bは、縦長の棒体あるいは板体10であり、ベース台1bの上には半円盤体13を設けない。
【0013】
上述の各実施例では、応用でデジタル板上に円を入力する必要がある時、ベース台1、ベース台1aあるいはベース台1bをデジタル板P上に跨って置いて、電子ぺン24をコンパスエレメント2の一方の棒体23の上に連接して取り付け、また、コンパスエレメント3の他方の棒体22の底端をベース台1、ベース台1aあるいはベース台1bの枢孔11の中に回転可能にはめる。したがって、使用者はコンパスエレメント2とベース台1との枢接中心に基づいて簡単に電子ペン24を連動し、デジタル板P上に円の軌跡を描くことができる。このとき、使用者はすぐにコンピュータのスクリーンの中に円あるいは円弧cを表示することができ、円描きまたは円弧描きの入力操作を行なう。使用者がデジタル板Pで斜線の入力をする必要がある時、図5、図6または図7に示すように、サブスケール3あるいはサブスケール3aをベース台1aに枢設し、サブスケール3あるいはサブスケール3aを正確な角度に回して調整し、電子ペン24でサブスケール3あるいはサブスケール3aのスケール縁に基づいて斜線軌跡L2を描き出し、使用者はすぐにコンピュータスクリーンの中に斜線L表示することができ、斜線描きの入力操作を行なう。
【0014】
上記で説明したように、本考案は下記の長所がある。
1.構造が簡単であり、組立が容易で快速である。
2.使用者にデジタル板P上で円あるいは斜線等の入力を直接かつ快速に行なうことを提供し、デジタル板Pの製図の入力の効果を向上する。
【0015】
3.操作使用が容易である。
本実施例が掲示した構造及び形状は本考案の精神および範疇内であって、修正し、応用したものは本考案の範囲と見なすべきである。例えば、コンパスエレメント2を修正して電子ペン24と棒体23と一体的に成形したもの、あるいはコンパスエレメント2の枢接ベース21が棒体22および電子ペン24と枢連したものは、本考案の実施例であると見なす。
- 【登録番号】実用新案登録第3089016号(U3089016)
【登録日】平成14年7月17日(2002.7.17)
【発行日】平成14年10月11日(2002.10.11)
【考案の名称】デジタル板用補助製図儀器セット
- 【出願番号】実願2002−1823(U2002−1823)
【出願日】平成14年4月2日(2002.4.2)
【出願人】
【識別番号】502118579
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
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