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ネジ付き押しピン
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- 【要約】
【課題】 堅い壁面に容易に刺し込むことができ、しかも、額縁などの重量物を壁面に係止した場合でも、重さに負けて抜けることのない係着力の強い押しピンを提供する。
【解決手段】 頭部2と頭部2の下面の中心部に垂直な先細ピン6を有する押しピンにおいて、頭部2は円形平盤9と該円形平盤9の上面の一文字型指廻しヘッド5である指廻しヘッド4からなり、先細ピン6は円形平盤の付け根側のネジ部7と先細先端側の鋭利に尖った先端を有するピン部8からなることを特徴とするネジ付き押しピン1。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 頭部2と頭部2の下面の中心部に垂直な先細ピン6を有する押しピンにおいて、頭部2は平盤3と該平盤3の上面の指廻しヘッド4からなり、先細ピン6は平盤3の付け根側のネジ部7と先細先端側の鋭利に尖った先端を有するピン部8からなることを特徴とするネジ付き押しピン1。
【請求項2】 指廻しヘッド4は平盤3の上面中央に横一文字状に立設する一文字型指廻しヘッド5であることをを特徴とする請求項1記載のネジ付き押しピン1。
【請求項3】 平盤3は円形平盤9であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネジ付き押しピン1。
【請求項4】 平盤3は角形平盤10であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネジ付き押しピン1。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は壁面に刺し込んで物体を挟持して保持する押しピン、すなわち画鋲に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
押しピン11は画鋲とも称され、壁面に載置した各種の用紙類や絵や写真等の物品の縁の上から図8に示す先細ピン6を押し通して、頭部の円形平盤9でこれらの用紙類や絵や写真等の物品を壁面に挟持して固定するものである。ところで、従来の押しピン11は頭部が単に円形平盤9からなるもの、或いは、頭部が指で摘めるように少し縦長に形成されているものがあったが、何れの押しピンもそのピン部は単に先端部が先細に形成された先細ピン6からのみ形成されていた。
そこで、これらの押しピン11を使用するとき先細ピン6の頭を指頭で壁面に押し込んで留めているが、ピン部は単に先端部が先細に形成されているのみであるので、堅い壁面には押しピン11の頭の円形平盤9を指頭で押しただけでは押し込めることは困難な場合があり、例えば、足の長い押しピン11では押し込むことがより困難である。また、押し込みやすい堅さの弱い壁面では、押しピン11の壁への係着力は弱くそれほど強く物品を固定できない。従って、このような従来の押しピン11では、用紙類や絵や写真等の物品の軽いものには使用できるが、例えば、額縁などの重量物を壁面に係止するために使用すると、重量に負けて抜けてしまうことが多かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
堅い壁面に容易に刺し込むことができ、しかも、額縁などの重量物を壁面に係止した場合でも、重さに負けて抜けることのない係着力の強い押しピンを提供することである。
【0004】
【課題を解決すための手段】
上記の課題を達成するための本考案の手段は、頭部に指で挟んで回転する摘まみ部分を有し、かつ壁面等との間に挟持するものを押さえる平盤部を有し、さらにピンは先細の鋭利な先端部を壁面等に先ず押して刺し、次いでピン根元側の太い部分にネジ部を形成した頭部を指で回転してネジ留めするものである。
【0005】
すなわち、請求項1の考案では、頭部2と頭部2の下面の中心部に垂直な先細ピン6を有する押しピンにおいて、頭部2は平盤3と該平盤3の上面の指廻しヘッド4からなり、先細ピン6は平盤3の付け根側のネジ部7と先細先端側の鋭利に尖った先端を有するピン部8からなることを特徴とするネジ付き押しピン1である。
【0006】
請求項2の考案では、指廻しヘッド4は平盤3の上面中央に横一文字状に立設する一文字型指廻しヘッド5であることを特徴とする請求項1の手段におけるネジ付き押しピン1である。
【0007】
請求項3の考案では、平盤3は円形平盤9であることを特徴とする請求項1または請求項2の手段におけるネジ付き押しピン1である。
【0008】
請求項4の考案では、平盤3は角形平盤10であることを特徴とする請求項1または請求項2の手段におけるネジ付き押しピン1である。
【0009】
本考案の押しピンはピン部のほぼ半分の長さの先細の先端側は通常の押しピンと同様に先端が鋭利に尖ったピンからなっているので,壁面に押しつけるだけで壁への初期の刺し込みができ、ピン部の平盤付け根側の残りの部分はネジが形成されているので、上記の初期刺し込みに続いて、指廻しヘッドを指で回転することにより容易に壁面中へにネジ込むことができ、かつ、ネジ止めしているのでその係着力は極めて強いものとなっている。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本考案の実施の形態を示す斜視図である。図2は平面図、図3は底面図、図4は正面図、図5は側面図である。これらの図において、本考案のネジ付き押しピン1は頭部2と頭部裏面の中央に頭部から垂直に立設された先細ピン6からなる。頭部2は平盤3とその上の指廻しヘッド4からなり、先細ピン6は平盤3の裏面中央の付け根側のネジ部7とその先端側の先端が鋭利に尖ったピン部8からなっている。これらの図面におけるネジ付き押しピン1は平盤3が円形平盤9からなるものである。指廻しヘッド4は、指で強く摘んで押しつけながら回転出来る形状および大きさとする。このために、指廻しヘッド4は平盤3の上面中央に横一文字状の適宜厚みの平板を立設して一文字型指廻しヘッド5とする。ネジ部7は先細ピン6のほぼ半分の長さとし、ピン部8は先細ピン6の残りの半分の長さとする。
【0011】
図6は本考案の他の実施の形態を示す斜視図で、同図において、平盤3は四角形の角形平盤10からなっている。図7はさらに他の実施の形態を示す斜視図で、やはり平盤3は八角形の角形平盤10からなっている。このように、本考案では、平盤3は円形平盤9、角形平盤10を問わない。ただ円形平盤9は方向性がないので、自在に使用できるが、角形平盤10は方向性があり、挟持する物品の辺と角形平盤10の辺を平行に揃えたいときには、そのようにねじ込む必要がある。
【0012】
なお、図8は従来の押しピン11の斜視図であり、円形平盤9と先細ピン6からなる。
【0013】
【実施例】
本考案の実施例を以下に示す。頭部2の平盤3は円形平盤9でその直径は20mmで厚さは3mmとし、円形平盤9はの上の中央部に立設した一文字型指廻しヘッド5の高さは15mmで厚みは5mmとする。先細ピン6の全長は15mmでネジ部7の長さは8mmでピン部8の長さは7mmとし、ネジ部7の円形平盤9の付け根部分の太さは直径2mmとする。
【0014】
上記のとおりの形状のネジ付き押しピン1を壁面に載置した絵などを描いた紙などの物品上の4隅にピン部8を先ず刺して半ばのネジの先端まで押し込み次いで一文字型指廻しヘッド5を親指と人指し指の指頭で摘み押しながら回転することにより壁内にネジ込み、径が20mmの円形平盤9の裏面の広面で物品を接置固定する。
【0015】
本実施例のネジ付き押しピン1の先細ピンの長さは15mmでネジ部7の長さは8mmと十分に長いので、例えば紐掛け吊り用品などの紐を掛ける場合は、ネジ部7の円形平盤9との付け根部分を数mm空けてネジ込むことにより、紐掛け吊り用品などの紐を掛けることができる。このとき紐を掛けてから、強くネジ込むことによりより強く係合することができる。
【0016】
【考案の効果】
以上に説明したとおり、本考案のネジ付き押しピンはピン部の付け根側にネジを有し、頭部に指廻しヘッドを有するので、壁面に他の用具を必要とすることなく、手指のみで最初刺し込み続いてネジ回転することにより、壁面に容易に用品を押さえて固定することができる。しかも、ネジ部で固定するので、係着力が強く、従って固定する用品が重くても重さに負けて抜けることはない。堅い壁面に1容易に固定でき、また堅さの弱い壁面であってもネジ止めのため抜けることがないなど、従来の押しピンにない優れた効果を奏するものである。
- 【登録番号】第3039296号
【登録日】平成9年(1997)4月30日
【発行日】平成9年(1997)7月15日
【考案の名称】ネジ付き押しピン
- 【出願番号】実願平8−11689
【出願日】平成8年(1996)10月29日
【出願人】
【識別番号】592105974
【氏名又は名称】世和化成工業株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 健至
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