スポンサード リンク
回転式卓上文具容器
スポンサード リンク
- 【要約】
【課題】事務を処理するとき、できるだけ多種の文具類を1か所に収納できる文具容器を手許において事務能率を向上すること。
【解決手段】ペン立てを正方形にして、その4つの外面に多種の文具容器及び保管用具を設けることにより多種多様な文具類を収納・保管でき、かつ、回転式として文具類を取り出しやすくするとともに、取っ手を設けて持ち運びを容易にする。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】(1)この文具容器の素材は合成樹脂が最も適合するが、本体(1)及び台座板(2)には強固な材質のもの、液状のり容器ホルダー(9)には柔軟性のある材質のものが適合する。
(2)正方形のペン立ての4つの外面に多種の文具を収容・保管する容器及び用具を設けた本体(1)と台座板(2)の中心部をボルトにより接続することにより回転式とする。
(3)1面(3)には、最下部に大物入れ(7)を設け、その内部を3つの空間に区分するが、左端の空間は最も一般的に使用されているホッチキスの片方部分を収納できるだけの空間とする。
(4)また、1面(3)の左側の延長線上に取っ手(8)を設ける。
(5)2面(4)には、左側に液状のり容器ホルダー(9)を取り付けるための取り付け台(10)を設け、右側には、上部に2個の小フック(11a、11b)を、下部に1個の大フック(12)を設ける。
(6)液状のり容器ホルダー(9)は、上部の円形の輪、下方の底付き皿状の輪及びT字形の支柱が一体となったもので、上下の輪の大きさは最も一般的に使用されている液状のり容器を収納できるだけの直径とする。
(7)液状のり容器ホルダー(9)上部のT字形部分を取り付け台(10)に上からはめ込んで使用する。
(8)3面(5)には、上部に左右両端まで一杯を使って、小物文具が倒れ込まないよう内部を3つに区分した小物入れ(13)を設け、右端下方に最も一般的に使用されている消しゴムを縦に収納できる消しゴム入れ(14)を設けるが、すり減った消しゴムでも出し入れできるように前面に切り込みを入れる。
(9)3面(5)の左下部分には、セロファン粘着テープを装着するセロテープ台(15)及びカッター台(16)を設ける。
(10)セロテープ台(15)は、薄い板金でできた小型テープ・カッターがセットで市販されている小型のセロテープを装着できる大きさとするが、装着したセロテープが抜け落ちるのを防止するため円筒形のセロテープ台の先端部分の上部から右上部にかけて高さ1.5mm程度、厚さ1.0mm程度のすべり止め(17)を設ける。
(11)このすべり止め(17)の高さを含めたセロテープ台(15)の外側の直径は25mm程度(当該セロテープの内側の直径は26mmであり1mm程度のゆとりをもたせる)とする。
(12)3面(5)の左端下部にカッター台(16)を設けるが、カッター台の水平部分には、セロテープとセットで市販されている薄い板金でできたテープ・カッターを装着するため、カッター台水平部(28)と3面(5)との間に1.5mm程度のすき間を空けておく。
(13)4面(6)の最上部には、1面(3)の延長線上にある取っ手(8)とと接続する浅い小物皿(18)を設ける。
(14)小物皿(18)は4面(6)の幅より短くするが、取っ手(8)の角と接続する外面板(29)の長さは4面(6)の幅と同一とするので、外面板(29)の左先端部は外面板突起(19)となる。
(15)外面板(29)の幅は小物皿(18)の底板を含めた深さより広いので、外面板(29)の下端は下向きに突出する。
(16)4面(6)の下端には、1面(3)の延長線上にある取っ手(8)と接続するメモ類入れ(20)を設けるが、外面の長さは取っ手(8)の先端から4面(6)の左端までとし、奥行きは取っ手(8)の幅と同一とする。
(17)また、メモ類入れ(20)の内面の幅は、市販されている大きめのメモ用紙の幅(15mm)を考慮し76mm程度とする。
(18)台座板(2)は、本体(1)の中心となる正方形のペン立て部分下面の対角線と同じ長さの直径の円盤であり、中央部に本体(1)の回転をよくするための台座板突起(21)及びボルト穴(22)を設ける。
(19)台座板(2)下面中央部にはボルト穴(22)を中心にボルト頭部収納穴(30)を設け、台座板(2)の周辺上部は外観上丸味をもった形とする。
以上の構造から成る回転式卓上文具容器。
スポンサード リンク
- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、円形の台座板(2)の上に、外側4面に多種類の文具を収容・保管する容器等を備えた正方形の回転式ペン立てを取り付けた卓上文具容器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のペン立ては、異なった構造をもった数種類の商品が市販されているが、ペン立ての内部がいくつかの仕切り板で区分されている程度で、外面をフルに活用して多種の文具類を1台のペン立てに収容できるものはない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のペン立ては、ペン類等細長く、かつ、一定の長さ(ペン立て内部の高さ)以上の文具しか収容できず、その他の文具類は使用の都度他の場所から取り出してこなければならず、不便であり、事務の能率が悪いという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するするための手段】
本考案は、ペン立てを正方形の箱形として4つの外面にそれぞれ各種文具の収容又は吊り下げ等ができる収納容器及びフックを設けて多種の文具を収納・保管することができる。また、ペン立ての底面と台座板(2)とを中心部でボルト等により接続することにより本体(1)が容易に回転する。さらに、外面の一角に取っ手(8)を備えているので、これを使用すれば室内での持ち運び及び回転が容易になる。
以上により、単にペン類だけでなく、多種の文具類を1つの容器に収納・保管し、かつ、回転式であるので、取り出しやすく、座ったままで使用できるので、事務能率は大幅に向上する。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案の文具容器の本体(1)は、正方形のペン立てが中心になっており、その4つの外面を可能な限り活用して収納・吊り下げ用具を設けるので、外面を1面(3)、2面(4)、3面(5)及び4面(6)に区分して説明する。
【0006】
1面(3)には、最下部に大型の文具を収容する大物入れ(7)を設け、2つの仕切りにより3つの空間に区分するが、左端の空間は最も一般的に使用されているホッチキスの片方部分を収納できるだけの空間(内のり、幅33mm×奥行き22mm程度)とする。また、1面(3)の左側の延長線上に取っ手(8)を設ける。なお、取っ手の指接触部(27)は握りやすいように握る部分の内側だけ丸味をもたせる。
【0007】
2面(4)には、左側に液状のり容器ホルダー(9)を取り付けるための取り付け台(10)を設け。右側には、上部に2個の小フック(11a、11b)を、下部に1個の大フック(12)を設ける。なお、液状のり容器ホルダー(9)
は、上部の円形の輪、下方の底付き皿状の輪及びT字形の支柱が一体となったもので、上下の輪の大きさは最も一般的に使用されている液状のり容器を収納できるだけの直径(内のり、36mm程度)とする。また、使用時は、液状のり容器ホルダー(9)上部のT字形部分を取り付け台(10)に上からはめ込んで使用する。
【0008】
3面(5)には、上部に左右両端まで一杯を使って、小物文具が倒れ込まないよう内部を3つに区分した小物入れ(13)を設ける。右端下方に最も一般的に使用されている消しゴムを縦に収納できる消しゴム入れ(14)(内のり、19mm×15mm程度)を設けるが、すり減った消しゴムでも出し入れできるように前面に切り込みを入れる。
【0009】
3面(5)の左下部分には、セロファン粘着テープを装着するセロテープ台(15)及びカッター台を設ける。セロテープ台(15)は、薄い板金でできた小型テープ・カッターがセットで市販されている小型のセロテープを装着できる大きさとするが、装着したセロテープが抜け落ちるのを防止するため、円筒形のセロテープ台の先端部分の上部から右上部にかけて円筒外面から高さ1.5mm程度、厚さ1.0mm程度のすべり止め(17)を設ける。なお、このすべり止め(17)の高さを含めたセロテープ台(15)の外側の直径は25mm程度(当該セロテープの内側の直径は26mmであり1mm程度のゆとりをもたせる)とする。
【0010】
3面(5)の左端下部にカッター台を設ける。カッター台の水平部分(28)
にはセロテープとセットで市販されている薄い板金でできた小型テープ・カッターを装着するため、カッター台水平部(28)と3面(5)との間に1.5mm程度のすき間を空けておく。
【0011】
4面(6)の最上部には、1面(3)の延長線上にある取っ手(8)と接続する浅い小物皿(18)を設ける。小物皿(18)は4面(6)の幅より短くするが、取っ手(8)の角と接続する外面板(29)の長さは4面(6)の幅と同一とするので、外面板(29)の左先端部は外面板突起(19)となる。また、外面板(29)の幅は小物皿(18)の底板を含めた深さより広いので、外面板(29)の下端は下向きに突出する。
【0012】
4面(6)の下端には、1面(3)の延長線上にある取っ手(8)と接続するメモ類入れ(20)を設ける。外面の長さは取っ手(8)の先端から4面(6)
の左端までとし、奥行きは取っ手(8)の幅と同一とする。なお、メモ類入れ(20)の内面の幅は、市販されている中型メモ用紙の幅(75mm)を考慮し76mm程度とする。
【0013】
4面は、主として下方のメモ類入れ(20)に大小のメモ用紙等を収納し、上方の外面板(29)及び外面板突起(19)にメモ類を貼り付け又はクリップによるはさみつけ(上下方向)等により、メモ類保管及び掲示板の機能を備えており、また、小物皿には針ピン等の小物文具を何でも収納できる。
【0014】
本考案の文具容器の土台となる台座板(2)は、本体(1)の中心となる正方形のペン立て部分下面の対角線の長さと同じ長さの直径の円盤であり、中央部に本体(1)の回転をよくするための台座板突起(21)及びボルト穴(22)を設ける。また、下面中央部にはボルト穴(22)を中心にボルト頭部収納穴(30)を設ける。なお、台座板(2)の周辺上部は、外観上丸味をもった形とする。
【0015】
本体(1)と台座板の接続は、まづ、台座板(2)のボルト穴(22)に下方からボルト(23)を差し込み、そのボルトを本体(1)の底面の中央に設けた本体ボルト穴(31)に通し、さらに座金(25)を通してネジ(24)を本体(1)の回転に適当な程度まで締める。
【0016】
本体(1)及び台座板(2)の素材は強固な材質の合成樹脂が最も適合し、液状のり容器ホルダー(9)の素材は柔軟性のある合成樹脂が適合する。また、いずれも、本考案に基づく商品の需要を拡大するため着色可能な合成樹脂であることが必要である。
【0017】
【実施例】
本考案による卓上文具容器の使用例をペン立て部分、1面(3)、2面(4)
3面(5)、4面(6)に分けて説明する。
【0018】
1面(3)の大物入れ(7)の3区分については、左にホッチキス、中央に大型爪切り及び書類綴り込み用金具、右には事務用はさみ及び細長のシャープペンシル用芯入れを入れる。
【0019】
2面(4)の液状のり容器ホルダー(9)には液状のり容器を乗せ、小フック(11a)には大型クリップ及び封書カッター、小フック(11b)には2種の中型クリップ、大フック(12)には輪ゴム5個をそれぞれ吊り下げる。
【0020】
3面(5)上部の小物入れ(13)には、左にゼムクリップ、中央にプラスチック製色付きクリップ、右に安全ピンを入れる。下部左側には、セロテープ及びカッターをセットする。右側には消しゴムを入れる。
【0021】
4面(6)の小物皿(18)には針ピン、押しピン、小さくなった消しゴム等を入れる。下部のメモ類入れ(20)には大、中、小の色付きメモ用紙、インデックス用紙及びホッチキスの針箱を入れる。上部の外面板(29)には一部粘着式のメモ用紙に当面やるべき事項を列挙して貼り付け、外面板突起(19)には買い物の点数制割引き券を中型クリップではさみつけておく。
【0022】
ペン立て部分には、マジックペン、物さし、カッター、筆ペンから極細のボールペンに至るまで各種ペン類をいれる。
【考案の効果】
本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0023】
多種多様な文具類を収納した容器が、手軽に持ち運びできることにより常時手許にあり、かつ、回転式で取り出しやすいので、事務処理の能率は大幅に向上する。
【0024】
本考案は多種の文具の収容・保管機能を備えた容器であり、これを使用して収容・保管する物品は使用者の目的に応じてどんな物でもよい。したがって、幼稚園児、学生・生徒、各種職業をもつ社会人、主婦、身体障害者、高齢者等使用者により収容・保管される物品は多種多様となるとともに、本考案の利便性が認められるに従い使用者は無限、かつ、永続的に増加すると予想される。また、多数の人々の使用による事務能率の向上は社会的貢献にもなる。
- 【登録番号】第3045833号
【登録日】平成9年(1997)11月19日
【発行日】平成10年(1998)2月20日
【考案の名称】回転式卓上文具容器
- 【出願番号】実願平9−7806
【出願日】平成9年(1997)7月31日
【出願人】
【識別番号】595149173
【氏名又は名称】
- ★当サイトのどのページも全てリンクフリーです、自由にお使いください
※以下のタグをホームページ中に張り付けると便利です。
-
当サイトではIPDL(特許電子図書館)の公報のデータを著作権法32条1項に基づき公表された著作物として引用しております、
収集に関しては慎重に行っておりますが、もし掲載内容に関し異議がございましたらお問い合わせください、速やかに情報を削除させていただきます。