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電動車のアクセル装置
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- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】前輪1を軸支するハンドル軸2上端にU字状の取付ベース3を取着し、該取付ベース3の両側板4,4間にはポテンショメータ5と伝動装置6を介して連結する回動軸7を軸架すると共に、該回動軸7端を取付ベース3に取着のハンドルパイプ8内を貫通する操作軸9一端に自在継手10を介して連結し、更に操作軸9他端はグリップインナー11と連結してなる電動車のアクセル装置。
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- 【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、電動牽引車や電動車椅子等の電動車におけるアクセル装置に関するものである。
(従来技術)
従来、電動車におけるアクセル装置にあって、オートバイ等と同じグリップアクセル方式としては実開昭64-54702号公報に記載されたもの等がある。
(考案が解決しようとする課題)
上記の従来装置にあっては、グリップと共にハンドルパイプも回動する構成であって大きな操作力が必要であるばかりかその支持構造も堅固に構成する必要があり、更に、ハンドルパイプが真横に突出するものである。
この考案は、これらの欠点を解消し、操作の容易な電動車のアクセル装置を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段)
前輪1を軸支するハンドル軸2上端にU字状の取付ベース3を取着し、該取付ベース3の両側板4,4間にはポテンショメータ5と伝動装置6を介して連結する回動軸7を軸架すると共に、該回動軸7端を取付ベース3に取着のハンドルパイプ8内を貫通する操作軸9一端に自在継手10を介して連結し、更に操作軸9他端はグリップインナー11と連結してなる電動車のアクセル装置の構成とする。
(考案の作用及び効果)
グリップ12と共にグリップインナー11をハンドルパイプ8を中心に回動させると、該グリップインナー11に取着される操作軸9が回動され、更に自在継手10を介して回動軸7が回動される。そして、該回動軸7から伝動装置6を介してポテンショメータ5が回動され、グリップ12の回動操作量に応じた出力電圧を発生させ、この出力電圧に基づいて電動車の走行速度が決定される。
従って、オートバイ等と同じくグリップ12の回動操作によって電動車の速度調節が行えるものであって、しかも、前述の如く、取付ベース3に横架する回動軸7端に、取付ベース3に取着のハンドルパイプ8内を貫通する操作軸9一端を自在継手10を介して連結し、更に該操作軸9他端にグリップインナー11を連結したものであるから、その構成が簡潔であると共に、グリップ以外の回動操作部材を全て、ハンドルパイプ8内及び操作ボックス13内に収納して保護すると共に、左右のハンドル14,14を斜め後方に向けて配設できハンドル操作が容易である。
(実施例)
なお、図例は電動車椅子に本考案装置を実施したものであって、該電動車椅子は、車台15に1個の前輪1と左右一対の後輪16,16を軸架する三輪構造であって、前輪1をハンドル14,14の操作によるハンドル幾2の回動により操作可能に構成してある。
17はリヤカバーであって、モータやギヤボックス等の後輪駆動構成部材を内装してある。18はバッテリーケース、19はステップ、20は椅子、21はフロントカバーであってハンドル軸2下部を覆ってある。
ハンドル軸2上端には取付板2を溶着し、該取付板22上に取付ベース3をネジ止めにより取着してある。取付ベース3は両側板4,4と基板23によりUの字状に構成すると共に、基板23上には取付片24を介してポテンショメータ5を取着し、該ポテンショメータ5の回動軸25にはギヤ26を止着してある。
又、該取付ベース3の両側板4,4間にはその両端を外側へ突出させて回動軸7を回動自在に軸支すると共に、該回動軸7の中間にはギヤ26に噛合するギヤ27を止着し、伝動装置6を構成してある。
操作ボックス13は分割面(A)で上下に分割され、下部は取付板22へ取付ベース3と共にネジ止めし、又上部はネジ止め手段等により下部ボックス又は側板4,4に止着してある。又、該操作ボックス13の両側面には回動軸7の両端を突出させる通孔28,28を開設してある。回動軸7の両端部には切溝からなる係合部29,29を形成し、該左右の係合部29のうち一方側に巻スプリング30の端部を係合し、更に該巻スプリング30の他端は操作軸9の係合部31に係合させこれらによって自在継手10を構成してある。
又、取付ベース3の両側板4,4には前方に向け取付板32,32を固着延設し、該取付板32,32に斜め後方に向け傾斜するハンドルパイプ8,8を取着のブラケット33,33をネジ止めしてある。34,34は操作ボックス13に形成する通孔である。
このハンドルパイプ8にはグリップインナー11を回動自在に嵌合させ、更に該グリップインナー11の外側から操作軸9を突出させ、座板35、ワッシャ36を介して操作軸9端にナット37を螺合させてグリップインナー11と操作軸9を連結してある。グリップインナー11にはグリップ12を圧入して両者を固定してある。
又、操作軸9を有しない側のハンドルパイプ8には、小径の嵌入孔を有するグリップ12を圧入してある。
38は補強パイプであり、取付板32,32間に固定してある。又、回動軸7から上方へ突出するアーム39と取付板32間には復帰スプリング40を掛張し、アクセル装置をニュートラル位置へ復帰可能に構成してある。41はストッパーであり、側板4に取着されて内側方へ突出し、アクセル装置のニュートラル位置と最高速度位置をアーム39との接当により規制する。
グリップ12をグリップインナー11と共に、オートバイ等と同じく手前側に回動させると、グリップインナー11に連結される操作軸9回動され、自在継手10を構成する巻バネ30を介して回動軸7が同方向に回動され、ギヤ27、ギヤ26を介してポテンショメータ5の回動軸25が回動され、出力電圧を調節し走行速度の調節を行う。
なお、図例では右側のハンドル14側にアクセル装置を設けたが左側のハンドル14側へ付替える場合には、左右のブラケット33,33を取付板32,32からネジを緩めて取外すと共に、回動軸7右端の係合部29と巻スプリング30端の係合を解除し、それぞれ逆側の取付板32,32にネジ止めする。又、巻スプリング30端は回動軸7左端の係合部29に係合させる。
この様にアクセル装置の左右の付勢が他の構成部材を用いることなく容易に行える。
又、アクセル装置の回動部は全てハンドルパイプ8及び操作ボックス13内に納められて保護されると共に、伸びの発生しやすいワイヤー等を使用せず、ハンドルグリップ12とポテンショメータ5とを直接連結したのでその作動が確実である。
又、この様に直接連結したにもかかわらず、回動軸7と操作軸9との間を自在継手10により連結し、ハンドル14,14を斜め後方に向け傾斜配設でき操向操作も容易である。
- 【登録番号】第2517442号
【登録日】平成8年(1996)8月20日
【発行日】平成8年(1996)11月20日
【考案の名称】電動車のアクセル装置
- 【出願番号】実願平1−109395
【出願日】平成1年(1989)9月18日
【出願人】
【識別番号】999999999
【氏名又は名称】
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