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撮影現場用メイク車両
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- 【要約】
【解決手段】車両Pの前方側部の出入り口P1から後部の出入り口P2に至る通路P3を有する。前方側部の出入り口P1から車両Pの略中央部までをメイク更衣室4とする。メイク更衣室4から後部の出入り口P2に至るまでを準備更衣室5として設ける。メイク更衣室4の一方の側面に鏡台1を設ける。メイク更衣室4とカーテン6で仕切られた準備更衣室5の通路P3の両側にトイレ&シャワー室2と衣装積載装置3と洗面台10とを設置する。
【効果】ロケ先でのメーキャップや着替えを極めて効率良く行うことができ、撮影スタジオなみの段取りが可能になる。
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- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 車両の前方側部の出入り口から後部の出入り口に至る通路を有し、この通路に鏡台とトイレ&シャワー室と衣装積載装置とを有する車両において、前方側部の出入り口から車両の略中央部までをメイク更衣室とし、このメイク更衣室から後部の出入り口に至るまでを準備更衣室として設け、メイク更衣室の前方にカーテンを介してスタッフ用椅子を配置し、メイク更衣室の一方の側面に一対の鏡台を並設し、このメイク更衣室とカーテンで仕切られた準備更衣室の通路の両側にトイレ&シャワー室と衣装積載装置と洗面台とを設置したことを特徴とする撮影現場用メイク車両。
【請求項2】 前記メイク更衣室は、鏡台を配した側面に対向する他方の側面に上下揺動自在の折畳式椅子を配し、この折畳式椅子は、車両の内側面に固定され、左右に揺動して側面に沿った平行な位置から前記鏡台方向に開脚する複数の支持脚と、この支持脚の上に着脱自在に載置され、不要なときは側面内側に重ねて固定される揺動シートとから成る請求項1記載の撮影現場用メイク車両。
- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、特に、ロケ先でのメーキャップや着替えを効率良く行うことができる撮影現場用メイク車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
特殊な目的に利用するために車両を改造した従来の出願として、例えば特開昭60-183236 号公報に記載された移動美容車や、実開昭62-146640 号公報に記載された自動車、あるいは実開平1-82949 号公報に記載された理美容車などがある。
これらの車両は、いずれも美容室や理容店として使用するために、理髪専用のシャンプー台やドライヤー等の設備を積載し、改造したものである。
【0003】
一方、TVや映画、写真等の撮影に使用する所謂ロケバスと称する車両がある。この車両は、主に、撮影スタッフと共に撮影器材や衣装等を運搬するために使用される車両である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の移動美容車等の車両は、いずれも、美容室等としての使用はできても、撮影現場などで、モデルが次々と衣装を変える場合など、連続的な着替えや、この衣装に会わせたメーキャップの変更などを能率良く行うことは困難であった。例えば、カタログ雑誌の商品の撮影には、数人のモデルが数10着もの衣装を次々と着替えることが知られている。したがって、美容室や理容店として使用する従来の車両では、美容室用の設備が多数の着替えやメーキャップの変更の妨げになり、撮影を能率良く行うことは困難である。
【0005】
また、ロケバスと称する車両は、撮影スタッフと共に撮影器材や衣装等を運搬するために使用される車両であるため、主にバスが使用されている。ところが、前述のカタログ雑誌の商品の撮影など、数人のモデルが数10着もの衣装を次々と着替えるような場合には、たとえバスが使用されていても、多くの座席や撮影器材が妨げになり、連続的な着替えや、この衣装に会わせたメーキャップの変更などを能率良く行うことは困難であった。したがって、これまで、ロケ先での撮影では、衣装やモデルの数が大きく制限されるなど、撮影スタジオなみの段取りはできないと考えられてきた。
【0006】
一方、TVや映画の撮影には、俳優のメーキャップや衣装替えが重要な準備になるが、従来のロケバスでは、主役級の俳優や女優が個室として占有してしまうと、脇役やその他大勢のキャストのメーキャップや着替えが滞ってしまうことが多かった。したがって、ロケ先でのTVや映画の撮影撮影でも、やはり撮影スタジオなみの段取りはできないと考えられてきた。
【0007】
そこで本考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、ロケ先でのメーキャップや着替えを極めて効率良く行うことができ、写真の撮影現場や、TV、映画のロケ先での撮影現場でも、撮影スタジオなみの段取りが可能になる撮影現場用メイク車両の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本考案の第1の手段は、車両Pの前方側部の出入り口P1から後部の出入り口P2に至る通路P3を有し、この通路P3に一対の鏡台1とトイレ&シャワー室2と衣装積載装置3とを有する車両Pにおいて、前方側部の出入り口P1から車両Pの略中央部までをメイク更衣室4とし、このメイク更衣室4から後部の出入り口P2に至るまでを準備更衣室5として設け、メイク更衣室4の前方にカーテン8を介してスタッフ用椅子9を配置し、メイク更衣室4の一方の側面に一対の鏡台1を並設し、このメイク更衣室4とカーテン6で仕切られた準備更衣室5の通路P3の両側にトイレ&シャワー室2と衣装積載装置3と洗面台10とを設置したことにある。
【0009】
また、第2の手段のメイク更衣室4は、鏡台1を配した側面に対向する他方の側面に上下揺動自在の折畳式椅子7を配する。この折畳式椅子7は、車両Pの内側面に固定され、左右に揺動して側面に沿った平行な位置から前記鏡台1方向に開脚する複数の支持脚7Aと、この支持脚7Aの上に着脱自在に載置され、不要なときは側面内側に重ねて固定される揺動シート7Bとから成ることを課題解消のための手段とする。
【0010】
本考案によると、写真撮影の場合は、メイク更衣室4で着替えると共に、このメイク更衣室4で衣装に合わせたメーキャップを行なう。用意ができた者は、準備更衣室5にて撮影の順番を待ち、車両P後部の出入り口P2から撮影現場に出る。撮影が終了した者は、車両Pの前方側部の出入り口P1から再びメイク更衣室4に入って次の着替えとメーキャップを行う。
【0011】
また、TVや映画の撮影現場では、メイク更衣室4を主役級の俳優や女優の専用ルームとして用い、準備室5を脇役やその他大勢のキャストのメーキャップや着替え用として使用するものである。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。本考案は、車両Pの前方側部の出入り口P1から後部の出入り口P2に至る通路P3を利用して、撮影スタジオなみの段取りをできるようにする。すなわち、前方側部の出入り口P1から車両Pの略中央部までをメイク更衣室4とする。このメイク更衣室4には、一対の鏡台1と折畳式椅子7とが配置される。鏡台1は、メイク更衣室4の一方の側面に並設し、この鏡台1に対向する側面に上下揺動自在の折畳式椅子7を設けている。
【0013】
折畳式椅子7は、支持脚7Aと揺動シート7Bとからなり、不使用時にはこれら支持脚7Aと揺動シート7Bとを側面の壁に重ねて固定している。これを使用するには、複数の支持脚7Aを左右に揺動して前記鏡台1方向に開脚する。更に、この支持脚7Aの上に揺動シート7Bを載せて使用する。図示例の折畳式椅子7は、基台7Cの上に背もたれ7Dを固定すると共に、この基台7Cに支持脚7Aを固定している。そして、これら基台7Cと支持脚7Aとの上に揺動シート7Bを載置する。また、不使用時の揺動シート7Bは、この基台7Cの上に横向きに載せ、固定ベルト7E等を使用して固定している。折畳式椅子7は、主にメイク更衣室4を俳優の個室として使用する場合に用いるもので、この俳優と同席するマネージャーや、スタイリスト、メイク担当者等が使用する。また、この折畳式椅子7を折り畳むと、特に着替えのスペースが広くなるので、例えば、和服の着付けにも容易に対応することができる。
【0014】
一方、メイク更衣室4の前方にカーテン8を介してスタッフ用椅子9を配置している。このスタッフ用椅子9は、メイク更衣室4の外で、例えばマネジャーや、助監督、スタイリスト、メイク担当者等が待機する。特にTVや映画の撮影現場において、メイク更衣室4内の俳優や女優と打ち合わせる場合に使用される。
このとき、メイク更衣室4の前方にカーテン8を引くことで、着替え中の女優との打ち合わせでも支障はなくなる。
【0015】
準備更衣室5は、メイク更衣室4の後方に位置し、メイク更衣室4から後部の出入り口P2に至るまでを準備更衣室5として設けている。この準備更衣室5は、メイク更衣室4とカーテン6で仕切られ、準備更衣室5の通路P3の両側にトイレ&シャワー室2と、衣装積載装置3と、トイレ&シャワー室2の隣に洗面台10を設置している。
【0016】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。すなわち、請求項1により、ロケ先でのメーキャップや着替えを極めて効率良く行うことができ、撮影スタジオなみの段取りが可能になる。この結果、カタログ雑誌の商品の撮影など、数人のモデルが数10着もの衣装を次々と着替えるような場合でも、連続的な着替えや、この衣装に会わせたメーキャップの変更などを極めて能率良く行うことができる。
【0017】
一方、TVや映画の撮影現場では、準備更衣室5を脇役やその他大勢のキャストのメーキャップや着替え用として使用することができるので、主役級の俳優や女優の準備状況に影響されずに、脇役やその他大勢のキャストのメーキャップや着替えを極めて効率良く行うことができる。また、主役級の俳優や女優は、スタッフ用椅子9やカーテン8を使用して、メイクや着替えをしながらスタッフと打ち合わせができる。
【0018】
更に、この準備更衣室5には、トイレ&シャワー室2や、洗面台10を備えているから、例えば汚れる役の俳優やモデル等が全身を洗ったり、メーキャップを落とすのに好適である。
【0019】
また、請求項2により、メイク更衣室4の折畳式椅子7の使用を選択することで、メイク更衣室4のスーペースを目的に合わせて更に効率良く利用できる。
【0020】
このように本考案によると、写真撮影用からTVや映画の撮影用に至るまで、多くの撮影用として幅広く使用することが可能で、ロケ先でのメーキャップや着替えを極めて効率良く行うことができ、写真、TV、映画の撮影現場で撮影スタジオなみの段取りが可能になるなどといった種々の効果を奏するものである。
- 【登録番号】第3052263号
【登録日】平成10年(1998)7月1日
【発行日】平成10年(1998)9月14日
【考案の名称】撮影現場用メイク車両
- 【出願番号】実願平10−1911
【出願日】平成10年(1998)3月13日
【出願人】
【識別番号】598041256
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
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