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両凸レンズ鏡
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- 【要約】
【目的】 我々は目に砂や塵芥等の異物が入つた時、いそぎ平面鏡や凹面鏡に向かい瞼を開いて清潔なガーゼ等で異物を除去しようとするが、異物が微小過ぎて確認・除去しにくい時は平面鏡や凹面鏡に更に拡大鏡を重ね持つて漸く確認・除去するものであるが、本考案はその平面鏡や凹面鏡に更に拡大鏡を重ね持つ困難さや煩わしさの解消を目的とするものである。
【構成】 そこで本考案は、両凸レンズの1球面に凹面鏡としての反射面を設けた両凸レンズ鏡である。
【効果】 このような本考案の両凸レンズ鏡は、凹面鏡として設けた反射面の本来の焦点位置が両凸レンズの屈折作用によつて明らかに反射面に近ずけられて焦点距離が短縮され、その短縮が短縮焦点距離内の光軸上に直立する物体を飛躍的に拡大された正立の虚像として観察されるのを特徴とする両凸レンズ鏡である。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 両凸レンズ(4)の1球面に凹面鏡としての反射面(5)を設けて両凸レンズと凹面鏡との一体化を図り、反射面(5)の焦点(7)を両凸レンズ(4)の屈折作用によつて反射面(5)に近ずけて本来の反射面(5)の焦点距離を短縮し、その短縮が短縮焦点距離内の光軸(6)上に直立する物体(AB)を飛躍的に拡大された正立の虚像(A2B2)として観察できるようにした両凸レンズ鏡。【請求項1】 両凸レンズ(4)の1球面に凹面鏡としての反射面(5)を設けて両凸レンズと凹面鏡との一体化を図り、反射面(5)の焦点(7)を両凸レンズ(4)の屈折作用によって反射面(5)に近ずけて本来の反射面(5)の焦点距離を短縮し、その短縮が短縮焦点距離内の光軸(6)上に直立する物体(AB)を飛躍的に拡大された正立の虚像(A2B2)として観察できるようにした両凸レンズ鏡。
【図面の簡単な説明】
【図1】凹面鏡の焦点距離内の光軸上に直立する物体が正立の拡大虚像として観察されるのを表わした作図である。
【図2】本考案の両凸レンズ鏡の短縮された焦点距離内の光軸上に直立する物体が飛躍的に拡大された正立の虚像として観察されるのを表わした作図である。
【符号の説明】
1 凹面鏡
2、6 光軸
3、7 焦点
4 両凸レンズ
5 反射面
AB 物体
A1B1、A2B2 正立の拡大虚像
C、E 交点
AC、3A、AE、7A 光線
CD、EF 反射光線
γ 曲率半径
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】【図2】
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、我々の目に砂や塵芥等が入つた時にその確認・除去に便利な両凸レンズ鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、我々は目に砂や塵芥等の異物が入つた時にはいそぎ平面鏡や凹面鏡に向かつて瞼を開き清潔なガーゼ等で異物を除去しようとするが、異物が微小過ぎて確認・除去できない時は平面鏡や凹面鏡に更に拡大鏡のレンズを重ね持つて漸く確認・除去するものであつた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、片方の手に清潔なガーゼ等を持ちもう一方の手に平面鏡や凹面鏡に更に拡大鏡のレンズを重ね持つて異物の確認・除去を行うのは極めて困難なことであり、又常時それらのものを揃え置くのも甚だ困難なことである。
【0004】
そこで本考案は、両凸レンズの1球面に凹面鏡としての反射面を設けて両凸レンズと凹面鏡との一体化を図り、それらの困難を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案を図面について詳述すると、先ず図1に示す従来からの曲率半径をγとする凹面鏡1の焦点3より鏡面に近い光軸2上に直立する物体ABが、焦点3と物体ABの頭部Aとを結ぶ直線の延長線と、同じく物体ABの頭部Aより光軸2に平行状の直線が鏡面に交わる点のCを結ぶ直線ACの鏡面への入射角に等しい反射角の直線CDの延長線との交点A1より光軸2上に垂直に下りたA1B1が正立の拡大虚像として観察されるのを作図したものである。
【0006】
次に図2に示す本考案の両凸レンズ鏡は、両凸レンズ4の1球面が図1の凹面鏡1と同一の曲率半径γの球面に凹面鏡としての反射面5を設けたものである。
【0007】
さて、図2に於て反射面5の焦点7は同一曲率半径γの図1の凹面鏡1の焦点3と同一の焦点距離であるべきはずが、両凸レンズ4の屈折作用によって明らかに反射面5に近ずいて本来の反射面5の焦点距離を短縮し、その短縮が短縮焦点距離内の光軸6上に図1と全く同様の配置で直立する同一の物体ABを、焦点7と物体ABの頭部Aとを結ぶ直線の延長線と、同じく物体ABの頭部Aより光軸6に平行状の直線が反射面5に交わる点のEを結ぶ直線AEの反射面5への入射角に等しい反射角の直線EFの延長線との交点A2より光軸6上に垂直に下りたA2B2が飛躍的に拡大された正立の虚像として観察される本考案の特徴を作図図示したものである。
【0008】
【作用及び効果】
このような本考案の両凸レンズ鏡は、単に目に砂や塵芥が入つた時の使用にとゞまらず、女性の化粧時に男性の髯剃時に或はコンタクトレンズの装着にと広汎な用途が加わり、高齢化の進む現代に於ては人々の老化に伴う視力の底化を補う重要な必需品でもある。
【0009】
また、本考案の両凸レンズ鏡は反射面5を適宜に被覆保護しケース等に収納して携帯するのが便利であり、又本考案の両凸レンズ鏡をレンズの中心に於て光軸6に垂直な平面で片平凸レンズと反射面5を含む片平凸レンズとに2分割し、両者を蝶番連結等して拡大鏡を必要とする時には片平凸レンズのみを使用し両凸レンズ鏡を必要とする時には両者を重ね使用するようにしても便利である。
【0010】
なお、本考案の図2に示す作図に於ては飛躍的な拡大の正立の虚像A2B2の頭部A2の交点を求める2直線(光線の意である。)の両凸レンズ4内通過時の屈折作用は無視するものとする。(影響は微少である。)
【提出日】平成7年6月20日【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】全文【補正方法】変更【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、我々の目に砂や塵芥等が入った時にその確認・除去に便利な両凸レンズ鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、我々は目に砂や塵芥等の異物が入った時にはいそぎ平面鏡や凹面鏡に向かつて瞼を開き清潔なガーゼ等で異物を除去しようとするが、異物が微小過ぎて確認・除去できない時は平面鏡や凹面鏡に更に拡大鏡のレンズを重ね持って漸く確認・除去するものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、片方の手に清潔なガーゼ等を持ちもう一方の手に平面鏡や凹面鏡に更に拡大鏡のレンズを重ね持って異物の確認・除去を行うのは極めて困難なことであり、又常時それらのものを揃え置くのも甚だ困難なことである。
【0004】
そこで本考案は、両凸レンズの1球面に凹面鏡としての反射面を設けて両凸レンズと凹面鏡との一体化を図り、それらの困難を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案を図面について詳述すると、先ず図1に示す従来からの曲率半径をγとする凹面鏡1の焦点3より鏡面に近い光軸2上に直立する物体ABが、その頭部Aより凹面鏡1と光軸2との交点Cに至る光線ACの鏡面への入射角に等しい反射角で反射する反射光線CDの点線図示の延長線と、焦点3と物体ABの頭部Aとを結ぶ光線3Aの点線図示の延長線との交点A1より光軸2上に垂直に下りるA1B1が物体ABの正立の拡大虚像として観察できるのを作図で示したものである。
【0006】
次に図2に示す本考案の両凸レンズ鏡は、両凸レンズ4の1球面が図1の凹面鏡1と同一の曲率半径γの球面に凹面鏡としての反射面5を設けて両凸レンズと凹面鏡との一体化を図ったものである。
【0007】
さて、図2に於て反射面5の焦点7は同一曲率半径γの図1の凹面鏡1の焦点3と同一の焦点距離であるべきはずが、両凸レンズ4の屈折作用によって明らかに反射面5に近ずいて本来の反射面5の焦点距離を短縮し、その短縮が短縮焦点距離内の光軸6上に図1と全く同一の関係位置に直立する物体ABを、その頭部Aより反射面5と光軸6との交点Eに至る光線AEの反射面5への入射角に等しい反射角で反射する反射光線EFの点線図示の延長線と、焦点7と物体ABの頭部Aとを結ぶ光線7Aの点数図示の延長線との交点A2より光軸6上に垂直に下りるA2B2が物体ABの飛躍的に拡大された正立の虚像として観察できるのを作図で示したものである。
【0008】
【作用及び効果】
このような本考案の両凸レンズ鏡は、単に目に砂や塵芥が入った時の使用にとゞまらず、女性の化粧時に男性の髯剃時に或はコンタクトレンズの装着にと広汎な用途が加わり、高齢化の進む現代に於ては人々の老化に伴う視力の底化を補う重要な必需品でもある。
【0009】
また、本考案の両凸レンズ鏡は反射面5を適宜に被覆保護しケース等に収納して携帯するのが便利であり、又本考案の両凸レンズ鏡をレンズの中心に於て光軸6に垂直な平面で片平凸レンズと反射面5を含む片平凸レンズとに2分割し、両者を蝶番連結等して拡大鏡を必要とする時には片平凸レンズのみを使用し両凸レンズ鏡を必要とする時には両者を重ね使用するようにしても便利である。
- 【登録番号】第3020605号
【登録日】平成7年(1995)11月8日
【発行日】平成8年(1996)2月6日
【考案の名称】両凸レンズ鏡
- 【出願番号】実願平7−7972
【出願日】平成7年(1995)6月6日
【出願人】
【識別番号】000199119
【氏名又は名称】
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