スポンサード リンク
マイクログラフの観賞装置
スポンサード リンク
- 【要約】
【課題】 装置内部に収納されるマイクログラフの交換が可能で、かつピントの調整が可能で、しかも、さらに拡大鏡体の露出した凸面が傷つきにくいマイクログラフの観賞装置を提供する。
【解決手段】 底部中央に透光孔10を設けた台座1と、前記台座上に取付け、取り外し自在に設けられた中空の管状の本体2と、該本体の上端に嵌合する拡大鏡体3と、該台座に設けられた透光孔10に収納される透光チップ4とによって構成され、該本体2と台座1とがネジによる螺合か、又は類似する手段で接続され、前記透光チップがガラス片か、又は高透光性を有するプラスチック片によって形成される。
- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 底部中央に透光孔を設けた台座と、前記台座上に取付け、取り外し自在に設けられた中空の管状の本体と、該本体の上端に嵌合する拡大鏡体と、前記台座内に設けられた透光孔に収納される透光チップとによって構成されること、を特徴とするマイクログラフの観賞装置。
【請求項2】 前記台座の側壁の内壁と、前記本体の外周壁とのそれぞれにネジ山を形成して、該本体が前記台座に螺合するようにした、請求項1に記載のマイクログラフの観賞装置。
【請求項3】 前記透光チップがガラス片によって形成される、請求項1に記載のマイクログラフの観賞装置。
スポンサード リンク
- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する利用分野】
本考案は、ピントの調整ができ、内蔵されたマイクログラフの交換が手軽にできるマイクログラフの観賞装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
目下、市場に見られるマイクログラフ観賞装置には、例えば図1に開示されるようなものがある。図1においては、プラスチック材料による拡大鏡体1aと、該拡大鏡1aを嵌着する中空状の台座体2aと、該当台座体2aの底面に収納されるマイクログラフ3aとによって構成されて、その装置自体は通常指輪やロケットに取着され、該装置の底部の前記マイクログラフ3aが収納された面を光源に向けると、前記プラスチック材料による拡大鏡体1aを通してマイクログラフに印刷された文字や図(経文や写真など)を観賞することができ、非常に実用的で記念品としての価値を有する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述する従来のマイクログラフ観賞装置には、次に揚げるような欠点があり、改良が待たれる。即ち:1.前記拡大鏡体1aは、台座体2aの中に貼り付けられたもので、このため該台座体2′の底面に収納されたマイクログラフ3aが、日光の照射によって色が褪せた場合、又は水が滲み込んだ場合にマイクログラフ3aを交換することができない。
2.前記拡大鏡体1aはプラスチック材料によるものであるが、プラスチック材料は摩耗に弱く、拡大鏡体1aの外面に露出している凸面が摩擦によって容易に摩耗し傷つくため、マイクログラフがはっきり観賞できなくなる。しかも、該拡大鏡1aは台座体2a内に貼り付けられているため、交換することができない。
従って、拡大鏡1aの露出した凸面が傷ついた場合、装置そのものを棄却するしかなく、むだなものになる。
3.前述のマイクログラフ観賞装置を製造する際の部材の組成において、部材自体に微小な誤差があると、ピントが最も鮮明な状態に調整されなくなることがあり、このためマイクログラフを観賞する場合も、文字や図が不鮮明になってしまう。このような状況に対して、従来の周知の装置ではピントが調整できないように設計されているので、製品の製造過程において、部材を組み合わせた後品質検査を行い、不良品をピックアップして淘汰するしかなく、これが生産コストの増加につながる。
【0004】
上述に鑑みて、考案者は鋭意研究した結果、従来の装置に見られる欠点の改良を有効に解決するマイクログラフの観賞装置の開発に成功した。
即ち、本考案は装置内部に収納されるマイクログラフの交換が可能なマイクログラフ観賞装置を提供することを目的とし、 また、ピントの調整が可能なマイクログラフの観賞装置を提供することを目的とし、 さらに拡大鏡体の露出した凸面が傷つきにくいマイクログラフの観賞装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、底部中央に透光孔を設けた台座と、前記台座上に取り外し自在に設けられた中空の管状の本体と、該本体の上端に嵌合する拡大鏡体と、前記該台座に設けられた透光孔に収納される透光チップとによって構成される。
前記本体と台座とがネジによる螺合か、又は類似する手段で接続される。
【0006】
さらに、前記透光チップがガラス片か、又は高透光性を有するプラスチック片によって形成される。
【0007】
【作用】
本考案のマイクログラフ観賞装置によれば、装置内部に収納されるマイクログラフの交換が可能である。
また、ピントの調整が可能なため鮮明な文字や図を観賞することができる。
さらに、拡大鏡体の露出した凸面が傷つきにくい。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の目的と特徴について、図示を参考に具体的な実施例を説明する。
図2に示すように、本考案のマイクログラフ観賞装置は、台座1と、該台座に接続する中空部分を形成した本体2と、該本体2の上端に嵌着する拡大鏡体3と、該本体2の底面と前記台座1の内部底面間に設けられたガラス片4とによって構成され、前記本体2の内壁の上端に近い部分には肩部20が形成されて拡大鏡体3を支持し、また外壁の下半部にはネジ山21が設けられ、前記台座1の底部の中央部には透光孔10が形成され、その側壁の内壁にもネジ山11が設けられて、本体2のネジ山21と螺合する。
【0009】
部材を組み付ける際の順序は、先ずガラス片4を台座1の底部上に置き、マイクログラフ5を該ガラス片4の上に設置し、さらに上端に拡大鏡体を貼り付けた本体2を台座1に螺合して、本考案の組み付けを行う。
図3には、組み付けが完了した本考案を指輪に嵌合した例を開示する。
上述の実施例と説明は一例であって、本考案の特徴と効果がこれに限定されるものではない。その他如何なる変更、又は改良を加えたものであっても、本考案に関して開示される技術特徴の範囲内にあるものは、実用新案登録請求の範囲内に含まれるものである。
【0010】
【考案の効果】
本考案によるマイクログラフの観賞装置は、上述のような構造を有するので、マイクログラフを観賞する場合、透光孔10の形成された一端を光源に向けることによって、拡大鏡体3を通じて該マイクログラフを観賞することができる。
もし、ピントが合わず、マイクログラフの文字や図が不鮮明な場合は、本体2を指で軽く回動させて、最も鮮明に見える位置に調整する。
【0011】
さらに、マイクログラフを交換する場合は、本体2を回動させて取り外すことによって、簡易にマイクログラフを交換することができる。
- 【登録番号】第3022477号
【登録日】平成7年(1995)12月27日
【発行日】平成8年(1996)3月26日
【考案の名称】マイクログラフの観賞装置
- 【出願番号】実願平7−10354
【出願日】平成7年(1995)9月7日
【出願人】
【識別番号】595139473
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】萩野 平 (外5名)
- ★当サイトのどのページも全てリンクフリーです、自由にお使いください
※以下のタグをホームページ中に張り付けると便利です。
-
当サイトではIPDL(特許電子図書館)の公報のデータを著作権法32条1項に基づき公表された著作物として引用しております、
収集に関しては慎重に行っておりますが、もし掲載内容に関し異議がございましたらお問い合わせください、速やかに情報を削除させていただきます。