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コイン搬送装置
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- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】コイン投入口より投入されたコインを検知するコインセンサーと、前記コインを上方に搬送する無限軌道状に形成したコイン搬送ベルトと、このコイン搬送ベルトの背面に設けた前記コインを載せるコイン搬送桟と、この搬送桟を検知する桟センサーと、前記コイン搬送ベルトを駆動するモータと、前記コインセンサーと桟センサーとの出力信号を判断し、前記モータを制御する制御装置とよりなるコイン搬送装置。
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- 【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、自動販売機に使用されたコインを、自動販売機内の扱い易い位置へ搬送するコイン搬送装置に関するものである。
従来の技術 近年、コイン搬送装置は自動販売機の発達に伴い、正確さだけでなくより人に優しい、即ち無理な姿勢を強いることなくコインを投入したり返却コインを受取れる機能が要求されている(例えば実開昭62-57868号公報)。
以下図面を参照しながら、上述した従来のコイン搬送装置の一例について説明する。
第4図、第5図は従来のコイン搬送装置を示すものである。第4図,第5図に於いて1はコイン搬送ベルトで、2はこのコイン搬送ベルト1の背面に複数個設けたコイン搬送桟である。このコイン搬送ベルト1は駆動シャフト3にて軸支された駆動プーリ4と、従動シャフト5にて軸支された従動プーリ6との間に無限軌道状に掛渡されており、モータ7と歯車8、歯車9、駆動シャフト3、駆動プーリ4を介して連動する。10は、コインシュート11に投入され、コイン導入路12を経てコイン搬送路13を通過してきたコイン14を受けとるコイン選別処理装置である。
以上のように構成されたコイン搬送装置について、以下その動作について説明する。
まずコインシュート11とコイン導入路12を通過してきたコイン14が、コイン搬送ベルト1とコイン搬送路13との間に滑落してくる。コイン搬送ベルト1は駆動プーリ4と従動プーリ6との間に無限軌道状に掛け渡されており、モータ7の回転により、歯車8,9、駆動シャフト3、駆動プーリ4を介しては駆動される。
そこでコイン14はコイン搬送ベルト1の背面に設けられたコイン搬送桟2に乗りコイン搬送路13で支えられて上方のコイン選別処理装置10へと導かれる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、コイン搬送路13に詰り防止の機構又は、詰らない為の十分なスペースが必要であり、尚且つコイン搬送桟2とコインの位置関係によっては、詰まりを完全に防止できないという課題を有していた。
本考案は上記課題に鑑み、投入されたコインと、コイン搬送桟の位置を検知し、コイン搬送ベルトを制御してコイン詰まりの無いコイン搬送装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本考案のコイン搬送装置は、投入口からコイン縦搬送路に至る通路の途中にコインセンサーを設けるとともに、コイン搬送ベルトのコイン搬送桟を検知する桟センサーを設け、これら2個のセンサーからの信号を判断する制御部にてコイン搬送ベルトの桟の位置を制御するという構成を備えたものである。
作用 本考案は上記した構成によって投入コインとコイン搬送桟の位置を桟センサーで検知し、検知信号を制御部で判断して、投入されたコインを詰まらさず、また素早くコイン選別処理装置へと搬送することとなる。
実施例 以下本考案の一実施例のコイン搬送装置について、図面を参照しながら説明する。尚、従来例と同一の構成には同一の番号を付し詳細な説明を省略する。
第1図は本考案の実施例に於けるコイン搬送装置を示すものである。第1図に於いて、15はコインセンサーでコイン導入路12に位置している。16は桟センサーで、コイン搬送ベルト17の背面2ケ所に等間隔に取付けられているコイン搬送桟2を検知する。制御部18はこれらのコインセンサー15及び桟センサー16の信号によりモータ7を制御しコイン搬送ベルト17に設けられたコイン搬送桟2の位置を制御し投入コインを適切に搬送する。
以上のように構成されたコイン搬送装置について、以下第1図,第2図,第3図を用いてその動作を説明する。無限軌道状に構成されたコイン搬送ベルト17のコイン搬送桟2は等間隔で2ケ所に設けられており、一方のコイン搬送桟2がコイン14を搬送し、コイン14がコイン選別処理装置10に到達するとき、もう一方のコイン搬送桟2はちようど投入コインを受けとる位置に来る。この状態が待機の状態である。
待機時にコイン14がコインセンサー15を通過しコインセンサー15からの出力信号が制御部18に入力された場合モータ7は直ちに回転しコイン搬送ベルト17が駆動する。この時コイン搬送桟2は直ちにコイン14を乗せコイン選別処理装置10へと搬送するコイン搬送ベルト17が半周回転した時、桟センサー16がコイン搬送桟2を検知し、桟センサー16からの出力信号が制御部18に入力された場合モータ7は直ちに回転を止めコイン搬送ベルト17は静止する。
以上のように本実施例によれば、コインセンサー15及び桟センサー16の信号を制御部18で処理し、コイン14とコイン搬送桟2との位置関係を適切に維持し、コイン14が詰まらないように、また素早く搬送することができる。
考案の効果 以上のように本考案は、投入コインを検知できるコインセンサーを投入口近傍に配し、無限軌道状に構成したコイン搬送ベルトの背面に等間隔に2ケ所設けられたコイン搬送桟をコインが搬送終了時に検知する桟センサーを上部に設けることにより、それぞれの信号を制御部で処理し、コインの位置とコイン搬送桟の位置関係を適切に維持し、コインが詰まらないように、又素早く搬送することができる。
- 【登録番号】第2516651号
【登録日】平成8年(1996)8月20日
【発行日】平成8年(1996)11月6日
【考案の名称】コイン搬送装置
- 【出願番号】実願平2−122117
【出願日】平成2年(1990)11月20日
【出願人】
【識別番号】999999999
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】滝本 智之
【審査官】 前田 幸雄
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