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コンピュータ用ソフト自動販売機
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- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】少なくとも各利用者の最終利用日を示す第1の日付情報を記憶している情報記憶手段と、該情報記憶手段から各種情報を読み取る情報読み取り手段と、多数のソフト及びそのソフトを記憶した日を示す第2の日付情報を記憶している記憶手段と、前記情報読み取り手段が読み取った第1の日付情報と前記記憶手段に記憶されている第2の日付情報とに基づいて、各利用者の最終利用日以降に前記記憶手段に記憶されたソフトを前記記憶手段から選択する制御手段と、該制御手段が選択したソフトを表示する表示手段と、前記情報記憶手段の記憶している第1の日付情報を書き換える情報書換え手段とを備えたことを特徴とするソフト自動販売機。
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- 【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、例えばコンピュータ用ソフト等のソフト自動販売機における新着ソフトの告知に関し、更に詳細には各利用者の最終利用日を認識し、各利用者にとっての未確認新着ソフトを提示するソフト自動販売機に関するものである。
[従来の技術]
従来、コンピュータ用ソフト等の新着ソフトの告知は、ホストコンピュータから配信されたばかりの最新ソフト数本をある一定の期間「新着ソフト情報」として、ソフト自動販売機において表示していた。
[考案が解決しようとする課題]
しかしながら、上記のソフト自動販売機は利用者を識別できる手段を有しなかったため、例えば毎週のようにソフト自動販売機を見に来る利用者にも、半年ぶりにソフト自動販売機を扱う利用者にも、ソフト自動販売機を扱う頻度に拘わらず、同じ内容の「新着ソフト情報」を提示していた。そのため、頻繁にソフト自動販売機を利用する利用者は、同じソフトを新着ソフトとして紹介を受けることがあるという問題点があった。又、時々しかソフト自動販売機を利用しない人は、その人が未確認のソフトであっても、既に「新着ソフト情報」から除外されたソフトが存在する可能性があるので、そのソフトも見たい場合、全販売ソフトメニューをチェックする必要があるという問題点があった。
本考案は、上述した問題点を解決するために有効であり、個々の利用者に応じた新着ソフト案内のできるソフト自動販売機を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段]
この目的を達成するために、本考案のソフト自動販売機は、少なくとも各利用者の最終利用日を示す第1の日付情報を記憶している情報記憶手段と、該情報記憶手段から各種情報を読み取る情報読み取り手段と、多数のソフト及びそのソフトを記憶した日を示す第2の日付情報を記憶している記憶手段と、前記情報読み取り手段が読み取った第1の日付情報と前記記憶手段に記憶されている第2の日付情報とに基づいて、各利用者の最終利用日以降に前記記憶手段に記憶されたソフトを前記記憶手段から選択する制御手段と、該制御手段が選択したソフトを表示する表示手段と、前記情報記憶手段の記憶している第1の日付情報を書き換える情報書換え手段とを備えている。
[作用]
上記の構成を有する本考案によれば、各利用者の最終利用日を示す第1の日付情報を記憶している情報記憶手段から情報読み取り手段が各種情報を読み取る。次に制御手段は、情報読み取り手段が読み取った第1の日付情報と記憶手段に記憶されている各ソフトの記憶した日を示す第2の日付情報とに基づいて、各利用者の最終利用日以降に記憶手段に記憶されたソフトを記憶手段から選択する。すると表示手段が制御手段が選択したソフトを表示する。
又、利用者がソフト自動販売機を利用する度に、情報書換え手段は、情報記憶手段の記憶している第1の日付情報を書き換える。
[実施例]
以下、本考案を具体化した実施例を図面を参照して説明する。
最初に第1図と第2図とを参照して本実施例のコンピュータ用ソフト自動販売機の構成を説明する。
第1図に示すように、全国の各小売店に設置されたコンピュータ用ソフト自動販売機(以下、ソフトベンダーと称す)3は、通信回線2を介してホストコンピュータ1に接続されているので、ホストコンピュータ1は、コンピュータ用ソフト(以下、ソフトと称す)を通信回線2を介してソフトベンダー3へ供給することができる。
第2図に示すように、ソフトベンダー3は、その内部にCPU(セントラル・プロセシング・ユニット)10を有し、そのCPU10には、通信回線2を介してホストコンピュータ1と接続されている通信部11と、CPU10を制御する制御プログラムを記憶しているROM(リード・オンリ・メモリ)12と、各種ソフトのプログラムやマニュアルを記憶しているとともに、ソフトベンダー3の使用方法や操作手順等の表示プログラムを記憶している記憶手段たる記憶部13と、各ソフトのデモンストレーションやソフトベンダー3の使用方法や操作手順等を表示する表示手段たるディスプレイ14と、利用者がソフトを選択したり、購入希望か否かを示す情報等を入力するキーボード15と、ソフトを販売するソフト販売部16と、ソフトのマニュアルをプリントするプリンタ17と、少なくとも各利用者が以前ソフトベンダー3を利用したときの最終利用日の情報を記憶している情報記憶手段たるID(アイデンティフィケーション)カードの挿入及び排出を行うとともにIDカードのデータを読み書きするデータ読み書き部18とが接続されている。このデータ読み書き部18は、情報読み取り手段と情報書換え手段とを兼ねているものである。又、CPU10とROM12とで制御手段を構成している。
通信回線2を介してホストコンピュータ1から送られてきた新しいソフトは通信部11が受信し、CPU10がこの通信部11から記憶部13内の空き容量の部分に、このソフトのプログラムを受信日とともに書き込む。記憶部13内に空き容量が無い場合は、CPU10は人気の無いソフトの記憶されている部分に受信日とともに新着ソフトのプログラムを上書きするものである。
次に第1図から第3図までを参照して本実施例のソフトベンダー3の動作を説明する。
第3図に示すように、まず利用者がソフトベンダー3を操作するにあたって、CPU13が利用者に対して、IDカードをデータ読み書き部18の図示しないカード挿入口へ挿入するようディスプレイ14上にその旨を表示して指示する。IDカードがカード挿入口へ挿入されるまでこの状態は繰り返される(ステップ1、以下S1と称す。他のステップも同様。)。利用者は自分のIDカードをデータ読み書き部18のカード挿入口に挿入する。CPU10はカード挿入口にIDカードが挿入されたことをチェックした後、データ読み書き部18にIDカードからこの利用者がソフトベンダー3を以前利用したときの最終利用日の情報を読み取らせる(S2)。データ読み書き部18が読み取った、この利用者の最終利用日の情報から、CPU10は、この利用者の未確認ソフトを判断し、記憶部13の中からその判断に基づいてソフトを検索する(S3)。CPU10が記憶部13から読み出したソフトはディスプレイ14に表示される(S4)。利用者はディスプレイ14に表示されたソフトの中から自分の好みのソフトを選択してキーボード15から入力し、CPU10に記憶部13からそのソフトのデモンストレーションを読み出させてディスプレイ14に表示させる(S5)。利用者がこのソフトを購入する場合は、利用者はキーボード15からその旨を入力して、ソフトベンダー3の図示しない料金支払い口に料金を支払う(S6:Yes)。すると、CPU10はソフト販売部16に、ソフトベンダー3内に用意されているフロッピーディスクへ利用者が購入したソフトのプログラムを書き込ませた後、そのフロッピーディスクをソフト販売部16の図示しない排出口からソフトベンダー3の外部に排出させる。又、CPU10はプリンタ17に、そのソフトのマニュアルをプリントさせて、プリンタ17の図示しない排出口からマニュアルを排出させる(S7)。利用者がディスプレイ14に表示させたソフトを購入しない場合は、利用者はキーボード15からその旨を入力する(S6:No)。ソフトベンダー3がソフトの販売を終了した後及び利用者がディスプレイ14に表示させたソフトを購入しない場合、CPU10はディスプレイ14上に、別のソフトを選択するか否かという旨を表示する。利用者が再度ソフトを選択する旨をキーボード15から入力した場合(S8:Yes)、S4へ戻り、利用者はディスプレイ14に表示された、CPU10が記憶部13から読み出したソフトの中から再度選択する。利用者が再度ソフトを選択しない旨をキーボード15から入力した場合(S8:No)、CPU10はデータ読み書き部18に挿入されているIDカードに利用者が利用したこの日の情報を書き加える(S9)。その後、CPU10はデータ読み書き部18にIDカードをデータ読み書き部18のカード挿入口から外部に排出させる(S10)。
本考案は以上詳述した実施例に限定されることなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、本実施例ではIDカードに各利用者の最終利用日の情報を記憶させていたが、IDカードには各利用者の識別をするデータのみを記憶させ、そのIDカードがソフトベンダー3に挿入されたときに、ソフトベンダー3内に設けられており、且つ各利用者別にその最終利用日を記憶している情報記憶手段から、CPU10が、その最終利用日の情報を読みだし、その情報に基づいて記憶部13からその利用者がまだ未確認のソフトを選択するようにしてもよい。
又、その情報記憶手段がホストコンピュータの内部に設けられていてもよい。
又、利用者が自分の最終利用日以前のソフトも見たい場合には、その旨をキーボード15から入力してソフトの検索幅を広げるようにしてもよい。
又、IDカードに利用者が所有しているコンピュータの機種を情報として持たせ、その機種に使えないソフトは紹介しないようにしてもよい。
[考案の効果]
以上詳述したことから明らかなように、本考案によれば、各利用者の最終利用日の情報及び各ソフトがソフト自動販売機に記憶された日の情報に基づいて、各利用者にとっての未確認のソフトを提示するので、個々の利用者に応じた新着ソフト案内のできるソフト自動販売機を提供することができるという産業上著しい効果を奏する。
- 【登録番号】第2526154号
【登録日】平成8年(1996)11月18日
【発行日】平成9年(1997)2月19日
【考案の名称】コンピュータ用ソフト自動販売機
- 【出願番号】実願平2−35177
【出願日】平成2年(1990)3月29日
【出願人】
【識別番号】999999999
【氏名又は名称】
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