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自動販売機の商品収納コラム
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- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 左右一対の側板間に上下方向に配設された多数の円弧板を前後方向に間隔をおいて対向させて蛇行状の商品通路を形成するとともに、各円弧板を上端を支点に回動自在に取付けて商品通路内に投入された商品が衝突するとその衝撃で商品通路の外側に向かって回動するよう構成し、各円弧板には商品衝突時の回動に抵抗を付与する緩衝手段をそれぞれ付設した自動販売機の商品収納コラムにおいて、前記緩衝手段を前記各円弧板の外側の面に当接する回動自在な当接板によって構成し、各円弧板を当接板の自重によって商品通路の内側に突出させたことを特徴とする自動販売機の商品収納コラム。
【請求項2】 左右一対の側板間に上下方向に配設された多数の円弧板を前後方向に間隔をおいて対向させて蛇行状の商品通路を形成するとともに、各円弧板を上端を支点に回動自在に取付けて商品通路内に投入された商品が衝突するとその衝撃で商品通路の外側に向かって回動するよう構成し、各円弧板には商品衝突時の回動に抵抗を付与する緩衝手段をそれぞれ付設した自動販売機の商品収納コラムにおいて、前記緩衝手段を互いに反発する極を対向させた一対の永久磁石によって構成するとともに、各永久磁石を前記円弧板の外側の面及びこれに対向する位置にそれぞれ取付けたことを特徴とする自動販売機の商品収納コラム。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は缶またはビン入り飲料を販売する自動販売機の商品収納コラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動販売機の商品収納コラムとしては、例えば実開平2−130081号公報等に記載されたものが知られている。この商品収納コラムにおいては、左右一対の側板間に上下方向に配設された多数の円弧板を前後方向に間隔をおいて対向させることにより、上下方向に延びる蛇行状の商品通路を形成している。各円弧板は上端の支軸を側板に設けた孔に挿入され、下端側が自由端となるよう回動自在に取付けられており、商品通路の上端から投入された商品が衝突するとその衝撃で商品通路の外側に向かって回動するようになっている。また、各円弧板は支軸に取付けられたスプリングによって商品通路の内側に向かって付勢されており、円弧板に商品が衝突した際にスプリングの抵抗によって衝撃が吸収されるようになっている。これにより、商品の反動が緩和されて落下速度が弱まり、商品の損傷や姿勢の乱れ等が防止される。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成するために、請求項1では、左右一対の側板間に上下方向に配設された多数の円弧板を前後方向に間隔をおいて対向させて蛇行状の商品通路を形成するとともに、各円弧板を上端を支点に回動自在に取付けて商品通路内に投入された商品が衝突するとその衝撃で商品通路の外側に向かって回動するよう構成し、各円弧板には商品衝突時の回動に抵抗を付与する緩衝手段をそれぞれ付設した自動販売機の商品収納コラムにおいて、前記緩衝手段を前記各円弧板の外側の面に当接する回動自在な当接板によって構成し、各円弧板を当接板の自重によって商品通路の内側に突出させている。
【0004】本考案は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スプリングを用いない簡単な構造により各円弧板に緩衝作用を付与することのできる自動販売機の商品収納コラムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成するために、請求項1では、左右一対の側板間に上下方向に配設された多数の円弧板を前後方向に間隔をおいて対向させて蛇行状の商品通路を形成するとともに、各円弧板を上端を支点に回動自在に取付けて商品通路内に投入された商品が衝突するとその衝撃で商品通路の外側に向かって回動するよう構成し、各円弧板には商品衝突時の回動に抵抗を付与する緩衝手段をそれぞれ付設した自動販売機の商品収納コラムにおいて、前記緩衝手段を前記各円弧板の外側の面に当接する回動自在な当接板によって構成している。
【0006】また、請求項2では、左右一対の側板間に上下方向に配設された多数の円弧板を前後方向に間隔をおいて対向させて蛇行状の商品通路を形成するとともに、各円弧板を上端を支点に回動自在に取付けて商品通路内に投入された商品が衝突するとその衝撃で商品通路の外側に向かって回動するよう構成し、各円弧板には商品衝突時の回動に抵抗を付与する緩衝手段をそれぞれ付設した自動販売機の商品収納コラムにおいて、前記緩衝手段を互いに反発する極を対向させた一対の永久磁石によって構成するとともに、各永久磁石を前記円弧板の外側の面及びこれに対向する位置にそれぞれ取付けている。
【0007】
【作用】請求項1によれば、各円弧板の外側の面に当接する回動自在な当接板によって商品衝突時の衝撃が吸収されることから、スプリングを用いない簡単な構造により各円弧板に緩衝作用が付与される。
【0008】また、請求項2によれば、各円弧板の外側の面及びこれに対向する位置にそれぞれ取付けられた一対の永久磁石の反発力によって商品衝突時の衝撃が吸収されることから、スプリングを用いない簡単な構造により各円弧板に緩衝作用が付与される。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本考案の一実施例を示すもので、図1はサーペンタイン式の商品収納コラムの部分分解斜視図、図2はその部分側面図である。
【0010】商品収納コラム1は左右に一対の側板2を有し、両側板2間には上下方向に延びる商品通路3が形成され、その下部前面には商品搬出口4が設けられている。尚、図示していないが商品通路3は商品収納コラム1内の前後方向に複数設けられている。
【0011】商品通路3は上下方向に多数並設された円弧板5をそれぞれ前後方向に間隔をおいて対向させることにより形成され、その下端には前壁をなす可動板6と後壁をなす搬出機構7とを備えている。即ち、商品通路3内の商品は搬出機構7の搬出子7aによって一個ずつ落下搬出され、落下した商品はシュート板8によって商品搬出口4まで転動する。また、可動板6は上下の支軸6aを介して側板2に設けた傾斜長孔2aに移動自在に支持され、可動板6を長孔2aに沿って移動させることにより、商品通路3の下端の前後幅を変更できるようになっている。
【0012】各円弧板5は商品通路3の外側に膨らむよう湾曲し、上端の支軸5aを側板2に設けた孔2bに挿入され、下端側が自由端となるよう回動自在に取付けられている。また、商品通路3の外側には円弧板5の緩衝手段をなす当接板9がそれぞれ設けられ、各当接板9は円弧板5の外側の面に当接している。各当接板9は平板状に形成されるとともに、上端の支軸9aを側板2に設けた孔2cに挿入され、円弧板5と同様に下端側が自由端となるよう回動自在に取付けられている。即ち、各円弧板5は当接板9の自重によって商品通路3の内側に突出した状態に保持されている。【0013】前記商品収納コラムにおいて、商品通路3の上端から商品を投入すると、商品は各円弧板5の内側に衝突しながら蛇行状に落下する。その際、図2に示すように商品Aが円弧板5に衝突すると、その衝撃で円弧板5が外側へ回動するが、円弧板5の外側には当接板9が当接しているため、円弧板5は当接板9と共に回動する。即ち、当接板9の抵抗によって円弧板5の回動が抑制され、これにより商品Aの衝撃が吸収されることから、商品Aの反動が緩和されて落下時の速度が弱まり、商品Aの損傷や姿勢の乱れ等が防止される。
【0014】このように、本実施例によれば、商品通路3の外側に各円弧板5に当接する当接板9を設け、この当接板9の抵抗により商品衝突時の円弧板5の回動を抑制するようにしたので、スプリングを用いない簡単な構造によって円弧板5に緩衝作用を付与することができ、組立作業を極めて容易に行うことができる。また、円弧板5の緩衝効果を適切に得るためには、当接板9を適当な大きさに設計すればよく、機能的な調整方法も簡単且つ確実である。更に、円弧板5及び当接板9の少なくとも一方に樹脂コーティング等の弾性表面処理を施すことにより、円弧板5の動作時における消音効果を得ることもできる。
【0015】図3は本考案の他の実施例を示すもので、円弧板5の緩衝手段として永久磁石の反発力を利用したものである。即ち、商品通路3の外側には永久磁石の取付部材10が設けられ、取付部材10及び円弧板5には互いに同極を対向させた永久磁石11,12がそれぞれ取付けられている。従って、円弧板5の内側に商品が衝突すると、その衝撃で円弧板5が外側へ回動するが、円弧板5の外側に作用する各永久磁石11,12の反発力によって円弧板5の回動が抑制される。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1及び2の自動販売機の商品収納コラムによれば、スプリングを用いない簡単な構造により各円弧板に緩衝作用を付与することができるので、組立作業が容易になり生産性の向上を図ることができる。
- 【登録番号】第2531759号
【登録日】平成9年(1997)1月10日
【発行日】平成9年(1997)4月9日
【考案の名称】自動販売機の商品収納コラム
- 【出願番号】実願平4−84036
【出願日】平成4年(1992)12月7日
【出願人】
【識別番号】000001845
【氏名又は名称】サンデン株式会社
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 精孝
【審査官】 鈴木 誠
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