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自動販売機
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- 【要約】
【課題】 雨が降っているときに、商品を持ち帰るための袋を取り出しても、自動販売機の扉内に設けた連続袋が濡れることのないようにした自動販売機を提供する。
【解決手段】 商品持ち帰り袋を多数連続してそれらの境目にミシン目を入れて切り離し易くした連続袋19を、ロール状に巻いて円筒状の連続袋収容器22に収容し、連続袋収容器22から取り出した連続袋19をロール29と32に掛け回してスリット20から撥水性の帯状体21a、21bの間を通して外に取り出す。蓋体23を閉ると、帯状ゴム36と前面パネル17に設けたシールド部分34の凸部37が重なり合って連続袋19を挟むので、連続袋19を引っ張れば簡単にミシン目に沿って商品持ち帰り袋を切り離すことができる。蓋体23と帯状体21によって扉3内に雨水が浸入しなくなり、扉内に設けた連続袋19は濡れない。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 包装容器入りの商品を金銭の投入により販売し、該包装容器を入れて持ち帰るための持ち帰り袋を切り離し用のミシン目を入れたロール状の連続袋として自動販売機の扉に内蔵した自動販売機において、連続袋取り出し用のスリットを扉の前面パネルに形成し、該前面パネルに、該スリットを覆うように撥水性の帯状体を取り付け、更に、該帯状体を覆う蓋体を前面パネルに取り付けるようにしたことを特徴とする自動販売機。
【請求項2】 包装容器入りの商品を金銭の投入により販売し、該包装容器を入れて持ち帰るための持ち帰り袋を切り離し用のミシン目を入れたロール状の連続袋として自動販売機の扉に内蔵した自動販売機において、連続袋を入れた連続袋収容器を自動販売機の扉内の商品見本展示室内に内蔵し、該連続袋を入れた連続袋収容器の近くの商品見本展示室の前面パネルに開口部を設け、該開口部を内側から囲むように前記前面パネルの裏側に連続袋取り出し用のチャンバを設け、該チャンバの奥壁に連続袋取り出し用のスリットを形成し、該スリットを覆うように一対の撥水性の帯状体を前記チャンバの奥壁に取り付け、更に、前記開口部を上下から挟んで一対のガイド板を前面パネルの表面に取り付け、該ガイド板の間に前記開口部を開閉する開閉戸を摺動自在に設けたことを特徴とする自動販売機。
【請求項3】 請求項2の自動販売機において、連続袋取り出し用のチャンバの底面を外側に向かって低く傾斜させたことを特徴とする自動販売機。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】 本考案は、缶や瓶などの包装容器に入れた食品や飲料などの商品を貯蔵しておいて、金銭の投入により該商品を販売する自動販売機に、該商品を入れて持ち帰るための袋を扉から取り出せるようにした自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】 多数の商品持ち帰り袋を連続して、切り離しを容易にするために袋と袋の境目にミシン目を入れた連続袋をロール状に巻いて、該連続袋を扉に内蔵した自動販売機としては、例えば、実願昭63−134806号(実開平2−55389号)のマイクロフィルムに記載されたものが知られている。
【0003】
この自動販売機においては、図9及び図10に示すように、自動販売機の扉Aの商品取り出し口Bの近傍に設けられた商品持ち帰り袋取り出し部Cに、回転軸Dを中心にして箱状のポケットEが回動自在に取り付けられている。該ポケットEは、その底面に、左右一対の軸受けFを設け、該軸受けFがロール状に巻いた連続袋Hの中心軸Gを回転自在に支承している。この自動販売機は、図10において鎖線で示すように、ポケットEの前面上部の取っ手Iを手前に引いて、ポケットEをあけると、ポケットEの上部が外側に開き、そこから、連続袋Hを自動販売機の外に引き出し、商品持ち帰り袋を引っ張って、ミシン目に沿って切り離すようにしたものである。
【0004】
しかし、この自動販売機では、雨が降っているときにポケットEを開けると、ポケットEの上部が外側に開き、ポケットE内に雨が吹き込んでロール状に巻回した連続袋Hが濡れてしまうので、商品持ち帰り袋を使用しようとする顧客に不快感を与えたり、また、雨水がポケットEの底に溜まると、ほこりが付着し易く、不衛生になる不都合がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、雨が降っているときに商品を持ち帰るための袋を取り出しても、自動販売機の扉内に設けた連続袋やポケットが濡れることのないようにした自動販売機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記の課題を解決するものであって、その手段は、請求項1に記載のとおり、包装容器入りの商品を金銭の投入により販売し、該包装容器を入れて持ち帰るための持ち帰り袋を切り離し用のミシン目を入れたロール状の連続袋として自動販売機の扉に内蔵した自動販売機において、連続袋取り出し用のスリットを扉の前面パネルに形成し、該前面パネルに、該スリットを覆うように撥水性の帯状体を取り付け、更に、該帯状体を覆う蓋体を前面パネルに取り付けるようにしたことを特徴とする自動販売機である。
【0007】
自動販売機の扉内に内蔵したロール状の連続袋を、扉の前面パネルの連続袋取り出し用のスリットを通して、連続袋の一番先頭の商品持ち帰り袋の端を扉の外に引き出しておく。顧客は、蓋体を上げて、その商品持ち帰り袋の端を引っ張り、前記スリットから商品持ち帰り袋を引き出す。そして、蓋体を閉じ、蓋体の縁を利用して商品持ち帰り袋をミシン目に沿って連続袋から切り離す。雨が降っていても、蓋体が閉じていれば、該蓋体によって雨水の流入は防止されるので自動販売機の扉内に内蔵したロール状の連続袋は濡れることはない。また、降雨時に蓋体を開けた場合も、前記スリットを覆うように前面パネルに取り付けた撥水性の帯状体によって雨水は弾かれるので、前記スリットから扉内に雨水が浸水することはなく、自動販売機の扉内に内蔵したロール状の連続袋は濡れない。
【0008】
また、別の手段は、請求項2に記載のとおり、包装容器入りの商品を金銭の投入により販売し、該包装容器を入れて持ち帰るための持ち帰り袋を切り離し用のミシン目を入れたロール状の連続袋として自動販売機の扉に内蔵した自動販売機において、連続袋を入れた連続袋収容器を自動販売機の扉内の商品見本展示室内に内蔵し、該連続袋を入れた連続袋収容器の近くの商品見本展示室の前面パネルに開口部を設け、該開口部を内側から囲むように前記前面パネルの裏側に連続袋取り出し用のチャンバを設け、該チャンバの奥壁に連続袋取り出し用のスリットを形成し、該スリットを覆うように一対の撥水性の帯状体を前記チャンバの奥壁に取り付け、更に、前記開口部を上下から挟んで一対のガイド板を前面パネルの表面に取り付け、該ガイド板の間に前記開口部を開閉する開閉戸を摺動自在に設けたことを特徴とする自動販売機である。
【0009】
ロール状にした連続袋を入れた連続袋収容器から連続袋を引き出し、それを連続袋取り出しチャンバの奥壁にあけたスリットから一対の撥水性の帯状体の間を通して、前面パネルの開口部のところに引き出しておく。そして、顧客は開閉戸を開けて、前記開口部から連続袋の端を引っ張り、一番先頭の商品持ち帰り袋を引き出す。次いで、開閉戸を閉じて商品持ち帰り袋を引っ張ると、該商品持ち帰り袋は、開閉戸の端縁によって、ミシン目に沿って連続袋から切り離される。雨が降っていても、開閉戸が閉まっていれば、雨水の流入は開閉戸で防止されるので、商品見本展示室内に浸水することはない。また、降雨時に開閉戸を開けた場合も、連続袋取り出し用チャンバの奥壁にあけたスリットを覆うように取り付けた一対の撥水性の帯状体によって雨水は弾かれるので、前記取り出しスリットから雨水が展示室内に浸水することはなく、自動販売機の扉内に内蔵したロール状の連続袋は濡れない。
【0010】
更に、他の手段は、請求項3に記載のとおり、請求項2の自動販売機において、連続袋取り出し用のチャンバの底面を外側に向かって低く傾斜させたことを特徴とする自動販売機である。
【0011】
連結袋取り出し用のチャンバに雨水が入ってしまった場合にも、チャンバの底面が外側に向かって低く傾斜しているので、雨水はチャンバの底面から外に排水されて、雨水がチャンバ内に溜まることがない。
【0012】
【考案の実施の形態】 図1において、1は、本考案の自動販売機である。
この自動販売機1は、前面が開口して、缶や瓶などの包装容器入りの食品や飲料などの商品を貯蔵するケース2と、該ケース2の開口を覆う扉3によって構成される。この扉3の前面部には、上から順に、商品見本展示室4と操作部5と商品広告部6と取り出し部7が配設される。
【0013】
商品見本展示室4には、商品見本8である包装容器が内部に展示され、また、購入する商品を選択するための商品選択釦9が取り付けられている。操作部5には、硬貨投入口10と紙幣挿入口11と紙幣や硬貨の返却レバー12が設けられている。商品広告部6には、図1及び図2に示すように、内部に商品持ち帰り袋取り出し機構13が設けられ、更に、商品広告ポスター14などが貼られている。取り出し部7には、釣り銭返却口15と商品取り出し口16が設けられている。
【0014】
商品持ち帰り袋取り出し機構13は、図2に示すように、前記商品広告部6の着脱自在の前面パネル17の一部を窪ませて、その窪んだ部分18に、切り離しを容易にするために境目にミシン目を入れて多数の商品持ち帰り袋を連続した連続袋19を取り出すためのスリット20を開け、該スリット20を覆うように、撥水性の帯状体21をスリット20の回りの前面パネル17に接着剤によって取り付け、連続袋収容器22から引き出した連続袋19を前記取り出しスリット20を通して取り出すようにしたものである。帯状体21は、例えば、ゴム製であり、図2に実線で示すように、雨水が商品広告部6内に侵入しないようにするために、一対の帯状体21a、21bのように構成して、上部の帯状体21aの先端部が下部の帯状体21bの先端に覆い被さるようにしてもよいし、図2に鎖線で示すように、一枚の帯状体21cをスリット20の直上の前面パネル17に接着剤によって接着し、スリット20を覆うようにしてもよい。連続袋19を構成する商品持ち帰り袋には、商品の公告を印刷するようにしてもよい。
【0015】
更に、蓋体23を蝶番23aにより前記窪んだ部分18の直上の前面パネル17に蝶着して、前記窪んだ部分18を覆うようにする。これによって、蓋体23は、前記スリット20と帯状体21を覆う。
【0016】
連続袋収容器22は、半円筒状の収容器半部22a、22bからなり、ヒンジ22cで両半部22a、22bの一方の重合部を蝶着し、他方の重合部を重ね合わせたものである。半円筒状の収容器半部22a、22bが重なったときに、収容器半部22a、22bの間に、連続袋19をそこから引き出すための間隙24が開くようにする。また、収容器半部22a、22bには、前記他方の重合部において、それぞれ連続袋19に接触する帯状のゴム片25a、25bを取り付け、連続袋19に摩擦力を作用させ不要な長さで出て行かないようにする。更に、図2に示すように、収容器半部22bの半円形端板24bにフック26aを設け、また収容器半部22aの半円形端板24aに突起26bを設けて、収容器半部22a、22bを重ねたときにフック26aを突起26bに引っ掛けて収容器半部22a、22bを閉じるようにする。
【0017】
図2に示すように、連続袋収容器22の収容器半部22bの左右両端の半円形の端板24bに、2本の板材27、28を取り付ける。上側の板材27は、図2に示すように、その先端部に、連続袋19を掛け回すローラー29の軸を回転自在に取り付ける。板材27の中間部に取付部材30を連結し、該取付部材30を前記前面パネル14の裏面に固着する。また、下側の板材28の先端には、長溝31aを形成した板材31を取り付け、該長溝31a内に連続袋19を掛け回すローラー32の軸を回転自在に取り付ける。
【0018】
蓋体23は、アクリル板でできており、図2及び図4に示すように、下端部を若干外側に向けて曲げて蓋体23を持ち上げるための取っ手35とし、蓋体23の下端部の内側に帯状ゴム36を取り付ける。該帯状ゴム36は、図2に示すように、蓋体23が閉じたときに、窪み18の下端部に設けたゴム製のシールド部34の先端の凸部37と重なって連続袋19を挟む。図4に示すように、該シールド部34の凸部37に何本かの細い溝33を切って、蓋体23を開けたときに吹き込んだ雨水を該溝33から排水して、商品広告部6の前面パネル17の窪み18内に雨水が溜まらないようにする。
【0019】
ロール状に巻回された連続袋19を自動販売機の扉内に装着するには、扉3から商品広告部6の前面パネル17を外して、連続袋19を、図3に示すように、連続袋収容器22の一方の収容器半部22b内に置き、連続袋19の先端を引っ張り出しておいて、収容器半部22aを、収容器半部22bに重ね合わせ、フック26aを突起26bに引っ掛けて、収容器半部22a、22bを閉じる。そして、収容器半部22a、22bの間の間隙24を通って引き出された連続袋19を、図2に示すように、前記ローラー29、32に掛け回し、スリット20から、図2で実線で示す実施の形態の場合には、帯状体21a、21bの間を通して、また、図2で鎖線で示す実施の形態の場合には、帯状体21cと前面パネル17の間を通して、連続袋19の一番先頭の商品持ち帰り袋の端を窪み18内に引き出す。そして、前記前面パネル17を元どおりにはめる。
【0020】
顧客が蓋体23を上げて、前記一番先頭の商品持ち帰り袋を外側から引っ張ると、連続袋19が移動して、連続袋19を掛け回したローラー29、32が回転し、ロール状に巻回された連続袋19が連続袋収容器22内で回転し、連続袋19が連続袋収容器22から連続的に引き出される。このとき、ローラー32の軸は、連続袋19の張力で長溝31a内を上下動して連続袋19に過大な張力が作用しないように自動調節し、ミシン目19aのところで切れないようにする。
【0021】
そして、顧客が蓋体23を離すと蓋体23は自重によって閉じ、図2に示すように、蓋体23の帯状ゴム36と前記シールド部分34の凸部37が重なり合って、引き出された先頭の商品持ち帰り袋の次の持ち帰り袋を挟むので、先頭の商品持ち帰り袋を引っ張れば、該商品持ち帰り袋は簡単にミシン目19aに沿って連続袋19から切り離すことができる。
【0022】
雨が降っていても、蓋体23が閉じていれば、蓋体23によって雨水の流入が防止されるので、商品広告部6内のロール状の連続袋19は濡れない。また、降雨時に蓋体23を上げて連続袋19を取り出すときには、スリット20を撥水性の帯状体21が覆っているので、該帯状体21によって、スリット20から商品広告部6内に雨水が浸入することはなく、ロール状の連続袋19は濡れない。先頭の商品持ち帰り袋が切り離されて、窪み18内に残った次の商品持ち帰り袋にかかった雨水も、窪み18内で落下して、前記細い溝33から排水される。
【0023】
雨が降っているときに連続袋19を引っ張り出しても、自動販売機1の扉3内に設けられた連続袋19は濡れないので、商品持ち帰り袋を使用する顧客に不快感を与えることがない。また、この自動販売機1は、窪み18に雨水が入っても、細い溝33から排水されて、雨水が窪み18に溜まらないので、連続袋19が雨水に濡れてほこりが付着することがなく衛生的である。
【0024】
上記の実施の形態とは別の実施の形態の自動販売機を、図5乃至図8に基づいて、説明する。
【0025】
この自動販売機41は、商品持ち帰り袋取り出し機構を設置するのに充分な空間を有する商品広告部がないもので、その代わりに、商品持ち帰り袋取り出し部を、図5に示す商品見本展示室43に設けたものである。図5乃至図7に示す実施の形態の場合、商品見本展示室43内で商品見本8用の包装容器の置かれた箇所うちの一つである右側上部の箇所8aの内部に、図6及び図7に示すような商品持ち帰り袋取り出し機構42が設置される。
【0026】
商品持ち帰り袋取り出し機構42は、図6及び図7に示すように、ロール状に巻回した連続袋19を連続袋収容器44に入れて、該連続袋収容器44を商品見本展示室43内の前記箇所8aの内部に置き、前記連続袋収用器44の近くの商品見本展示室43の着脱自在の前面パネル45に開口部46を明け、該開口部46を囲んで前面パネル45の裏面に連続袋取り出し用のチャンバ47を接着剤で接着し、前記収容器44の側面に開けた細長い間隙48から取り出した連続袋19を、前記チャンバ47を通して、前記開口部46から外に引き出すようにしたものである。前面パネル45は、透明なアクリル板からなる。
【0027】
前記チャンバ47の奥壁49には、図6及び図7に示すように、スリット50を形成し、該スリット50を覆うように一対の撥水性の帯状体51、51をチャンバ47の奥壁49の内側に接着剤によって接着する。チャンバ47の底面52は、図6に示すように、外側に向かって低く傾斜するように形成されているので、チャンバ47内に雨水が入っても、雨水は底面52から排水される。
【0028】
連続袋収容器44は、図8に示すように、例えば、ジュースやコーラの缶の上部を切り離し、その缶の側面に、連続袋19を引き出すために細長い間隙48を形成し、該間隙48から連続袋収容器44内に入れたロール状の連続袋19を引き出し、蓋53を被せるようにしたものである。蓋53の中央部に軸棒53aを取り付け、蓋53を連続袋収容器44に被せるときに、該軸棒53aの先端を連続袋19を巻回した中空の心材内に挿入する。連続袋19が引っ張られると、軸棒53aを中心にして、ロール状に巻回した連続袋19が回転して、連続袋19は連続袋収容器44から連続的に引き出される。この連続袋収容器44は、図6に示すように、商品見本展示室43の展示棚43aの上に固着される。
【0029】
更に、図6に示すように、前記開口部46を挟んで上下に一対のガイド板54、54を取り付ける。該ガイド板54、54には、図6及び図7に示すように、内側に溝54a、54aが切られており、該溝54a内を開閉戸55が摺動して前記開口部46を開閉する。下側のガイド板54の溝54a内に複数個の穴56を明けて、該穴56から取り出しチャンバ47の底面52から流れてきた雨水を外に排水する。 開閉戸55の側縁部裏側には、図7に示すように、帯状ゴム57が取り付けられており、開閉戸55が閉まったときに、該帯状ゴム57により前面パネル45に連続袋19が押し付ける。
【0030】
連続袋19を引き出すには、扉3から商品見本展示室4の前面パネル45を取りはずし、ロール状にした連続袋19を連続袋収容器44に入れ、該連続袋収容器44の間隙48から連続袋19を取り出し、該連続袋19を、図6及び図7に示すように、取り出しチャンバ47の奥壁49にあけたスリット50から一対の撥水性の帯状体51、51の間を通し、連続袋19の先頭の商品持ち帰り袋を前記開口部46のところまで引っ張り出しておき、前面パネル45を元どおりにはめる。顧客が、開閉戸55を開けて、前記開口部46から該先頭の商品持ち帰り袋を外に引っ張り出し、そして、開閉戸55を閉じると、前記帯状ゴム57により、後の商品持ち帰り袋が前面パネル45に押し付けられるので、先頭の商品持ち帰り袋を引っ張ると、該開閉戸55の側端縁によって、連続袋19から先頭の商品持ち帰り袋がミシン目19aに沿って切り離される。
【0031】
雨が降っていても、開閉戸55が閉まっていれば、開閉戸55により雨水の流入が防止されるので、商品見本展示室43内に浸水することはない。また、開閉戸55が開いていた場合でも、一対の撥水性の帯状体51、51がスリット50を覆っているので、雨水は、スリット50から商品見本展示室43内に入ることはなく、商品見本展示室43内の連続袋19は濡れない。
【0032】
また、チャンバ47内に雨水が入ったとき、チャンバ47の商品持ち帰り袋は濡れるが、雨水は外側に向かって低くなるように傾斜した底面52に落下し、該底面52から下側のガイド板54の穴56を通して外に排水する。このように、底面52の排水により、自動販売機41の扉3内には雨水が溜まらないので、この自動販売機41は、雨水に濡れたことによるほこりの付着がなくなり衛生的である。
【0033】
【考案の効果】 請求項1に記載の考案は、連続袋取り出し用のスリットを覆う撥水性の帯状体を扉の前面パネルに取り付け、更に、該スリットと帯状体を覆う蓋体を前面パネルに取り付けたことによって、雨水が蓋体と撥水性の帯状体によってはじかれ、扉内に設けた連続袋が濡れないので、連続袋を引っ張り出して商品持ち帰り袋を使用とする顧客にたいして、商品持ち帰り袋が濡れていることに起因する不快感を与えることがない効果を有する。
【0034】
また、請求項2に記載の考案は、連続袋を連続袋収容器に入れ、該収容器を自動販売機の扉内の商品見本展示室内に内蔵したので、空間に余裕のある商品広告部が自動販売機にない場合でも、商品持ち帰り袋を自動販売機から取り出すことができる効果を有する。また、この考案は、前面パネルの開口部を開閉する開閉戸と、取り出しチャンバの奥壁にあけたスリットを覆う一対の撥水性の帯状体によって、商品見本展示室内に雨水を侵入させないようにして、商品見本展示室内の連続袋を濡らさないので、連続袋を引っ張り出して商品持ち帰り袋を使用とする顧客にたいして、連続袋が濡れていることに起因する不快感を与えることがなくなる効果を有する。
【0035】
更に、請求項3に記載の考案は、取り出しチャンバの底面を外側に向かって低くなるように傾斜させたので、取り出しチャンバ内に雨水が入っても、前記底面に沿って雨水が排水されて、取り出しチャンバ内に雨水が溜まらず、連続袋にほこりが付着しにくくなり衛生的である。
- 【登録番号】第3048994号
【登録日】平成10年(1998)3月11日
【発行日】平成10年(1998)5月29日
【考案の名称】自動販売機
- 【出願番号】実願平9−10235
【出願日】平成9年(1997)11月18日
【出願人】
【識別番号】597161931
【氏名又は名称】有限会社坂本製版
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
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