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米等の商品の自動販売機
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- 【要約】
【課題】 ある当選確率で賞金が返還されるルーレット機能を備えた米等の商品の自動販売機を提供する。
【解決手段】 販売可ボタン4をそれぞれルーレットランプとし,このルーレットランプを点滅させ,景品法の範囲内において賞金金額が返還されるルーレット機能と,賞金金額とその当選確率とを初期設定する機能と,ルーレットランプのいずれか1つのランプに,ルーレット機能を開始・停止する機能を設けた開始・停止ボタンとを設け,つり銭が払い出された後,ルーレット機能の開始ボタンをオンしてルーレットを開始し,ルーレット機能の停止ボタンをオンしてルーレットを停止し,当りの時は賞金金額が払い出された後,又は,はずれの時ははずれが表示された後,所望の商品を取り出し口9から取り出し可能とした。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 お金の投入口と,販売される米等の商品の種類にそれぞれ対応する複数の商品選択ボタンと,この商品選択ボタンにそれぞれ対応するとともに,商品が販売可能状態で点灯する販売可ボタンと,前記米等の商品の取り出し口とを備え,前記投入口にお金を投入して所望の前記商品選択ボタンをオンしてつり銭を払い出すとともに,前記取り出し口から前記選択した商品を取り出す米等の商品の自動販売機において,前記販売可ボタンをそれぞれルーレットランプとし,このルーレットランプを点滅させ,景品法の範囲内において賞金金額が返還されるルーレット機能と,前記賞金金額とその当選確率とを初期設定する機能と,前記ルーレットランプのいずれか1つのランプに,前記ルーレット機能を開始・停止する機能を設けた開始・停止ボタンとを設け,前記つり銭が払い出された後,前記ルーレット機能の開始ボタンをオンしてルーレットを開始し,前記ルーレット機能の停止ボタンをオンして前記ルーレットを停止し,当りの時は前記賞金金額が払い出された後,又は,はずれの時ははずれが表示された後,前記所望の商品を前記取り出し口から取り出し可能としたことを特徴とする米等の商品の自動販売機。
【請求項2】 前記賞金金額と前記当選確率とが初期設定されない時は,前記ルーレット機能は動作開始しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の米等の商品の自動販売機。
【請求項3】 つり銭が返却された後,前記ルーレット機能が動作開始するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項2にそれぞれ記載の米等の商品の自動販売機。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は,米等の商品の自動販売機に関するもので,特にある当選確率で賞金が返還されるルーレット機能を備えた米等の商品の自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,米等の商品の自動販売機は,24時間,年中無休で対面販売の煩わしさから開放される手軽な店舗として,又,人件費が節約出来る等のために,全国に普及している。そして,図8に示すように,これらの自動販売機50の前面パネル51には,商品の種類に対応する数の商品選択ボタン52,お金を投入するための投入口53,つり銭の返却口54,選択された商品を取り出すための取り出し口55が配列されている。
【0003】
購買者が,商品を買う場合には,まず,投入口53にお金を入れた後,希望の商品選択ボタン52をオンすると,つり銭が返却口54に返却されるとともに,選択された商品は,取り出し口55に落下し,取り出すことが出来るように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】
このようにほとんどの自動販売機50は,お金を投入口53に投入し,商品とつり銭を受け取ることで販売が終了するように構成されている。しかしながら,自動販売機50は,無人販売であるため販売業者のサービスは全く期待出来ず,その上,商品を買う時の楽しみ等全くなく,無味乾燥であった。そのため,販売業者は購買者へ対して何らかのサービスを提供したいとの希望があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係わる考案は,お金の投入口と,販売される米等の商品の種類にそれぞれ対応する複数の商品選択ボタンと,この商品選択ボタンにそれぞれ対応するとともに,商品が販売可能状態で点灯する販売可ボタンと,米等の商品の取り出し口とを備え,投入口にお金を投入して所望の商品選択ボタンをオンしてつり銭を払い出すとともに,取り出し口から選択した商品を取り出す米等の商品の自動販売機において,販売可ボタンをそれぞれルーレットランプとし,このルーレットランプを点滅させ,景品法の範囲内において賞金金額が返還されるルーレット機能と,賞金金額とその当選確率とを初期設定する機能と,ルーレットランプのいずれか1つのランプに,ルーレット機能を開始・停止する機能を設けた開始・停止ボタンとを設け,つり銭が払い出された後,ルーレット機能の開始ボタンをオンしてルーレットを開始し,ルーレット機能の停止ボタンをオンしてルーレットを停止し,当りの時は賞金金額が払い出された後,又は,はずれの時ははずれが表示された後,所望の商品を取り出し口から取り出し可能としたものである。
【0006】
さらに,請求項2に係わる考案は,賞金金額と当選確率とが初期設定されない時は,ルーレット機能は動作開始しないようにしたものである。
【0007】
さらに,請求項3に係わる考案は,つり銭が返却された後,前記ルーレット機能が動作開始するようにしたものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
この考案の実施例を,図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7はこの考案の実施例を示すもので,図1は自動販売機1の要部正面図である。図2〜図4は自動販売機1の動作手順を示す説明図で,図2は商品の販売待機状態からつり銭が返却口に出てくるまでの手順を示す説明図,図3はルーレットの開始から停止するまでの手順を示す説明図,図4はルーレット終了後,商品が取り出し口に出てくるまでの手順を示す説明図である。図5は賞金金額の初期設定の手順を示す説明図,図6は当選確率の初期設定の手順を示す説明図,図7はルーレットランプの点灯パターンを示す図である。
【0009】
図1〜図4において,1は自動販売機で,前面パネル2の上端部には,取り扱い商品にそれぞれ対応する数だけ商品選択ボタン3が配列されている。この実施例の場合には,商品選択ボタン3は12個配列されている。この商品選択ボタン3のそれぞれ下方には,それぞれ対応する商品が販売可能な状態であることを表示する販売可ランプ4が商品選択ボタン3の数だけ明るく点灯している。なお,商品が欠品している場合には,この商品の商品選択ボタン3に対応する販売可ボタン4は消灯している。
【0010】
販売可ランプ4の一方の端,この実施例の場合には,第12番目の販売可ボタン4には,後述するルーレット機能を開始・停止機能が設けられて開始・停止ボタン5となっている。なお,ルーレット機能の開始・停止機能を設けた開始・停止ボタン5は,この実施例のように,12番目に限定されるこなく,後述するルーレットランプ(販売可ボタン4)のいずれにもうけられても良い。
【0011】
この自動販売機1には,ルーレット機能が内蔵されており,販売可ボタン4は,図7に示すような点灯パターンを示すルーレットランプとなっている。従って,ルーレットの開始にあたってルーレットの開始・停止ボタン5をオンすると,ルーレットランプ4(販売可ランプ4)は,1番目から12番目まで各ルーレットランプ4が順番に点灯するように構成されている。ルーレットランプ4(販売可ランプ4)の点滅中に再度開始・停止ボタン5をオンするとルーレット機能が停止して販売可ボタン4の点滅動作が停止するように構成されている。
【0012】
6はお金の投入口で,硬貨投入口6bとお札の投入口6aとが設けられている。7は販売手順を音声で指示するためのスピーカである。8はルーレットの賞金金額とその当選確率とを初期設定する表示画面で,自動販売機1の内部に設けられており,前面パネル2には設けられていない。9は選択された商品の取り出し口,10はつり銭の返却口で,10aは釣りお札の返却口,10bは釣り硬貨の返却口である。
【0013】
なお,この実施例の場合には,ルーレットの賞金金額,当選確率を初期設定しない場合には,ルーレット機能は動作しないように構成されているが,この考案はこれに限定されるものではない。
【0014】
まず,この賞金金額,当選確率を初期設定する場合について説明する。
図5は賞金金額の設定手順,図6は当選確率の設定手順の一例をそれぞれ示すものである。表示画面8の初期表示画面では,賞金設定表示画面20となっており,1等から3等までの賞金設定はすべてOFFと表示されている。例として,1等の賞金金額10,000円,当選確率1%に設定する場合について説明する。なお,表示画面8および選択ボタン11,設定キー12,デジタルスイッチ13等は,自動販売機1の内部に設けられている。
【0015】
まず,初期設定するための選択ボタン11は,初期状態においては項目選択11aが表示されている。そこで,この選択ボタン11を1回押圧すると,表示画面8に矢印が表示され,この矢印で1等の項目を選択する(賞金設定表示画面21)。
【0016】
ついで,選択ボタン11を1回押圧すると選択ボタン11はクリア設定11bに変更されるから,設定キー12を設定モードに設定する。すると,賞金設定表示画面21は,その1等設定がOFFからONにかわり,2等設定,3等設定はOFFの状態を保持している賞金設定表示画面22となる。
【0017】
次いで,選択ボタン11を1回押圧すると,クリア設定11bは表示切替11cへ変更され,賞金設定表示画面22は,その表示内容が賞金金額と当選確率とを設定するための1等設定表示画面23へと変更される。そこで,選択ボタン11を1回押圧すると,項目選択11aに変更され,1等設定表示画面23に矢印が表示され,この矢印で金額の項目を選択する(1等設定表示画面24)。
【0018】
賞金金額が矢印で表示されている1等設定表示両面24において,デジタルスイッチ13を1000に合わせる。なお,この実施例の場合には,賞金金額の設定範囲は,100円毎にステップするように構成されている。次いで,選択ボタン11を1回押圧してクリア設定11bに変更するとともに設定キー12を設定モードに設定する。
【0019】
次いで,賞金金額10,000円の場合の当選確率1%について設定する。まず,図6に示すように,表示画面8は,1等設定表示画面25と表示されており,選択ボタン11は項目選択11aが表示されている。この選択ボタン11を1回押圧して,1等設定表示画面25において金額を指示している矢印を確率に合わせる(1等設定表示画面26)。
【0020】
次いで,デジタルスイッチ13を0001に合わせる。なお,この実施例の場合には,当選確率の設定範囲は,1%から100%とし,5%から100%までは5%ステップ,1%から5%までは1%ステップで設定するように構成されている。
【0021】
次いで,選択ボタン11を1回押圧してクリア設定11bに変更するとともに設定キー12を設定モードに設定すると,1等設定表示画面27に示すように,確率1%に設定される。次いで,選択ボタン11を押圧して終了11dとなる。
このようにして,1等の賞金金額と当選確率とが設定され,表示画面8は賞金設定表示画面28に戻る。2等,3等の賞金金額およびその当選確率も同様にして設定する。
【0022】
次に,商品の販売手順について説明する。
図2に示すように,販売待機状態では,販売可ボタン4はすべて点灯し,全商品は販売可能な状態となっている。そこで,お札投入口6aおよび硬貨投入口6bにそれぞれ必要なお金を投入すると,この実施例の場合には,スピーカ7から,例えば,「いらっしゃいませ。」,「ご希望の商品を選び,商品選択ボタン3を押してください。」等の音声が流れるからこれに従って所望の商品選択ボタン3をオンする。(ステップ30)
【0023】
商品選択ボタン3をオンすると(ステップ31),つり銭の払い出し動作が起動し(ステップ32),スピーカ7から,例えば,「お釣りをおとり下さい。」
との音声が流れ,つり銭返却口10のお札返却口10aにはお札のつり銭が,硬貨返却口10bには硬貨のつり銭が出る(ステップ33)。
【0024】
つり銭返却口10につり銭が出ると,図3に示すように,スピーカ7から,例えば,「12番のボタンを押してルーレットを開始して下さい。」との音声が流れ,これにしたがって12番目の商品選択ボタン3をオンすると,例えば,図7に示すようなルーレット点灯パターンに従って1番目から12番目までの販売可ボタン4が順次点滅を繰り返す(ステップ34)。
【0025】
次いで,スピーカ7から,例えば,「12番のボタンを押してルーレットをストップした下さい。」との音声が流れ,12番目の商品選択ボタン3を再度オンすると,販売可ボタン4の点滅が停止してルーレット機能が停止する(ステップ35)。
【0026】
この際,ルーレットが当りの場合,スピーカ7から,例えば,「おめでとうございます。△等が当りました。」,「賞金をお受け取り下さい。」との音声が流れ,これに従ってつり銭返却口10のお札返却口10aからお札の賞金が,硬貨返却口10bから硬貨の賞金が出てくる(ステップ36)。この際,販売可ボタン4の当り番号のみが点灯した状態となっている。
【0027】
ルーレットがはずれの場合,スピーカ7から,例えば,「外れです。」,「次回にご期待下さい。」との音声が流れる(ステップ37)。この際,販売可ボタン4はすべて消灯した状態となっている。
【0028】
次いで,図4に示すように,本体内に貯蔵されている商品保管部から選択された商品が商品取り出し口9に運ばれ(ステップ38),スピーカ7から,例えば,「◇番の引き出しを引いて商品をお取り下さい。」との音声が流れるとともに,販売可ランプ4は連続点灯した状態となっている(ステップ39)。そこで,引き出しを引いて商品を取り出すと(ステップ40),再度スピーカ7から「商品を取り出したら引き出しを締めて下さい。」,「有難うございました。」との音声が流れ(ステップ41),すべての販売行為が終了し(ステップ42),最初の販売待機状態に戻る(ステップ43)。
【0029】
【考案の効果】
請求項1に係わる考案は,お金の投入口と,販売される米等の商品の種類にそれぞれ対応する複数の商品選択ボタンと,この商品選択ボタンにそれぞれ対応するとともに,商品が販売可能状態で点灯する販売可ボタンと,米等の商品の取り出し口とを備え,投入口にお金を投入して所望の商品選択ボタンをオンしてつり銭を払い出すとともに,取り出し口から選択した商品を取り出す米等の商品の自動販売機において,販売可ボタンをそれぞれルーレットランプとし,このルーレットランプを点滅させ,景品法の範囲内において賞金金額が返還されるルーレット機能と,賞金金額とその当選確率とを初期設定する機能と,ルーレットランプのいずれか1つのランプに,ルーレット機能を開始・停止する機能を設けた開始・停止ボタンとを設け,つり銭が払い出された後,ルーレット機能の開始ボタンをオンしてルーレットを開始し,ルーレット機能の停止ボタンをオンしてルーレットを停止し,当りの時は賞金金額が払い出された後,又は,はずれの時ははずれが表示された後,所望の商品の取り出し口から取り出し可能としたので,購買者は,米等の商品を買った後,ルーレットを楽しむことが出来るとともに,当りの場合には,賞金も楽しむことが出来る。さらに,ルーレットを楽しんだ後に商品が取り出せるようになっているので,すべての購買者が楽しめるとともに,販売業者もすべてのお客様に同じサービスを提供することが出来る。その上,販売業者にとってもお客様に対して従来にはないサービスを提供することが出来る。
【0030】
請求項2に係わる考案は,賞金金額と当選確率とが初期設定されない時は,ルーレット機能は動作開始しないようにしたので,すべての購買者が必ずルーレットを楽しむことが出来る。
【0031】
請求項3に係わる考案は,つり銭が返却された後,ルーレット機能が動作開始するようにしたので,つり銭の取り忘れを防止することが出来る。
- 【登録番号】第3052917号
【登録日】平成10年(1998)7月22日
【発行日】平成10年(1998)10月13日
【考案の名称】米等の商品の自動販売機
- 【出願番号】実願平10−3200
【出願日】平成10年(1998)4月3日
【出願人】
【識別番号】596049452
【氏名又は名称】
【識別番号】596049463
【氏名又は名称】
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】荒垣 恒輝
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