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自動販売機用ダミー缶ホルダー
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- 【要約】
【課題】 長さの異なる少なくとも2種類のタイプのダミー缶に対応できる自動販売機用ダミー缶ホルダーを提供する。
【解決手段】 下蓋部(4)と、該下蓋部(4)に背面部(6)(24)を介して連結する上蓋部(22)との間に、フィルム製の筒型のダミー缶を配置し、背面部(6)に押え板(40)を取り付け、この押え板(40)で、印刷されたフイルムから成るダミー缶の背面部を、背面部(6)に取り付ける。背面部(6)(24)は分割され、この分割された背面部(6)(24)は互いに重ね合わせた状態で伸縮調整自在に連結することができ、長さの異なる2種類のダミー缶を下蓋部(4)と上蓋部(22)との間に保持できる。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 下蓋部(4)と、該下蓋部(4)に背面部(6)(24)を介して連結する上蓋部(22)との間に、フィルム製の筒型のダミー缶を配置し、前記背面部(6)(24)の所定位置に前記ダミー缶の背面部を取り付けるようにした自動販売機用ダミー缶ホルダーにおいて、前記背面部(6)(24)を分割し、分割した背面部(6)(24)を互いに重ね合わせ伸縮調整自在に連結したことを特徴とする自動販売機用ダミー缶ホルダー。
【請求項2】 前記分割した背面部(6)(24)間に、該背面部(6)(24)を、少なくとも2つの伸縮方向の重ね位置において脱着自在に係止する係止機構を設けたことを特徴とする「請求項1」に記載の自動販売機用ダミー缶ホルダー。
【請求項3】 前記背面部(6)(24)の所定の位置に脱着自在に係止可能な押え板(40)を設け、該押え板(40)と、前記背面部(6)(24)のうち少なくとも一つの背面部(6)とで、前記ダミー缶の背面部を挟持するようにしたことを特徴とする「請求項1」又は「請求項2」に記載の自動販売機用ダミー缶ホルダー。
【請求項4】 前記上蓋部(22)に、上部の径を絞った絞り型ダミー缶に適合する円筒受け面(22b)を形成し、前記上蓋部(22)に、上部と中間部の径に変化のないストレート型のダミー缶に適合する円筒受け面(52b)を有するアダプター(52)を脱着自在に嵌合し得るようにしたことを特徴とする「請求項1」又は「請求項2」に記載の自動販売機用ダミー缶ホルダー。
【請求項5】 前記アダプター(52)の内周面と前記上蓋部(22)の円筒受け面(22b)との間に、ダミー缶の上部が挿入可能な隙間を形成し、前記アダプター(52)を前記ダミー缶の上部を隠すための化粧蓋として用いることができるようにしたことを特徴とする「請求項4」に記載の自動販売機用ダミー缶ホルダー。
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- 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動販売機の陳列棚にダミー缶を陳列するために用いられるダミー缶ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機の陳列棚には、本物の飲み物の入った缶ではなく、印刷されたフィルムによって作られたダミー缶が配置されている。フィルム製のダミー缶は、本物の飲料缶に比し、照明効果が得られる点で、陳列用として優れており、自動販売機には、専らダミー缶が陳列用として用いられている。ダミー缶は、一つずつ、専用のホルダーに取り付けられ、自動販売機の陳列棚に配置されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
此の種のダミー缶においては、同じ飲料の場合、300CC用と、500CC用とは、径は同じで、長さが異なっている。又、280CC用と350CC用とでは、径が同じで、長さが異なり、190CC用と250CC用とでは径が同じで長さが異なっている。
そのため、長さが異なるダミー缶には、その長さに対応した専用のホルダーが用いられ、多種類のホルダーを製作する必要があり、ホルダーの製作がコスト高となるという問題点があった。
本考案は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、下蓋部(4)と、該下蓋部(4)に背面部(6)(24)を介して連結する上蓋部(22)との間に、フィルム製の筒型のダミー缶を配置し、前記背面部(6)(24)の所定位置に前記ダミー缶の背面部を取り付けるようにした自動販売機用ダミー缶ホルダーにおいて、前記背面部(6)(24)を分割し、分割した背面部(6)(24)を互いに重ね合わせ伸縮調整自在に連結し、前記分割した背面部(6)(24)間に、該背面部(6)(24)を少なくとも2つの伸縮方向の重ね位置において、脱着自在に係止する係止機構を設け、前記背面部(6)(24)の所定の位置に脱着自在に係止可能な押え板(40)を設け、該押え板(40)と、前記背面部(6)(24)のうち少なくとも一つの背面部(6)とで、前記ダミー缶の背面部を挟持するようにし、前記上蓋部(22)に、上部の径を絞った絞り型ダミー缶に適合する円筒受け面(22b)を形成し、前記上蓋部(22)に、上部と中間部の径に変化のないストレート型のダミー缶に適合する円筒受け面(52b)を有するアダプター(52)を脱着自在に嵌合し得るようにし、前記アダプター(52)の内周面と前記上蓋部(22)の円筒受け面(22b)との間に、ダミー缶の上部が挿入可能な隙間を形成し、前記アダプター(52)を前記ダミー缶の上部を隠すための化粧蓋として用いることができるようにしたものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施の形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
(2)は下蓋であり、リング状の下蓋部(4)と、該下蓋部(4)に一体的に所定長さ立設された、横断面形状が弓状の背面部(6)とから構成されている。前記下蓋部(4)には、ポリエステルフィルムなどからなるダミー缶(8)の下端縁を受けるためのリング状の水平受け面(4a)と、ダミー缶(8)の下部内周面を受ける円筒受け面(4b)が形成されている。前記背面部(6)の上下には、四角形の嵌合穴(10)(12)と、該嵌合穴(10)(12)の中間に位置して、高さ調整用の複数個の丸形の嵌合穴(14)(16)(18)が穿設されている。前記下蓋部(4)の底部には、自動販売機のダミー缶陳列用の棚に、下蓋(2)を直立状に載置するのに適した載置面が形成されている。
【0006】
(20)は、上蓋であり、円盤状の上蓋部(22)と、該上蓋部(22)に一体的に所定長さ垂設された、横断面形状が弓状の背面部(24)とから構成されている。前記背面部(6)と(24)は、互いに略同一幅に設定されている。前記背面部(24)の外壁面と、前記背面部(6)の内壁面とは、互いに密接し得るように、それらの曲面の曲率が同一に設定されている。
前記背面部(24)には、上下に、前記四角形状の嵌合穴(10)(12)と同一形状の3個の嵌合穴(26)(28)(30)が穿設され、更に前記丸形の嵌合穴(14)(16)(18)に脱着自在に密嵌可能な突起体(32)(34)
が突設されている。
【0007】
前記突起体(32)(34)は、その先端に、拡径部を有し、該拡径部は、突起体(32)(34)に形成された割によってばね作用を有している。前記突起体(32)(34)は、前記拡径部とばね作用により、前記嵌合穴(14)(16)(18)に嵌合したとき容易にはずれないように係合することができる。前記背面部(6)には、前記背面部(24)を上下スライド方向に案内するガイド用凸条(36)(38)が形成されている。前記上蓋部(22)には、ダミー缶(8)の上端縁を受けるリング状の水平受け面(22a)と、ダミー缶(8)の上部内周面を受ける円筒受け面(22b)が形成されている。前記嵌合穴(14)(16)(18)と突起体(32)(34)は、背面部(6)(24)を、少なくとも2つの伸縮方向の重ね位置において、脱着自在に係止する係止機構を構成している。(40)は押え板であり、前記背面部(6)の外壁曲面に密着し得るように、横断面形状が弓状に形成されている。
【0008】
前記押え板(40)は、前記背面部(6)と略同一の長さ及び幅に形成され、内壁曲面の上下に、前記嵌合穴(10)(12)に脱着自在に密嵌可能な凸起(42)と(44)が突設されている。前記凸起(42)(44)には、それぞれ、外側に広がるフック部が形成され、凸起(42)(44)が嵌合穴(10)(12)に嵌合したとき、該嵌合穴(10)(12)から容易に外れないように構成されている。(46)(48)(50)は、前記突起体(32)(34)の先端が押え板(40)の内壁曲面に衝突しないように押え板(40)に穿設された逃げ用の穴であり、前記嵌合穴(14)(16)(18)よりも若干大径に穿設されている。
【0009】
(52)は上部に絞りのないストレート型のダミー缶に対応するための化粧蓋兼用のアダプターであり、前記上蓋部(22)に脱着自在に嵌合可能に構成され、ストレート型のダミー缶の上端縁を受ける、前記水平受け面(22a)より大径な、リング状の水平受け面(52a)と、ストレート型のダミー缶の上部内周面を受ける、前記円筒受け面(22b)より大径な、円筒受け面(52b)を備えている。上記上蓋(20)、下蓋(2)、押え板(40)及びアダプター(52)は、プラスチック材により構成されているが、材料は特にプラスチックに限定されるものではない。
【0010】
次に、ダミー缶をホルダー(8)に取り付ける作業について説明する。
350CC用の上部が絞られたダミー缶(8)を、ホルダーに取り付けるには、上蓋(20)の背面部(24)の内壁曲面と、下蓋(2)の背面部(6)の外壁曲面とを、突起体(32)(34)を、下部の2つの嵌合穴(16)(18)に一致させて、重ね合わせ、突起体(32)(34)を、図3に示すように嵌合穴(16)(18)に圧入係合する。該重合状態において、背面部(6)側の上下2つの嵌合穴(10)(12)と、背面部(24)側の上下2つの嵌合穴(26)(30)が一致し、下蓋部(4)と上蓋部(22)の間隔は、350CC用ダミー缶(8)の全長と略等しくなる。
【0011】
次に、背面部が開放された350CC用ダミー缶(8)を、その開放背面部を、背面部(6)(24)に対向させて、下蓋部(4)と上蓋部(22)間に配置し、ダミー缶(8)の下端縁を、下蓋(2)の水平受け面(4a)に合わせ、下部内周面を、下蓋(2)の円筒受け面(4b)に合わせる。また、ダミー缶(8)の上端縁を、上蓋(20)の水平受け面(22a)に合わせ、上部内周面を、上蓋(20)の円筒受け面(22b)に合わせ、ダミー缶(8)の開放背面部の側縁部(8a)(8b)を、下蓋(2)の背面部(6)の外壁曲面に重ね合わせる。
【0012】
次に、背面部(6)の外壁曲面に、ダミー缶(8)の両側縁部(8a)(8b)の上から、押え板(40)の内壁曲面を重ね合わせ、凸起部(42)(44)
を、背面部(6)の嵌合穴(10)(12)に圧入係合し、ダミー缶(8)の両側縁部(8a)(8b)を、背面部(6)と、押え板(40)とで、しっかりと挟圧保持する。これで、350CC用ダミー缶(8)のホルダーへの取付は完了する。
【0013】
350CC用ダミー缶よりも所定寸法長い、上部が絞られた500CC用ダミー缶をホルダーに組み付けるには、ダミー缶の長くなった分だけ、下蓋部(4)
と上蓋部(22)間の間隔を長くする必要がある。この場合には、図7に示すように、突起体(32)(34)を、背面部(6)の、上側の2つの嵌合穴(14)(16)に嵌入させれば、下蓋部(4)と上蓋部(22)間の間隔が500CCダミー缶の長さに対応して長くなる。
【0014】
該状態において、上蓋(20)側の背面部(24)の下端は、下蓋(2)側の嵌合穴(12)から上方に所定間隔ずれ、下蓋(2)側の嵌合穴(12)が開放され、上蓋(20)側の嵌合穴(28)が下蓋(2)側の嵌合穴(10)と一致する。該状態において、500CC用ダミー缶を、伸長させたホルダーに取り付ける。この取り付け作業は、350CC用ダミー缶取り付け作業で述べた作業と同じである。
【0015】
尚、ホルダーにダミー缶(8)を取り付けた状態で、アダプター(52)を上蓋(20)に嵌合することができ、この場合、円筒受け面(22b)の外周面とアダプター(52)の内周面とは、図3,7に示すように、適宜の隙間を存して、対向し、この隙間に、ダミー缶(8)の上部が配置され、該上部の不規則な形状を外部から隠すことができ、アダプター(52)を化粧蓋として用いることができる。ダミー缶(8)がその上部が、絞られてなく、胴体部と同型のストレート型の場合は、ダミー缶の上部が、上蓋部(22)の水平受け面(22a)と、円筒受け面(22b)に合わず、遊嵌状態となってしまう。この場合には、図2,6に示すように、アダプター(52)を上蓋部(22)に嵌合する。
【0016】
この嵌合状態において、ストレート型ダミー缶(8’)の上部寸法は、アダプター(52)の水平受け面(52a)と円筒受け面(52b)とに一致し、ストレート型ダミー缶の上端縁が、水平受け面(52a)に対接し、上部内周面が、円筒受け面(52b)にぴったりと嵌合する。
上記実施形態は、350CC用と,500CC用の2種類のダミー缶を取り付けるためのホルダーについて説明したが,190CC用と250CC用、あるいは、280CC用と350CC用その他の2種類のダミー缶を取り付けるためのホルダーに応用することが可能である。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く、2種類の寸法のダミー缶に対応できるので、ダミー缶の種類ごとにホルダーを構成する場合に比し、コストの低減を図ることができる。
- 【登録番号】第3056336号
【登録日】平成10年(1998)11月18日
【発行日】平成11年(1999)2月16日
【考案の名称】自動販売機用ダミー缶ホルダー
- 【出願番号】実願平10−5778
【出願日】平成10年(1998)7月31日
【出願人】
【識別番号】598102753
【氏名又は名称】株式会社テクノジャパン
- 【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 綾雄
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