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電気コネクタ
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- 【要約】
【課題】隣接したペア差動信号端子の間でのクロストークを効果的に低減でき、電気的性能を向上させた電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタは、絶縁本体と、前記絶縁本体に装着される複数の導電端子と、前記絶縁本体を覆うシェルとを含み、相手コネクタが挿入される挿入空間を有する電気コネクタにおいて、前記絶縁本体は基部と、前記基部から前記挿入空間へ向けて延出する舌片が設けられ、前記各導電端子は前記舌片の下壁に一列に配列される平板状の接触部を含み、前記複数の導電端子は、二つのペア差動信号端子と、前記二つのペア差動信号端子間に配置される両グランド端子とだけで構成される。

- 【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
絶縁本体と、前記絶縁本体に装着される複数の導電端子と、前記絶縁本体を覆うシェルとを含み、相手コネクタが挿入される挿入空間を有する電気コネクタにおいて、
前記絶縁本体は基部と、前記基部から前記挿入空間へ向けて延出する舌片が設けられ、 前記各導電端子は前記舌片の下壁に一列に配列される平板状の接触部を含み、
前記複数の導電端子は、二つのペア差動信号端子と、前記二つのペア差動信号端子間に配置される両グランド端子とだけで構成されることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項2】
前記二つのペア差動信号端子の一方は、動画信号を伝送するための動画伝送用端子であることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記二つのペア差動信号端子の他方は、双方向の伝送ができる混合信号伝送用端子であることを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記絶縁本体の基部には、前記舌片と平行な補強板が延出するように配置され、該補強板が前記シェルの底部に支持されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記シェルは、天板と、底板と、天板と底板とを連接する両側板とを含み、前記底板は、前記側板からそれぞれ延出する両第一壁と、各第一壁から前記天板に向けてそれぞれ斜めに延出する両第二壁と、両第二壁を連接する第三壁とを含み、前記第一壁と第三壁とは前記天板と平行に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記舌片には、挿入空間が凹んで形成され、前記端子の接触部が前記挿入空間に露出されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記舌片の挿入空間の両側には、舌片を貫通する固持溝が設けられ、前記固持溝には、相手コネクタを係合する片持ちアーム状の弾性アームを保持されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
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- 【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、電気コネクタに関し、特に、例えば高速ディファレンシャル伝送に使用されるのに適した電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術は、特許文献1を参照すると、電気コネクタは、絶縁本体と、前記絶縁本体に装着される複数の導電端子と、絶縁本体を覆う金属板で形成されたシェルとを含む。前記絶縁本体は前向きに延出する舌片を含み、前記舌片の下壁には導電端子を対応させて収容するための端子溝が並設される。前記導電端子は、絶縁本体に保持される保持部と、保持部の一端から絶縁本体の外部へ延出する回路基板に接続する接続部と、前記保持部の他端から舌片の端子溝に収容する接触部と、を含み、導電端子の接触部は舌片の下壁に一列に配置される。特許文献1の電気コネクタは、HDMI規格によるものであり、前記複数の導電端子はHDMI端子として、物理的には±TMDS−クロックと3つの非圧縮ハイビジョン映像信号とデジタル音声±TMDS−0、±TMDS−1,±TMDS−2の8本、±CEC,±SCL,±SDAの6本とDDC/CECグランド端子、HPDホットプラグ検出端子、電源端子、グランド端子の計18本に予備1本を加えた計19本の端子から構成され、これにより、超高速のデジタル信号と低速の電気信号とを同時に伝送できる。以上の端子の説明では、実際のHDMIコネクタの端子に沿って説明しているが、以下では、差動信号の記号を省略して説明する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】意匠登録第1290558号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電気コネクタの端子は構成が多様なので、回路基板の前記各導電端子に対応する導電パッドの設計が複雑になり、設計コストが高くなる。また、隣接したペアの差動信号端子の間に一つのグランド端子だけが配置されるので、高速伝送の場合において、クロストークを効果的に低減できない。従って、隣接したペアの差動信号端子の間のクロストークにより電気的性能が悪化される恐れがある。
【0005】
本考案は、係る点に鑑みてなされたものであり、隣接したペアの差動信号端子の間でのクロストークを効果的に低減でき、電気的性能を向上させた電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本考案の電気コネクタは、絶縁本体と、前記絶縁本体に装着される複数の導電端子と、前記絶縁本体を覆うシェルとを含み、相手コネクタが挿入される挿入空間を有する電気コネクタにおいて、前記絶縁本体は基部と、前記基部から前記挿入空間へ向けて延出する舌片が設けられ、前記各導電端子は前記舌片の下壁に一列に配列される平板状の接触部を含み、前記複数の導電端子は、二つのペア差動信号端子と、前記二つのペア差動信号端子間に配置される両グランド端子とだけで構成されることを特徴とする。
【考案の効果】
【0007】
従来技術に比べ、本考案は以下の利点を有する。電気コネクタの端子は、グランド端子と複数のペア差動信号端子とだけで構成されるので、回路基板の導電パッドの設計が簡略化され、隣接したペア差動信号端子の間にグランド端子が配置されることによって、隣接したペア差動信号端子の間でのクロストークを効果的に低減でき、電気的性能を向上させた。
- 【登録番号】実用新案登録第3158913号(U3158913)
【登録日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【発行日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【考案の名称】電気コネクタ
- 【出願番号】実願2010−743(U2010−743)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】
【識別番号】500080546
【氏名又は名称】鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司
- 【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
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